床鍋~権現山~日本石、シコクイチゲを巡る歩き、その4、日本石へ
この日歩くのは日本石という岩場までだそうです。
所要時間は約1時間と聞いていますが、それはエントツ山さんの足で歩けばということで、私の足ならもう少しかかるでしょう。
権現山では10分ほどの休憩を取りました。この日は朝から暑かったので、首に播いた汗拭きタオルが早くもぐしょぐしょです。相当汗をかいているので、水分補給もしっかりしないといけません。

↑10時8分、権現山を出発します。

山頂標識からついまっすぐに歩きそうになるけど、ここから北東の方向へ下るそうです。

最初はこんなだだっ広い場所を下るので、なんだか落ち着きません。
というのも、このコースはずっと稜線伝いに行くものという先入観があるからなんでしょうね。

ちょっと下ると、すぐに尾根を下っていることがはっきりとわかり安心しました。

木の株もとにコミヤマカタバミの葉がいっぱい見えていて、ここはもう赤石山系とは少し植生が変わるようです。
赤石山系でコミヤマカタバミの葉っぱなんてみたことないですからね。

ランかなんかが生えていても不思議ではなさそうな雰囲気の良い道が続きますが、実際はなにも咲いていません。

そのうちにシャクナゲも出てきました。
しかも咲いた跡迄ちゃんとあります。
エントツ山さんがその前に歩かれた時はシャクナゲが綺麗だったそうです。

ミヤマシグレの実がもう赤くなってます。

バイケイソウの花も咲いていましたが、これはトリカブトと同じで、シカがこの山に出入りしていることを連想させて、あまり嬉しくはありません。
花に罪はないのですけどね。

目の前にピークらしきのが見えるけどあれは1546mピーク?

またまたブナ林になりました。
ほんと・・・・権現山から東はブナが多いんですね。

小さなアップダウンが続きます。
枯れたササが一面に広がった場所を通過しました。
昔はこの辺りが猛烈な笹薮だったそうですが、今では面影もないですね。

下り切ったところにナツツバキの木があって、これは小さな木なので、花が咲いているのを撮影できました。

そしてここでもマルバコウツギと思しき花が・・・

枯れササの鞍部からは向こうに格好の良い山が見えていて、台形の形をした山がエビラ山だそうです。

なおも進んでいるとホツツジの木らしいのが見えます。
県境の山方面は雲がもくもくと湧いています。

枯れササの草原を進んでいくと、またしても樹林の登りになるようです。
11時15分、日本石分岐の道標のようです。
「本」という字しか残ってなかったので、最初は何のことかと思いました。
道標手前で左に曲がれば日本石だそうです。
だそうですと言うのは、この頃には周囲はガスってしまい、様子が良くわからなかったからです。

日本石にはそのまま進むようなのですが、ガスでまったく見えないのでは言っても意味がないので、私は途中の岩のテラスでお昼休みすることにしました。
岩のテラスの前で赤く言色づいたドウダンが綺麗でした。
ところがドウダンを撮影していると、カメラのバッテリー切れになってしまいました。
いつもは予備のバッテリーを持ってくるのですが、この日に限って入れ忘れてました。カメラに入っているバッテリーがもう少しもつだろうと思っていたのに、予想より早く切れたようです。
エントツ山さんのほうは日本石まで行かれるそうで、そのまま進まれました。
↑岩のテラスに腰掛けると、目の前にも綺麗なドウダンの花が咲いてます。
しかし、一眼のバッテリーが切れたので、ここからはスマホで撮影するしかありません。
画像は悪いですが、今年はドウダンも当たり年みたいです。
お昼ご飯を食べていると、周囲は次第にガスが濃くなってきて、10m先さえ見えなくなってきました。
おまけに大きな雨粒が1つ2つと落ちてきて、これはやばい、早く雨具を着こまなくてはとザックを開けようとしたのですが、次の雨粒が落ちてきません。
どうやら間一髪で通り雨を免れたようです。

それまで、全然見えなくなっていた日本石の岩場が少しだけ見えるようになってきました。
天気が少し回復してきたのかな?

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