10月上旬の県境散策で、タカネハンショウヅル、ツルニンジン、シコクママコナ
ここのところ庭仕事もあれこれしていたり、昨日は岡山まで行ってきたので夜は眠気に勝てず更新をさぼっていました。
なので、今日は珍しく、昼間の更新をしています。
今日もこの後は実家の畑仕事に行くつもりです。
↑香川に住む私にとってはハンショウヅルと言えば、タカネハンショウヅルが最初に目にしたハンショウヅルでもあり、いちばん馴染み深いものでした。
その後、山歩きをするにつれて愛媛で初夏に咲くハンショウヅルを見たり、高知では珍しいシコクハンショウヅルを見たりして、ハンショウヅルって初夏に咲くものなんだな~と見識を新たにしました。
もっと以前で言えば、山歩きを再開したころに秋田駒で見たミヤマハンショウヅルもあれば、高知のカザグルマもあります。でもそれらはどれも春から初夏にかけて咲くものばかりですね。
それに比べると、秋に咲くタカネハンショウヅルは極めて珍しいものかもしれません。
香川で見かけるものは紫色のものが多いですが、高知や愛媛などに行くとピンク色の個体や白い個体もあります。
↑後ろの方で果実になりかけているのがありますが、花期としては9月下旬ごろが良いような気がします。
果実は冬もよく目立つので、私の冬場の散策ではお馴染みのものです。
アケボノソウ、タカネハンショウヅル、アサマリンドウと並んで私の中では4大秋の山野草と思っているツルニンジンにも何とか会えました。
これも花期としては少し訪問が遅すぎた感がありますが、何とか咲いている花もありました、
もう少し車で駆け回れば、もっと咲いている場所もありますが、この日は午後の半日であちらにこちらにと寄り道する場所がありすぎて、そこまで回れませんでした。
この日も3か所で何とか見られましたが、↑の画像はクロモジの木に絡みついているようでクロモジの葉や黒い果実も見えています。
花後の姿です。
花盤というのでしょうか、花が落ちた後は五角形の形をしていて、その中にこれまた五角形の黒いラインが見えます。
アケボノソウの花弁の丸い模様と言い、秋の野草の中に幾何学模様が入るのは不思議でもあり珍しくもありますね。
自然界の中の花の美しさとはまた別の美しさだと思います。
シコクママコナは初夏からずっと見続けている植物で、この時はあまり珍しく感じなかったので、画像はこれ一枚しか撮ってませんが、ピンクと黄色の取り合わせがいつ見ても不思議な色の取り合わせです。
keitann様 こんにちは
こちらに来て、この記事に出逢い、良いものばかりを見せていただきましたので、得をした気持ちになりました。
ハンショウヅルにはミヤマもタカネもあるのでしたか。たしかトリガタハンショウヅルと言うのもありましたね。
三河では見ていないので、珍しいものの一つになりますね。
ツルニンジンは三河の海岸線の山でも稜線歩きをすると偶には見かけるのですが、必ず見つけるという訳にはいきません。
これも出逢うと嬉しい花なんです。
植物界では確かに基数が”5”というものが多いような気がします。
一枚が二枚、二枚が四枚、四枚が八枚・・・・・ということですと、基数が偶数のものは多い筈ですが、植物界では”基数が5”というのが多いのですよね。
発生学の上ではどうなるのでしょうね。
投稿: ぶちょうほう | 2020-10-13 21:18
ぶちょうほう様、こんばんは。
標高1000m程度の山地に行くと、さすがに下界では見られないような花が
咲くものですね。
四国でもさすがに石鎚や剣山ではもう花もリンドウぐらいしか咲いてないと
思いますが、標高1500以下だと、まだ何かしら見られるようです。
里山ではまだセンブリやキッコウハグマも見られないと思いますが、ちょっと
高い場所に行けば、咲いてるのではと思います。
ハンショウヅルは意外と種類が多いですね。
四国だけでも、仰るようにトリガタハンショウヅルも咲きますがこれもごく早春に
咲く花です。
つまり4月~10月まではハンショウヅルの仲間が見られるということですね。
ツルニンジンも花が大きいので、見ごたえがありますね。
その上、花の模様もいろいろあって、見比べるのが楽しいです。
これも標高1000mぐらいでいちばんよく目にしますが、低いところでは標高
500m程度でもたまに見かけますよ。
確かに花弁は5枚というのが多いですね。
ツマトリソウは7弁でした。
4弁とか6弁というのはセンブリの仲間でたまに見かけますが、あまり聞きません。
植物散策を20年近くしていても、いまだに初めて気づくことや知ることが多く
奥の深い世界だな~と私もつくづく感じます。
投稿: keitann | 2020-10-13 22:50