直前でフル縦走に変わった三平山~毛無山、その4、オオイワカガミ、咲いてた
しんがりで歩かれていたAさんが「咲いてますよ」というので、急いで後戻りすると、なんとまぁ、早くもオオイワカガミの花が咲いていたのでした。
↑日本海側で見られるイワカガミの変種だそうです。
葉が大きいので、イワカガミとは一目見て違いがわかります。
花の時期はイワウチワなどよりちょっと遅くて、例年ならこの稜線ではなかなか見られないと思ったのですが、今年は花の開花が早いせいで、咲いてるんですね。
↑葉っぱはでかいけど、花はピンク色で可憐です。
↑葉ももう出てるけど、クロモジの花も可憐なので撮影しておきます。
撮影に時間がかかるからと言っても、撮影したい花を我慢はしません。それは北アルプスなどに行った時でもあまり変わりません。
↑これはカシワの木。
四国ではほとんど見ないカシワの木がここ三平山や蒜山には結構自生しています。
四国では柏餅はサルトリイバラの葉でくるんであるのは、カシワが自生してないからです。
エントツ山さんのすぐ先はどんと落ち込んでいて、先が見えません。
あの下が穴ヶ乢??
たぶん穴ヶ乢と標高がさほど変わらないのか、先ほど走ってきた林道が上から見えてます。
三平山から220mほど下るようです。
まずまず急な下りですが、ぬかるんでなくて良かったです。
雨の後などは滑ったり転んだりして衣服がどろどろになりそう・・・・
そんな急下りの最中にもアケボノスミレが咲いていて、やっぱり撮影せずにはおれません。
出てきたばかりの小さな葉っぱが可愛いですね。
下ってきたら、木が出てきました。
葉っぱもたくさん出ているアケボノスミレ。
葉っぱの縁がくるりと巻き込んでいて、こういう姿も可愛いです。
そしてニオイタチツボスミレがここにも・・・・
スミレがたくさん見られる縦走になりそう・・・
最低鞍部と思われるところまでほぼ下ってきました。
10時36分、穴ヶ乢まで下ってきました。
下るのはいいけど、これからの登り返しがねぇ・・・・
朝鍋鷲ヶ山の方が少し高いはずだから、下ったよりもたくさん登らないといけないってことです。
エントツ山さんとAさんはたぶんとっくに下っていて、5分ほど待っていてくださったのだろうと思います。
そして、この穴ヶ乢にだけスミレサイシンが咲いていました。
開花時期が早くて終わっていたのか、どれとも標高の高い場所にはあまり咲かないのか?
大江高山に行くといっぱい咲いてますが、山麓でたくさん咲いています。
植林の下で薄暗いので、ツルシキミも花を咲かせていました。
さて、穴ヶ乢からは植林の中を登っていきます。
同じ山域の山を縦走すると言っても、それぞれの山によって林の雰囲気や咲いている花も違っていて面白いです。
登り始めてすぐに、道の傍らにトキワイカリソウが咲いていました。
中国地方の山ではよく見かけるし、珍しくないですが、四国ではこれは見られないしピンクの華やかな花なので、皆さん大喜びです。
エントツ山さんもスマホで激写中です。
車道の道端などでもよく見かける花で、これをちょくちょく見るようになってから、イカリソウに対する認識がちょっと変わったかもしれません。
花は綺麗ですよね。
下ってきた分をもくもくと登り返します。
先ほどはツルシキミの花を見ましたが、今度は果実だけがついた株がありました。
↑コシアブラの幼木。
今度はユキザサの群生。
コシアブラもユキザサも美味しい山菜だそうです。
って、ユキザサはさすがに食べたことはないですが、この縦走ではかなりの数を見かけます。
縦走では咲いた花は一つも見ませんでしたが、この二日後、愛媛の皿ヶ嶺で咲いたユキザサが見られました。
エンレイソウも咲いています。
いつの間にか周囲は植林帯ではなく、自然林になっていました。
早く来んかねという風に振り返るエントツ山さん・・・
いやにピンクのヤマザクラが咲いています。
もしかしたらオオヤマザクラかもしれません。
オオヤマザクラは北海道などに咲くヤマザクラらしいですが、岡山の県北でも咲くそうですから・・・・この後も、何度も見かけました。
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