45年ぶりに苗場山へ、その14、オオシラヒゲソウや時ならぬ秋のお花畑
民宿で朝食をいただいた後、お礼を言って東京へと出発します。
途中、産直に立ち寄りリンゴやキノコをgetして、娘宅へ持っていくつもりですと話したら、栄村の直売所を教えていただきました。そして、津南に出るには国道405号より林道東秋山線を走ったほうが道が広くて走りやすいと教えていただきました。
確かに林道と名はついていますが、こちらの方が道幅も広く対向車が来ても困ることはありませんでした。
この時のドライブで、いろいろな花が見られました。
まず驚いたのはオオシラヒゲソウです。
↑点々と咲いていた花は近寄るとシラヒゲソウでした。
↑このオオシラヒゲソウはたまたま出会ったもので、というのも車道沿いにサラシナショウマが綺麗に咲いていて、車を停めて見に行こうとしたとき…車道傍らに建っていた倉庫風の小さな建物の裏手に何やら白い花がいくつも咲いていたのです。
サラシナショウマを眺めた後で、その白い花が何か確かめようと近づいたら、思いもかけずシラヒゲソウだったのでした。そのときはオオシラヒゲソウという花があることを知らず、花の形からてっきりシラヒゲソウとばかり思ってました。
↑小屋の裏手に無造作にいくらでも咲いていました。
シラヒゲソウというと、四国では東赤石山山頂や石鎚に咲く花ですが、たまたま自分へのお土産と思い買い求めた「花かおる苗場山」という苗場山に咲く花の図鑑みたいな冊子にオオシラヒゲソウが記載されていました。
シラヒゲソウの変種で秋田県から兵庫県の日本海側で見られるそうです。
そういえば、いつも見ているシラヒゲソウより花も大きかったです。
で、オオシラヒゲソウを見るきっかけになったサラシナショウマは↑の画像です。
今回は車道わきでも結構、無造作に咲いていましたが、四国ではやはり山に登らないと見られない花です。
で、順序が後先になりますが、林道東秋山線に入ってすぐに見かけたのはこのヤクシソウでした。
林道は国道405号よりも高い場所を通っていて、道も走りやすいです。
向こうに見えるのは鳥甲(とりかぶと)山。
アザミはタテヤマアザミを朝の散策でも見ていたのですが、ちょっと様子の違うアザミを見つけました。
何より、葉がいかにもアザミの葉をしてますね。
1茎に一つずつ花を咲かせていて、根生葉が花の時期にあります。
ということでダイニチアザミではないかと思っています。
横から眺めた画像です。
根生葉の大きいのが見えますね。
花だけ見ると似ていますが、こちらは栂池でもよく見かけたタテヤマアザミのようです。
葉がアザミらしからぬ葉です。
一つの茎に花が複数咲いています。
株もとを撮影しました。
根生葉は見当たらないようです。
こちらは四国でもおなじみのノブドウ・・・
花も全国区のものと、その土地独特の花があって、面白いですね。
車道沿いで何か果実を見かけました。
葉の形と言い、果実の形と言い見覚えがありました。
ハクウンボクのようです。まだ幼木のようですが、ちゃんと果実を実らせたんですね。
もう少し走って、見倉の大トチの登山口の駐車場で見つけた白花のゲンノショウコ。
まだ花盛りでした。
地図を見ると、学生時代に苗場~小松原湿原と歩いて下ってきたのがここ見倉のようです。
駐車場になんだか真っ赤に紅葉下草があったのですが、どうやらシロネの紅葉?
こんなに全草燃えるように紅葉するものなんですね。
どこもかしこも真っ赤です。
↑見倉の駐車場です。
ここから徒歩20分で大トチの木を見に行けるそうです。
苗場山の登山口にもなっています。
同じ場所で見かけたのはカメバヒキオコシです。
クロバナヒキオコシも咲いていて、一か所でヒキオコシを2種類見られました。
津南に出てから、国道を走っていて車窓に綺麗な色とりどりの花が咲いているのを見かけ、車をわざわざUターンさせました。
↑いろいろな花が咲いているでしょう?
まずはツリフネソウですね。
そして、このときはアキチョウジと思ったのですが・・・・
画像をよく見ると花柄がありますね。
何より、萼片の先端部分が尖っています。
これがセキヤノアキチョウジの特徴だそうです。
長年見たいと思っていたセキヤノアキチョウジに出会えたというのに、この時はアキチョウジだと思い込んでいました。
比較のために我が家で育てているセキヤノアキチョウジです。
萼片は小さくてあまり目立ちませんが確かに尖っています。
↑我が家で育てているアキチョウジです。
確かに尖った萼片は見えません。
リンゴやキノコなど買い込んだ後は塩沢石内インターから関越道に乗りました。
↑豪雪地帯の家々の様子は変わっていて興味深かったです。
東京には順調に着き、娘宅で2日間滞在した後、中央道経由で四国へ戻りました。
帰りの中央道のSAから眺めたオベリスクと思っているでっぱり。
これは摩利支天が見えているので甲斐駒でしょうね。
中央道もだれか運転してくれる人がいたら、山がもっとみられるのになと、それだけが残念なほど良い眺めでした。
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