10月下旬の散策から、里山のイヌセンブリとセンブリ
何度も書きましたが、去年の秋は10月下旬に入院し、9時間の手術を受けました。
その後も、寝返りさえも打てないほどの痛みに半月ほど苦しみました。当然ながら、去年の秋は紅葉散策も野草散策もできませんでしたが、今年は去年の分も頑張っています。
イヌセンブリは今年の真夏の猛暑と日照りで、消えたかもしれないと危惧していましたが、10月20日頃に下見に行ったところ、まずまずの株数がありました。その1週間後に再訪したところ、思ったよりたくさんの花が咲いていました。
↑センブリよりもたくさんの花を咲かせます。
わずか1週間後にこれほど咲きあがっていようとは驚きました。
トリミングすると、蜜腺のところの毛がもじゃもじゃです。
これがいちばんの特徴です。
葉は噛んでもあまり苦みがないそうですが、私は噛んだことがないのでよくわかりません。
因みにセンブリの方は一度だけ噛んだことがありますが、その後一日中口の中が苦くて閉口しました。
アケボノソウでも蜜腺のところにアリが良く蜜を舐めに来てますが、イヌセンブリの花にも蜜腺のところにアリが来ていました。
この場所では草丈わずか10センチほどの小さな株から30センチほどの大きな株まで計16株ほどが見られました。
落ちる種は相当あるでしょうから、うまくいけば来年も見られそうです。
越年草とあります。
どういう生育をするのか興味深いです。
この場所では7弁の花まで見られました。
イヌセンブリを見る2日前には同じ山域の山でセンブリを見ました。
センブリのほうはイヌセンブリと違い、あちこちの里山でも見られるし比較的標高の高い山でも見られるので、元気にしていればたいていは毎年見られる花です。
高山でも小さな株を何度も見ましたが、里山でも2~3輪しか花を咲かせない小さな株があります。
今年は日照りの夏だったので、水気を好むセンブリにとって厳しい夏だったと思います。
イヌセンブリの咲く場所から15分ほど歩いた場所にもセンブリが咲いていたはずですが、数年前から咲かなくなりました。今年はダメもとで見に行ってみましたがやはり咲いていませんでした。
薬草ということで、誰かに採取しつくされたのかもしれず、残念です。
実家近くの里山でもたくさん咲く場所がありますが、今週中ぐらいに見に行きたいものです。
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