寒風山でオオヤマレンゲのお花見、その2、岩場が次々と
考えてみたら、前回、裏寒風を登ったのは去年の5月のことでした。
まだ大きな手術から半年ほどしか経ってない時期でしたが、古い山仲間の山じいさんをエントツ山さんに引き合わせるという任務のための山行でした。エントツ山さんに「裏寒風登頂所要時間5時間という最長不倒記録を打ち立てた」などと茶化されたほどゆっくり登りました。コロナの最初の自粛期間でほかに誰も登ってないという時期でしたが、今は自粛と言っても皆が動き回っているという・・・・。人間ってどんな状態にも慣れる生き物なんですね。
前後に次々と人が登っているという、これまでになく珍しい状況でした。
そんな中、Aさんが早速、何かを見つけられたようです。
↑咲いていたのはサワルリソウでした。
裏寒風に登ったのは過去2回とも5月のアケボノの時期だったので、サワルリソウはもちろんここでは初めてでしたし、今季の初見でもあります。
いつもなら6月上旬には徳島の山で見かけているのですが・・・愛媛で見るのは初めてかな?
草丈は結構大きい割に、白い花は小さめです。
ヤマルリソウと同じくムラサキ科の花。
ヤマルリソウの撮影をしていたら後ろから5人ほどのパーティーが来られたので、先に行っていただきました。
↑追い越していただいたパーティーの方たちです。
トップと最後尾が男性、中の3人が女性というグループでした。
いきなりの急登の様子が良くわかります。
のっけから急登と岩場の連続です。
少し下に白い花が・・・・
装飾花が落ちていて一瞬??でしたが、コガクウツギですね。
人数の多いパーティーは岩場を登るのに時間がかかりがちなので、岩場ではちょっと時間待ちをしたり・・・・
↑こんな岩場が3か所ぐらいあると思いました。
今から考えたら手術後半年ぐらいでよくこんなところを登りましたね。
待って居ると、下の方で岩場を巻いて登ってこられる単独女性がいます。
普通のルートとちょっと違うコースを登ってこられたので、少しびっくりしましたが、何より驚いたのは裏寒風を単独で来られたということ。しかも私とそう変わらない年齢に見受けられます。
少し話をさせてもらったら某山岳会に所属されていて、ここには一人で良く来られていたということです。それにしても、ここは女性が一人で登るようなルートではないと思うので、私たちと一緒に登りませんかと提案します。それに、彼女は私の従兄と同じ山岳会に属しているのでした、従兄の話なども聞きながら登ります。
その単独女性のIさんは私たち四国の山仲間のSさんご夫妻とも知り合いだそうで、この後下山までご一緒しました。
話をしている間に、9時4分、第一展望台?に到着しました。
去年は登山口からここまでの所要時間が80分で、今年は50分で来てますからまずまずのペースですね。
伊予富士をバックに、急遽参参加されたIさんも含めたこの日のメンバーで記念撮影をします。
展望台で何か果実をつけた気を見つけたのですが、これはナツハゼですねとAさん。
なんと、果実だとばかり思っていたのはナツハゼの蕾でした。
考えたらナツハゼって蕾はあまり見たことなくて、その直前に里山で果実を見ていたので、てっきり果実と思い込んでしまいました。標高差がかなりあるので、高山ではまだまだ蕾なんですね。
賑わっている第一展望台を後にして歩き始めた途端に、岩場のすぐ下で綺麗に咲いているヤマボウシを発見です。
岩場でさいているせいか、樹高1m半ぐらいのこぶりの株ですが、ヤマボウシを上から眺めるのは最高です。ヤマボウシの花って上向きにさくので、上から見るのがいちばん綺麗です。
登っていると今度はシロドウダンが咲いてます。
もうドウダンの季節なんですね。
というか、5月末のマドの天狗ではすでにさいていたのでしたが・・・
ここ裏寒風には意外にもドウダンが多かったですが、この季節に登るのは初めてだった私には新鮮でした。
何とシャクナゲまで咲き残っています。
そして、シャクナゲの後にはオオヤマレンゲの小さい株もあって、白い花が下の方で見えています。
先頭を歩かれるエントツ山さんやAさんはそんなオオヤマレンゲには目もくれず、どんどんと登っていかれます。そういえば、このお二人はすでにオオヤマレンゲを何度もご覧になってるのでした。この日が最初という私とはありがたみが違うはずですね。
前の二人がどんどんと登って行かれるのに必死についていくので、どこを登っているのかもちゃんと確認せずに登っていくのですが、↑こんな光景を撮影してました。これって当初登る予定だった西尾根の上部辺りでしょうかね。
↑これは桑瀬峠を撮影していたことに、後で気づきました。わたしってぼけてますね。
四国のナナカマドの花もようやく咲きだしたようです。
山を背景にドウダンの花。
少し赤味を帯びたドウダンとシロドウダンのツーショット
少し赤くてもこの程度だとシロドウダンだと思うのですが・・・
↑2013年に那岐山で撮影したベニドウダン
これぐらい赤いものがベニドウダンのようです。
コメツツジの花も出てきて、花の端境期でも裏寒風は次々と花が現われますね。
山肌をバックに少し赤味を帯びたシロドウダン
ドウダンも多いです。
第二展望台に着いたようです。
時刻は9時23分。
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