成羽天神山と2度目のセツブンソウお花見、その3、陽だまりで休憩
10時6分、三度目の渡渉点に来ました。
こんなに渡渉点が多かったとは記憶に残ってなかったのですが、登山靴にして正解でした。
↑ここで沢を右岸から左岸へと渡渉します。
この後、登山道は沢の左岸を歩くようになりますが、次第に沢から離れていきます。
足元にヤブツバキの花が一輪落ちていたので、慌てて頭上の木を見てみますが、花の咲いている木はありません。
この後もヤブツバキの木が結構多かったのですが、花が咲いているのは1株もありませんでした。不思議に思って、あとで木をよく見てみると、花芽はまだまだ小さくて、これでは花の時期は3月末とか4月なんでしょうね。暖かい年は1月でもヤブツバキをよく見かける四国の山と違い、この辺りは緯度が高いのでヤブツバキの開花もずいぶん遅いようです。
谷に沿って結構登ってきたようで、それまで日陰の道だったのがようやく日向に出てきました。
沢からはもうかなり離れています。
相変わらずの階段道で、岡山の山は階段がずいぶん多いとあらためて思いました。
日向に出てきたら、ヤマアイが咲いてるとPさんが教えてくれました。
ヤマアイも香川の五色台ではお正月早々にもう咲いていましたが、ここ天神山では2か月近く遅い開花なんですね。
足元に、またまた大きな葉っぱ。
これはホオの葉っぱに違いないです。長さが30センチほどもある大きな葉っぱで、この葉の上でお肉でもなんでも焼けるはずです。
見上げるとホオの木がありました。
葉もでかいけど、木も大きくて樹高はゆうに10mは超えています。
登山道周辺にはヤブツバキの木も多いです。
10時17分、五合目あたりを通過しました。
ここで登山口から1000mだそうです。
登山道の右側は岩肌になっています。
腰痛のせいで、普段も登りはゆっくりなのに、今回は輪をかけてゆっくりと登っていきます。
またまた俳句を書いた赤い板が見えました。
冬場の単調な登山道では、こういうものも退屈しのぎには良いですね。
登山道から10mほど離れた左側の岩場に岩穴が見えていて、ぽっかりと暗い穴が見渡せます。
以前来た時は岩場まで何かを見に行ったような気がするのですが、登山道から目を凝らして眺めてみても特に何もないようです。
岩穴まではちょっとしたやぶ漕ぎなので、近づくのは諦めます。
なおも登っていくと、登山道すぐ横の岩場が苔生してとても雰囲気が良いところがありました。
岩に根を張ってたくましい木ですね。
この木はもしかしたらヤマグルマかな?
登ってから振り返ると、頭上にこんな倒木がありました。
10時40分過ぎ、再び日向に出てきたので一度休憩を取ることにしました。
登山口からだと、もう1時間以上歩いているし、すでに標高570m付近なので山頂までの標高差も200mちょっとですね。
イチゴなど食べながら休憩していると、下から若者が一人登ってきました。
思いがけなかったので、ちょっと話しかけたところ、登山口にはもう車がいっぱいで、下から何人かのグループの人が登ってきているそうです。今日は貸し切りだとばかり思いこんでいたので、意外でした。男の子はまだ若くて、学生さんかな?と思いましたが、社会人だそうです。こんな若い男の子が単独で山を登っているのを見ると嬉しくなります。
10分ほど休憩した後、私たちも今度は山頂目指して出発です。
岩場に根を張っているのはやっぱりヤマグルマみたいで、花芽らしきのも見えていました。
後から調べると天神山の岩場にはヤマグルマが自生しているそうなので、間違いなかったようです。
四国では標高1000mを超えないと見ないように思いますが、これも緯度が高いからでしょうね。
長かった谷間歩きも、そろそろ終わりのようで、上から日が射してきました。
「下から1500m、山頂まで700m」という道標が見えます。
11時ちょうどに七合目横を通過しました。
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