夏の寒峰へ、その5、シコクブシも咲き始めて・・
かなりお腹が空いていたのですが、昼はやっぱり山頂で食べたいなと思い、「そうそう、茹で卵を買ったのがある」と思い、Pさんにもおすそ分けします。セブンで買った茹で卵は二個入りでちょうどよかったのです。
茹で卵とアクエリやお茶で何とか山頂まで登れるぐらいの燃料補給をしたら、いざ出発です。
Pさんの話では寒峰峠辺りから山頂までまだ40分はかかるとのこと。確か去年の6月にも寒峰峠から寒峰へ登ってるはずですが、そんなにかかるんですね。
↑寒峰峠の手前辺りに差し掛かったら、今まで咲いてなかったテンニンソウがわずかに咲き始めている株がありました。寒峰には大群生しているテンニンソウですが、花の季節にはまず来ないので、花を見たのも久しぶりのような気がしました。
10年以上前は剣山によく行っていたので、刀掛けの松の手前でテンニンソウの斜面を良く眺めたものでした。
これも毒草ということでシカは食べないと思っていましたが、最近はシカも食べるものがなくなってテンニンソウの新芽は食べるようです。
寒峰峠に出てきたら、イケマの大群生です。
ここは去年の初夏にも来ているし、今年も6月に通過しましたからイケマの葉がたくさんあるのは知っていたのですが、花はここでは初めて見ました。もちろん今年の初見です。
イケマもどこにでも咲くというわけではないようで、自分のブログを検索してみると、四国だと石鎚や天狗の森で見ていますが、遠いところでは鹿島槍の麓や北岳の麓で見ています。
エングラーの分類だとガガイモ科だったのですがAPGではキョウチクトウ科になっていて、ちょっと戸惑います。
花なんか見ているといかにもガガイモ科の花っていう感じですけど・・・
果実はまだ見ていませんが、果実もガガイモ科特有のサヤができるようです。
それにしても、寒峰峠は一面にイケマが広がっていて、こんなに大規模にイケマが広がっているのは寒峰ぐらいだと思います。これもシカが食べない植物ばかりが大繁殖している例です。
これも毒草のタケニグサ・・・
ここのものは草丈が1m半はあり大きいです。
シコクブシの花はまだ咲いてないだろうと思っていたのですが・・・・
歩を進めてみると、日当たりの良い場所の株が花を咲かせていました。
急いでPさんに「シコクブシが咲いてるよ」と叫びます。
下のほうで見た株はまだ蕾が固かったので、ここもまだだろうと諦めていたのですが、これは嬉しい誤算でした。
咲き始めなので、どれも綺麗な色をしていますが、花の形はエイリアンの頭そっくりで、あまり綺麗とは言えない・・・・と私はひそかに思ってるのですが(^^;)
シコクブシ激写中のPさん・・・
暑い中を登った甲斐がありましたね。
10分近くも撮影した挙句、ようやく山頂へ向かっていると、足元に何やら赤いもの。
よく見るとバライチゴの果実ですね。
美味しそうでしたが、毒草をたっぷり見た後だったので、私たちには珍しくお味見はしませんでした。
ようやく大きな看板のところに差し掛かりました。
ここからが登りです。
あれま・・・・登っていると登山道わきにヤマジノホトトギス。
この日は開花株はこれ1株しか見かけませんでした。
小さな株はいくつも見かけましたが、ホトトギスも美味しいようでシカが食べるんでしょうね。
自宅でもホトトギスの仲間はよく虫に食べられるので美味しいのだと思います。
12時9分、やっと大ブナのところに差し掛かりました。
2か月前にも見たばかりですね。
アオベンケイ咲いてるかな?と思ったけど、やっぱり時期が早すぎて蕾でした。
その後も、どんどん登っていくとオトギリソウの仲間が可愛く咲いています。
この日はオトギリソウの仲間をいろいろな場所で見ましたが、同定が難しいので、オトギリソウの仲間とだけ記します。
だけ
ヤマトウバナの白い花も咲いています。
紫色の花もあったので「何?」と思ったら、ウツボグサの咲き残りでした。
ウツボグサは咲き残りが夏でもちょくちょく咲いていますね。
稜線に出たのは良いですが、登山道が草に覆われて薮化してしまってます。
ストックでかき分けて、下に道があることを確かめつつ登ります。
ここも登山道ですが、テンニンソウが覆いかぶさって、一見、道とは思えません。
6月にここを下った時は、テンニンソウがここまで繁ってなかったのですが、二か月経つとすごいですね。
メジャーな山と違い、草刈りをしてくれる人もいないので、仕方ないですね。
ようやく草原に出たと思ったら、シコクフウロが咲ていて嬉しかったです。
もちろん今年の初見です。
ススキの穂も出始めていて、やっぱり山は秋の始まりですね。
寒峰の山頂が向こうに見えてきました。
この辺りはススキのくさっぱらになっていて、もっと繁るとちょっと歩きにくいかも・・・
南の方角を見ると、剣山系の稜線はやっぱりガスに覆われています。
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