初めての中津峰山へ、その3、太郎坊と次郎坊
標高はまだまだ上がってないと思うのですが、それでも100mや200mは登ったでしょうか。
道路法面ではこんな花も出てきました。
↑イズセンリョウの花です。
この花を見るのは久しぶりです。
お得なことにイズセンリョウの果実もまだ見られました。
果実は冬にも県内の低山で見ていますが、花は開花期はそれほど長くないので、花のほうが珍しいですね。
イズセンリョウの次はキブシの花が出てきました。
イズセンリョウは暖かい場所の低山で見かけるのに対し、キブシの花は私はどちらかと言うと高い山の山麓で見かけることが多いので、この両種が割合近くで自生しているのが、なんとなく珍しく感じました。
そういえば、キブシの花を撮影するのもこのときが今年お初です。
道路法面のコンクリートにはマメヅタ?がびっしり着生していて、その中でナガバノタチツボスミレが1株。
タチツボスミレとどう棲み分けているのか気になります。
道沿いに今度は八重のヤマブキが咲いていて、こちらは植栽のものだろうと思います。
そして足元にはカテンソウ。
カテンソウの葉の間から白い花を見せているのはセントウソウのようです。
ムラサキサギゴケも咲いています。
そして・・・
道端にジロボウエンゴサクが出てきました。
ジロボウエンゴサクとタチツボスミレが同じ場所で咲いています。
↑タチツボスミレと下にはジロボウエンゴサク・・・
野草散策を始めたばかりの頃、何かの本にジロボウエンゴサクの名の由来が書いてありました。
「伊勢(いせ)地方ではスミレのことを太郎坊、本種を次郎坊とよんで花どうしを絡み合わせ、ひっかけて勝負する遊びがあり、それが名の由来といわれる。」
私の住む香川ではスミレとジロボウエンゴサクの両方が近くで群生しているのなど見たこともなかったので、それを読んだとき、ずいぶんと印象に残ったのです。オオバコの相撲ぐらいはして遊びましたが、スミレとエンゴサクの茎で遊ぶとは、なんて雅な・・・・とびっくりしたのでした。
でも、この勝浦でなら伊勢と同じ遊びができますね。
昔ながらの植生が残っていることに羨ましさを感じました。
エンゴサクの仲間が好きな私はジロボウエンゴサクの群生に嬉しくなりました。
香川にはこれほど咲く場所はないと思います。
どんどん登っていくと、道標がありました。
星の岩屋には直進ですが、左を見ると「星谷スカイライン…桜快道」とあり・・・
「土の児神社」の文字まであります。
あのツチノコを祀ってるんでしょうか??
桜快道沿いには確かに枝垂桜が満開でした。
画像を1~2枚は撮りましたが、この桜は山から下るときに、じっくり撮らなくてはと思ったことです。
9時55分、分岐がありました。
右に行くと不動の滝のようですが、ここは左に行きます。
分岐には、ちゃんと道標があるので、安心ですね。
山の水を引いた水場では、一口、山の水をいただきました。
美味しい水です。
この日は日向では暑いぐらいでしたが、木陰は丁度よくて、そうこうするうちに標高を上げてくるので日向もちょうどよい温度でした。
水場の近くでも大きなムサシアブミが・・・
車道は上にも続いていて民家が見えましたが、私たちはこの車道ではなく下の車道を歩きます。
星の岩山まで900mとなりました。
もうちょっとですね。
岩の上にはキランソウ
モチツツジもフライイングで咲いてます。
マツの枯れ葉の中ではジシバリも咲いていました。
植物観察が趣味なので、初めての道はたいていの花を撮影します。
keitann様 こんにちは
道沿いや、人家周辺では意外なことに豊かな植物相があるものですね。
植物観察が趣味と記事最後のところで書かれていますが、そういうささやかな趣味は本当に自分を幸せにしてくれますね。
咲きあがって来る草花を見るたびに、常に心に新鮮な喜びを与え続けてくれますからね。
今回は身近にどんどん草花が出てきて刺激的でしたね。
投稿: ぶちょうほう | 2019-05-01 10:46
ぶちょうほう様、こんばんは。
同じ道でも我が家周辺の道は外来種が多くなってしまい、マンテマだのがいっぱい
咲いてますが、徳島の勝浦周辺はまだ外来種が余る入ってないようで、在来種が
いっぱい残っていました。
これは外国船が入ってくるような港が近くにあるとか、そういうことも関係するように
思われました。
ウマノアシガタやジロボウエンゴサクなどを見かけると、香川の里山ではほぼ失われた
植生を残念に思いました。
春になると、ただの車道歩きでもいろいろな花々が咲きあがってきて、花を眺めるのが
趣味の人間には有難いことです。外来種が悪いとは言わないけれど、外来種は強いので
本来の植生を変えてしまうのが、困りますね。
投稿: keitann | 2019-05-01 22:14