45年ぶりに苗場山へ、その11、槍や穂高も見えた
山頂から下っている際に、遠くに横一直線に見えた峰々ですが、特徴的な形をしていて、それが槍ヶ岳や穂高であることはすぐにわかりました。
同行の広島のご夫婦に「槍と穂高が見えてますよ」と伝えると、驚かれましたが、感動されてました。
↑大キレットもはっきり見えていますね。
最近、槍や穂高を西から眺めることばかりなのですが、こうして東側から眺めるのは何十年ぶりかな?
登りで眺めた白馬だけでも十分感動しましたが、下りでまさか槍穂高が眺められるとは・・・
山に登ると思いもかけないことがおこります。
下山時に一際近くに見えたこの山の名前がわからなかったのですが、この後、和田小屋方面から登ってこられたパーティーがおられて「谷川でしょうか?」と言います。でも谷川はこんな形ではないし、これほど大きくは見えないと思うし・・・
後で民宿のご主人にお尋ねしたら「岩菅山かな」と仰ってました。
ブログをアップするにあたって、苗場山の展望を調べていたら、苗場からの眺めをカシバードで描写されているサイトがあってすごく参考になりました。そのサイトで調べても、この山は岩菅山でした。
ということで、岩菅山と佐武流山の山名をテキストで入れてみました。
なおも下っていると、正面に特徴のある山が見えてきて、これは位置と格好から妙高と火打山のようですね。
妙高にもテキストで山名を入れてみました。
なお、奇遇ですが、私が苗場に登っていたのと同じ日に四国の山仲間のエントツ山さんが妙高に登ってらっしゃったようです。
山頂から九合目に下る途中で、またまた岩ゴロゴロの道を歩きますがこれが歩きにくいと言ったらありません。
苔の上に可愛いキノコも発見。
秋ですね。
九合目の上まで下ってくると、再び、北アルプスが見えてきました。
けれども、ここからは槍や穂高はさすがに見えません。
池塘のはるか向こうに白馬や鹿島槍の姿が見えます。
後立山連峰ですね。
手前の峰は鳥甲山です。
14時18分、九合目を通過します。
池塘や高層湿原の姿も、もうあと少しか眺められません。
最後に、北アルプスの姿を目に焼き付けました。
道沿いにあったのでしょうか。
意識せずに、クロソヨゴの画像を写していました。
ここまで下ると、木道歩きももうおしまいです。
今までの展望とお別れして、下っていきます。
上が見晴らしが良かったのですが、下は意外にも登るときよりガスが濃くなっていました。
こっちもガスに覆われていますね。
北アルプスまで見えたというのに、山頂から一歩下るとガスガスの世界でした。
山頂から五合目ぐらいまでは急坂や鎖場が多いので、細心の注意を払って下らないといけません。
目の前のダケカンバは縦横を間違って撮影したのではなく、豪雪のために斜めに生えているのです。
株もとから数メートルはほぼ寝ているような姿です。
雪国では植物も人間も辛抱強くないと生きられませんね。
後で民宿の方に言うと「ほんとにそうなんですよ」と仰ってました。
途中で見かけた苔は赤く染まっていて、苔も高揚するのかしらン?なんて思いました。
振り返ると、奥さんも下りは苦手なんですと仰ってましたが、なんとか歩けているようです。
白く染まっているのはコシアブラの紅葉ならぬ白葉です。
15時12分、七合目を通過します。
鎖場ももう少しですね。
この後、下り始めて1時間以上経ったので、途中で休憩を取りました。
その後も鎖場の下りが数か所あって、気が抜けませんが、何とかクリア。
遠くのダケカンバも雪のためにかなり傾いている樹形の株が見えます。
陽射しがあると、綺麗なんだろうな・・・・でも、あれだけの展望が得られたのだからこれ以上の贅沢は言えませんね。
keitann様 こんにちは
山上では、北アルプスの峰々が遠望出来て、幸せ感一杯ですね。
ちょっと山を下り始めると、もう雲で見えなくなったようですから、これは本当に奇跡的なことでした。
槍穂の姿も、オソラク100kmは離れているでしょうに、しかもこんな曇り空の中で、それを視認出来て幸運としか言いようがありませんでしたね。
広島のご夫婦もついてきているようでこれも良い思い出になるのではないでしょうか。
豪雪による木々の傾き方が半端ないですね。
投稿: ぶちょうほう | 2018-10-27 07:52
ぶちょうほう様、こんばんは。
見えるとは思ってなかったものが見えると望外の幸せというのでしょうか。
45年ぶりに登った甲斐がありました。
ほんとはシャンデリアのような満天の星が見たかったのですが、苗場ぐらいなら
また行く機会が作れるでしょう。
山の中腹はガスでも標高の高い場所はガスがかかってない…北アルプスを歩いている
ときもそういうときがありますね。
そうですね、槍穂~苗場間は100キロはありそうです。
香川の里山からまれに石鎚方面が見えることがありますが、それより遠いような
気がしました。
昔はただただ山頂に登ることしか考えずに登っていたと見え、植生やその他のことは
全然記憶にありません。でも、池塘と草紅葉、濃い緑の針葉樹が織りなす光景は覚えて
いましたから、ほかの山では見ない光景によほどインパクトを覚えたようです。
まだ下山の記事が少し残っていますが、3人とも無事に下れて、それが何よりだったと
思いました。
投稿: keitann | 2018-10-27 21:59