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2018-11-11

サガリハゲに南から這い上がる、その1、カモシカに出会う

前の記事にも書いたように、10月第3週末は秋祭りのため山歩きはお休みにしました。

今年は秋になってから週末の天気が良いみたいで、第4週末もまずまずのお天気となりそうです。そういえば山友達のPさんが第4週末は滝下の天狗方面に登るようなことを言ってたけど、ほんとに登るのかな?と思い連絡してみました。すると高知の若い山仲間Gさん夫婦とPさんMさん夫妻とでサガリハゲに登ることになったというではないですか。サガリハゲというと私が山歩き復帰してからすぐに購入した泉保安夫さんの「イメージをトレースする私の山歩き」という本の中にあった山名で変わった山の名前だったので、興味を持っていました。

その後、矢筈山に登る際、いつもサガリハゲ分岐で「これを南に行けばサガリハゲか」と思いながら眺めていたのです。今は亡き山友達のTさんが「サガリハゲは踏み跡程度の道しかなくて、結構、登るのが大変なんよ」と言ってました。そのサガリハゲに「28日に登るので、一緒に行きますか?」とPさんに誘われました。ところが、行動時間がどうやら長いらしく、下山後に紅葉を楽しむ時間も時間もなさそうです。とりあえず参加しますと答えたものの、前々日に夜に庭にサンダル履きで出たところ足をひねってしまい、無理かな~?とも思ったり…前日になって、足をひねった痛みはかなりましになったので参加させてもらうことにしました。

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↑急登を這い上がること数時間、ようやく踏めたサガリハゲ山頂です。

Pa283703下山後の紅葉見物などする必要はありませんでした。

というのも、登っている最中に↑のような見事な紅葉が随所で見られたのです。

10月28日当日は,財田の道の駅にの5時15分集合と連絡がありました。車は出発地点と下山地点の落合峠に一台ずつデポしますが、車回収に時間がかかるので、私は自分の車で落合峠まで向かうことに。その方が帰りに落合峠から直接帰れますので・・・なお下山は遅くなるかもしれないのでヘッドランプを忘れないようにとのことです。

Gさん夫妻とは落合峠に7時ごろに待ち合わせだそうですが、財田から落合峠まで2時間足らずで行けるかな?と心配です。当日、集合してPさんのご主人Mさんに「落合峠まで2時間足らずで行けますか?」と念押しさせてもらったら、大丈夫とのこと。Pさんは私の車に乗り、女二人で賑やかに喋りながらいざ出発です。Mさんは私の車の後をジムニーで追っかけてくるという手はずです。

猪鼻峠を過ぎ、吉野川北岸の道で途中ローソンに立ち寄りお昼調達もします。

もちろん、最初は真っ暗な中を走るのですが、三加茂から落合峠への道に入ってしばらく走ったところで、空が白み始めました。

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桟敷峠に出る前に、最初にシカが3頭ほど現れ、すぐさま逃げていきました。シカは珍しくもないので気にもしてなかったのですが、その後、今度はずんぐりむっくりした動物が見えました。最初はイノシシ?と思ったら、よく見るとカモシカではないですか。それも3頭ほどいましたが、2頭は山の上に駆け上がり、1頭がじっと立ち止まっています。カモシカは好奇心旺盛なので、逃げずにこちらを見ることが多いですね。学生時代の山歩きでも何度か見ているし、南アルプスに登った時は北沢峠行きのバスの中からカモシカが見えて、バスを少しの間停めてくださって見たことがありました。

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徳島の山には多いと聞いていましたが、まだ暗いうちだと出会えるんですね。

↑ハンドルを握っていてカメラはトランクに入れてあったので、手近にあったスマホでの撮影です。撮影時刻は6時12分で辺りはまだ薄暗いです。修正してなんとかカモシカの姿とわかるぐらいにはなってます。

この日はこの後、カモシカを2回も見ることになり、これまでの15年間の四国の山歩きで一度も見てないのに、見ると言ったら1日に3回も見るなんてことがあるんですね。

この後も、まだ夜明け前で光が足らず写真にはなりませんが、落合峠までの紅葉が素晴らしく、またドライブでぜったいに紅葉狩りに来ようと思ったことです(実現しませんでしたが)Pさんと素晴らしい紅葉を見てはキャーキャー騒ぎながらのドライブでした。

