猛暑の時期に東赤石へ、その6、タカネマツムシソウもいっぱい
一か月前の縦走の日は週末でもあり、タカネバラも見ごろだったからか稜線はたくさんの方たちが歩かれてましたが、この日は平日だしタカネバラみたいな華やかな花が咲いている時期ではないということもあるのか、八巻山頂は貸し切りです。
お昼はすでに山荘で食べているので、八巻山頂では水分補給と行動食を口にするのみです。
そろそろ東赤石へ向けて歩き出さないと、下山が遅くなりますね。
↑歩き始めたMさんの手前に八巻山頂周辺の岩が見えていますが、この岩の隙間にも見事にシコクギボウシの株が・・・
シコクギボウシは種で増えているのだと思いますが,もしかすると、アリが種を岩の隙間に運ぶなんてことがあるんでしょうか?スミレではよくある話ですが・・・
種類の多いギボウシの仲間でもシコクギボウシの美しさは際立っていると思いますが、ここ東赤石では無造作にたくさんの株が咲いているのが素晴らしいですね。
↑シラヒゲソウが稜線でも一輪咲き始めていました。
シラヒゲソウというと結構貴重な野草になると思うのですが、これもここ東赤石ではまるで雑草並みにたくさん咲きます。
南側には大座礼などの石鎚山系の山々も見えていますが、霞んでいて展望を楽しむという感じではありません。展望は一か月前の縦走時に嫌というほど石鎚山系を眺められたので、この日は展望は気にせず、咲いている花に集中します。
タカネマツムシソウとホソバシュロソウがツーショットで咲いています。
タカネマツムシソウは北アルプスでも見かけますが、なんといっても東赤石や寒風山で見るのが綺麗です。
↑因みにこの画像は去年の西鎌尾根で撮影したタカネマツムシソウですが、いつも東赤石のほうが綺麗と思ってしまう私です。
そのうち、後ろでPさんが急にヤッホーと大きな声で叫びました。
どうしたのかとびっくりしたら・・・
向こう側から3人のパーティーの方たちが歩いてこられました。
最初にこの方たちがヤッホーと叫ばれたのだとか・・・
すれ違う時にお聞きしたら徳島の方たちで、東赤石へは初めてだということでした。
私は自分自身が東赤石には馬鹿の一つ覚えで30回ほど登っているので、東赤石に初めてだなんて珍しいわねとPさんに話したところ、「東赤石は熟達者コースだから、誰でもが登れるわけではないから」とPさん。そうか…そういう考えもあるんですね。そういえば、数年前に高知の山でお会いした男性で、四国中央市に住んでますという方で、2年ほど前に山歩きを始めましたがまだ東赤石には登ってないんですという方にお会いしました。私は自分がちょくちょく登るので、地元の方なら早く東赤石に登ってくださいよ‥なんて適当なことを言いましたが、そういう事情があるんですね。
この日、山でお会いしたのは、結局、八巻に登るとき下ってこられた単独男性の方と、この徳島の3人の方たちだけでした。
一か月前には東赤石から八巻へと逆コースを歩いたわけですが、そのときに一か所、岩の間をする抜ける場所があって、それが↑の場所です。ここすり抜けなければいけないものと思い込み、ザックを背負ったまま何とか潜り抜けたのではいいですが、後続の方たちは巻いたり、岩の上をあるいてきたりしていて、馬鹿みたいに狭いところを潜り抜けたのは私一人だったのでした(^^;)頭が固いんですかね。(^^;)
今回はもちろん、巻いていきます。
振り返ると岩場を仲良く歩いてこられるPさんたち。
橄欖岩の隙間で咲いているのは今度はタカネマツムシソウです。
よく見るとリンドウの株も見えています。
タカネマツムシソウやコウスユキソウなどが咲いている、ちょっとしたお花畑です。
トリミングしてみました。
橄欖岩のおかげで、雰囲気がとても良いですね。
13時44分、やっとこさで赤石越を通過です。
こんな山頂直下みたいな場所にもピンクのヤマアジサイが可憐に咲いていました。
13時54分、東赤石山頂に着きました。
もちろんここも貸し切りです。
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