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2020-10-20

秋の鬼ノ城へ、その1、サワギキョウを初めて見た

10月も中旬に入り、9月の手術から一ヶ月が経ったので、そろそろ軽い歩きなら大丈夫かなと思っていました。

でも、山仲間たちとの本格的な歩きはまだちょっと無理なので、どこへ行こうかと思案していました。手術や入院などで医療保険に請求していた保険金が下りたこともあって、前々から買おうと思っていたテントをこの際購入したいと思い、行きつけの岡山の山道具屋さんにも行きたいし・・・いっそのこと、岡山の低山を歩けば一石二鳥ではないの?と思いついたのが前日の10日です。当初は新見の鯉ヶ窪湿原でも良いかなと思ってましたが、総社の鬼ノ城山もコースを選べば総負担のない歩きができると思いつきました。

11日の日曜日は天気もまずまず見たいなので、朝の家事などを一通り終わらせてから、10時過ぎに自宅を出発しました。いつもなら奥坂休憩所から歩いてますが、この日は術後間がないので、もちろん上のビジターセンターまで車で行きます。上まで車で行ってしまえばあとはあまりアップダウンの内周回ができます。

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今年の春にも山仲間のPさんと訪れた鬼ノ城で棚田辺りで民家を見かけました。

その時の民家の秋の姿を見ることができました。

途中、休憩したり寄り道したりで、ビジターセンターに着いたのはもう12時を過ぎていました。

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まずは駐車場すぐ奥にある小さな湿原を見ていくことにしました。

湿原の中には木道があって、その上を歩きます。

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木道の上にとまった赤とんぼ。

秋ですね。

考えたら鬼ノ城にはもう5度は訪れているというのに、来るのは春が多く、冬にも一度来たことがありましたが、秋に来るのは初めて。

鬼ノ城のパンフレットで秋にはリンドウなどが咲くことは知っていたので、一度は来てみたいと思っていて、良い機会でした。

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すると何やら青い花が点々と咲いているではないですか。

サワギキョウ・・・・すぐにわかりました。

サワギキョウは一度は見てみたいと思いながらまだ見たことがなかった花です。

たぶん四国では咲かないんでしょうね。

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想像していたのよりずっと大きな花で、草丈もかなり高くて1mほどもあるし、花も大きいです。

自宅では昔に買って育てたベニバナサワギキョウというのが毎年、種がこぼれて咲きますが、それは草丈も50センチぐらいしかなく花もずっと小さいので、サワギキョウもそのぐらいの大きさかと想像していたのです。

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↑湿原の中で草などに混じって咲いているサワギキョウ。

青い花で画像ではわかり難いので、画像を修正してあります。

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サワギキョウにキタキチョウがとまっています。

花には白いラインが入っていて美しいです。

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これはアヤメの仲間の果実のようで、中から種子が見えています。

説明板を見ると、この湿地にはカキツバタが自生しているようなので、カキツバタの果実でしょうか。

我が家はアヤメを植えているのですが、アヤメの果実がちょうどこんな具合になっています。

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こちらはごく小さなアカバナの花。

これを見る前日に丁度昔の山仲間から名前を教えて欲しいと、赤花の画像がラインで送られてきたところだったので、ちょうど良いタイミングでした。

四国の山ではアカバナを見ることは少なくてほとんどイワアカバナなのですが、本州の山ではたまにアカバナを見かけます。湿っぽい場所が好きみたいです。

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黄色いのは久しぶりで見るスイランの花みたいです。

スイランも15年ほど前に鯉ヶ窪湿原で見たのが初めてでした。

ニガナみたいな花を咲かせますが、湿原で咲いていればたいていはスイランですね。

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ちょっと遠目で見たのですが(木道なので近寄れません)どうやらウメモドキの果実みたいです。

ウメモドキも香川の山にある小さな湿地で見かけるので、これもどうも湿った場所が好きみたいです。

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木道の上に今度はカマキリ。

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ススキが風になびく湿原辺りの様子。

そのまま車道に出たかったのですが、ロープが張られているので、湿原を引き返して駐車場まで戻ってから車道を歩きます。

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車道沿いに特徴ある輪生の葉をしているコシアブラ。

まだまだ紅葉はしていません。

と言ってもコシアブラは白く葉の色が変わりますが、昨日の標高1000m以上では色が変わっていました。

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県境散策に続き、またまたガマズミ系の果実です。

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葉柄が短いのでコバノガマズミのようですね。

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サルトリイバラも果実も赤く色づき始めています。

車道沿いは花はあまりありませんでしたが、果実が色々楽しめました。

コメント

こんにちは。サワギキョウが見られて良かったですね。四国では見られないのですね。岡山のサワギキョウと聞くと、やはり横溝正史の『悪魔の手毬唄』です。岡山には多いのでしょうかね。

多摩NTの住人様、こんばんは。

サワギキョウを見ようと思って出かけたのではなかったので、嬉しかったです。
分布を見ると、特に四国が除外されているわけではないですが、現実に四国では
見たことがないし、花仲間の話でも見たという話を聞きません。
それに比べて中国地方では良く咲いているそうですね。
山仲間のお話では広島の道後山でも咲いてたそうです。
横溝正史の「悪魔の蹴鞠歌」はまだ読んでなくて・・・
サワギキョウの毒がポイントなんですね。
八つ墓村は父の書棚から勝手に出して小学生の頃読んでしまいましたが(^^;)

keitann様 こんにちは
お金が入ったので、テントを買おうと・・・・・・さすがはkeitann様ですね。
着眼点が、普通の人とは違ってやはりアウトドア用品に向かいますね。
政府から頂いた10万円の使い道はどうなりましたか?
小生も、リュックの買い替えやら、カメラ用品に化けて行ってしまいました。

サワギキョウは四国の方にとっては珍しい花でしたか、湿原の花ですので、そちら方面を目指さないことには出逢えないのかもしれませんね。
ネット上で検索してみると、過去には西条市、今治市、松山市、東温市などで生育があったが、宅地開発などで絶滅寸前とのことで、四国では絶滅危惧ⅠA類(CR)くらいになっているようですね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

昨日は愛媛の山へ紅葉見物、今日は娘夫婦や孫たちと郊外の森林公園でアウトドアの真似事をし、その後、里山を周回してきて2日間みっちりと遊んできたので、お返事が遅くなりました。
思えば、去年は半年間、今年も8月末から最近まで山にも行けず、不自由な思いをしたので、そのことで入ったお金ならアウトドア関係で使ってもよいかなと思ったのです。
政府からいただいたお金はちょうどドの頃、使っていたカメラがだめになったので、カメラを買い換えましたよ。
お互いに似たような使い道だったのですね(^^;)

サワギキョウは昔は四国にもあったのですね。
ぶちょうほう様が書かれている東温市の山というのはたぶん昨日登ってきた場所ですが、ここも湿原が乾燥してしまい、もうサワギキョウが育つような環境ではなくなっているようでした。
四国は中国地方と違い、山が険しいので、水が溜まるような湿原ができにくいのだと思います。
香川の小さな湿原でかろうじてモウセンゴケやトキソウが咲くぐらいがやっとです。
そこへ行くと、岡山はサギソウなどもあちこちで咲くようだし、環境が良いのでしょうね。

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