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落合峠にはMさんの仰る通り、6時44分に着きました。途中で車を停めたり撮影したりしなければ、落合峠も意外と近いんですね。

南には剣山系が見えていて天狗塚や牛ノ背も見えていますが、三嶺だけはガスがかかっています。

気温はなんと4℃です。自宅を出るときは18℃もあったのに、ずいぶんと違うものですね。

私たちよりもまだ早く着いている先客がおられましたが、山登りの方ではなく三脚を構えて撮影されているカメラマンでした。紅葉の時期ともなれば、落合峠付近は紅葉撮影の俄かカメラマンの方が多くなります。

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南には矢筈方面が見えていて、↑はサガリハゲのようです。

Pa283615_2PさんとMさんは夫婦で寒い寒いを連発し、ダウンまで着込んでいますが、私はそれほど寒がりではないのでウインドブレーカーで何とかしのぎます。もっとも、ザックの中にはダウンも入れてますが・・・

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落合峠の見事な道標・・・・いつ立ったんでしょう?

最近かな?

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7時8分、Gさんの車が南から現れました。

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明るくなり始めた空の下で、天狗塚だけでなく、三嶺も姿を現しました。

Mさん、Pさん、私の3人もGさんの車に乗り込み、登山口である林道丸見腺に向けて出発します。

Gさんの運転はかなり大胆で、驚きましたが、私が運転する時間の7割がたぐらいの所要時間で目的地へ着きます。林道は今夏の大雨で、、かなり荒れたようですが、荒れた林道も臆することなくGさんが飛ばします。車が傷みはしないかと心配になりましたが・・・

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7時44分、目的の場所に着きました。

林道はまだ続いているように見えましたが、ここから歩き始めるようです。

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北の方向を眺めると、標高1500m程度のピークが見えていて、これが最初の目指すピーク1449m峰かと思いましたが、これは間違いだったと後でわかりました。

歩き始めの場所は標高おおよそ800m程度ですが、すでに紅葉が良い雰囲気ですね。

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フサザクラの果実を見ながら7時54分出発です。

今回のルートはMさんが考えられたそうですが、3軒の廃屋を見ながら登るそうです。廃屋の裏手に1449mピークから南西に伸びた尾根を登るようです。

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南側の山に朝日が当たり始めました。

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沢に沿ってトップを歩かれるMさん。

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この辺りでもなかなか見事な紅葉がちらほら見えます。

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今まで沢に沿って歩いていたその沢に橋が架かっていて、ここで渡ります。

岩がごろごろして、夏の大雨で流されてきた岩のような雰囲気ですね。

沢の水は綺麗な澄んだ水です…当たり前ですが・・・

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廃屋が見えてきました。

茅葺屋根で風情がありますが、もう無人なんですね。

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石積の横を登ると・・・

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一段上のほうにも、こちらは赤いトタン屋根?の廃屋が見えています。

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直ぐ近くの木には何やら絡みついていると思ったら、ツルウメモドキ。

まだ完全に熟するにはしばらくかかりそうです。

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廃屋の南側に位置する滝下の天狗方面も良い感じに色づいています。

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茅葺の廃屋の正面を歩いていきます。

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作りはしっかりしてそうですが、雨戸も入ってないし、窓もないので、雨曝しでは家もどんどん傷むばかりです。

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MさんとGさんの二人はあっという間にかなり前のほうを歩いています。

私とは歩くペースが全然違うので、ご迷惑かけそうな予感・・・

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Bさんに言われて、廃屋の近くにツリバナの実がぶら下がっているのに気づきました。

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廃屋の前の道を回り込んで行くと、右手に墓地がありました。

墓地を行き過ぎたところにも綺麗な道がありますと、先に偵察してきたMさんとGさんが教えてくれましたが・・・


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どうやら、墓地から東へ伸びたこの尾根が登るべき尾根のようです。

もちろん、踏み跡程度の道があるだけです。

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