床鍋~権現山~日本石、シコクイチゲを巡る歩き、その3、権現山
22番鉄塔からは対岸の山なみが見えました。
けれどもここから眺めるのは初めてのことで、見えているのがどの山なのか?
あれは大座礼かな?え?あれが冠山ですか?などとエントツ山さんと二人でトンチンカンな山座同定をしました。
場所がちょっと違うと見える山の形も変わって、山座同定に苦しみますね。
↑鉄塔越しに見える愛媛と高知の県境の山々。
少しの間、山座同定を楽しんだ後は、いよいよ稜線目指して歩いていきます。
しばらくはトラバースが続きます。
まだ咲き残っていたヤマボウシの花。
今年はヤマボウシの花をよく見ました。
あれ?
ネジキの花もまだ咲いてるではないですか。
蒜山で眺めたのが最後かと思ってましたが、四国でもまだ咲いているものですね。
9時21分、最後の鉄塔である21番鉄塔のところ迄やってきました。
権現越の向こうにガスが上がりかけた東赤石が聳えています。
東赤石はドーム型とばかり思っていたけど、こちらから眺めると結構ピラミダルですね。
鉄塔は撮りそびれたけど、周囲の柵だけ撮影してました。
2008年に来た時には鉄塔の周辺に興味深い花が咲いていたのですが、今では咲いてないようです。
時期的なずれのせいかもしれませんが・・・・
でも、ここに来たらアカショウマらしきものも咲いてました。
そしてなんだか見たような見てないようなウツギの花が・・・
滅多に見ない花なので、名前が出てきません。
自宅に帰ってから調べると、香川の山でも一度見ていると思うマルバコウツギのようです。
花が小さく、花期もずいぶん遅いウツギの仲間です。
21番鉄塔を過ぎると稜線も近いはず。
最後の登りの途中にタカネオトギリが咲いていました。
エントツ山さんもこのオトギリソウはお好きなようで、スマホで撮影されてます。
シベがうるさいので私はサワオトギリなどの方が好きですが、タカネオトギリを見ると夏の剣山を思い出して、「夏が来たんだな~」と思う花です。
9時39分、四電の稜線分岐のところにある道標に出てきました。
ここからはいよいよ稜線歩きです。
私がまだ歩いたことのない道を行くわけです。
最初だけはツツジのブッシュでしたが、あとはなんてことのない道です。
枯れたササの中にブナの木が生えています。
エントツ山さんのお話では権現越から東はブナが多いそうです。
そうなんだ~~
稜線の傍らに、ここだけでしたが、シコクフウロが咲いていました。
もちろん今年お初です。
この頃になると、朝の真っ青な空はどこへやら、ガスが激しく湧いてきて、辺りが良く見えなくなりました。
かと思えば、真上を見上げるとぽっかりと青空が覗いていて・・・
梅雨どきの東赤石はこんなものでしょうかね。
緩やかな尾根を登っていくのですが道の両側は枯れたササが見えて、なんともむなしい眺めです。
権現越えの東側は10年近い前にも一人でちょっとだけ歩いたのですが、藪がすごくて、とても一人でこんなところは歩けないと思い知り、早々に引き返したことがあります。
ところが、今ではシカにササが食べられて藪はどこにもありませんでした。
という訳で稜線に出てから20分後の9時58分、権現山山頂に着きました。
この日踏んだ唯一のピークです。
標高1593m、ほぼ1600mに近い山頂です。
ここでこの日3度目の休憩を取りました。
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