« 初めての白山、その2、しょっぱなからクサボタンを見る | メイン | 初めての白山、その4、花の道の始まり »

2021-08-05

初めての白山、その3、ササの中にニッコウキスゲそしてササユリ街道

トラバース道のような道を歩いていると、いきなりというか唐突にササの中にニッコウキスゲが咲いていて驚きました。

P7200497

昔、丹後山などという藪山に夏合宿の予備山行で登った時、ササの中にニッコウキスゲが咲いていた記憶があります。ササとニッコウキスゲは割と縁があるようです。

その丹後山ですが、標高が低くて蒸し暑く、大バテしました(^^;)

そんな記憶がニッコウキスゲを見た途端、一瞬、頭をよぎりました。

P7200499

↑これはちょっと前にも見たミヤマイボタの花みたいですね。

P7200500

道が次第に登り坂になってきました。

休憩の時に地図を開いて、これから歩く道を見ていたら、しばらく緩やかな道を歩いた後、急坂になってその後、尾根道に合流するようでした。

これからその急坂になるようです。

P7200501

道の横に、久しぶりで見るサンカヨウがすでに果実になってました。

高度を上げていくと、どこかで花にも会えるといいのだけど・・・・

P7200502

これはエンレイソウ。

次第にちょっと高い山の花が出てきました。

P7200503

これは那須でも見かけたエゾノヨツバムグラの果実になりかけたところ?

全然別の山域を翌日に歩いて、同じ植物を見るというのも、また面白いものですね。

P7200504p

欝蒼とした樹林の中の、石がごろごろした道を登っていくので、気分爽快とはいきません。

上から早くも年配のご夫婦が下ってこられました。

ご主人のほうはカメラを大事そうに手で支えています。

花の写真を撮りに来られたのでしょうね。

「合流点は近いでしょうか?」とお尋ねしたら、まだ結構ありますよとのこと。

P7200506

この急坂は喜一郎坂というようで、確かに、先ほどの休憩場所からたった400mしか歩いてないようで、がっくりしました。

P7200508

樹林を抜け出したと思ったら、今度はギラギラとお日様が照り付けます。

これは暑くなりそう・・・・

P7200511

ヒヨドリバナの向こうに、なだらかな稜線が見えていて、あそこはかなり高そうですね。

P7200512

Nさんの後ろには入道雲がもくもくと湧いてきました。

白山は午後には雨が降ることが多いそうなので、ゆっくりともしておれませんが・・・

P7200516

暑くてのどが渇いたのとお腹も空いたのとで、合流点に着く前に休憩を入れることにしました。

道は狭いですが、道の上の方に座るスペースがあります。それに木陰でないととても休憩は入れられませんから・・・

休憩を取ったのは10時2分です。

最初の休憩から50分ほど歩いてきました。

凍らせたアクエリアスの溶けた甘い液体が、これ以上ないというほど美味しく感じられました。

おにぎりも一つ食べて10分ちょっと休憩した後出発します。

P7200518

歩き始めると、展望の良い場所があって、いちばんの高みに見えているのが別山のようです。

小屋の屋根みたいなのが見えているのは、砂防新道の途中にある小屋ということでした。

P7200519

少し登ったら、何やら上の方が尾根のような感じです。

尾根道と合流するのはもうちょっとかな?

P7200520

眼下にはさきほど撮影したダケカンバでしょうか、立派な木が谷に身を乗り出すようにすっくと立ってます。

P7200522

その後もちょっとした登りがあって、10時6分、尾根道と合流しました。

P7200523

振り向くと、Nさんの向こうに砂防ダムみたいなのがいくつも見えています。

あの近くを通っているから砂防新道という名前になったのですかね?

P7200525

足元にたった一輪ですが、四国では見られないオオバミゾホオズキが咲いていたのでもちろん撮影しました。

P7200526

ずいぶん高度感のある場所ですね。

地味な登りを登ってきましたが、いつの間にか結構な高さまで来たようです。

あれ?

P7200527

左の尾根道を見下ろすと、ササユリが咲いてるではないですか。

P7200528

道の両側にササユリが咲いて、ここもササユリロードですね。

P7200529

この尾根道は白山禅定道と書いてありました。

つまり古くからの信仰の道のようです。

P7200530

色の濃い個体も咲いてました。

P7200531

今年は蒜山でもたくさん見たけど、白山でも思いがけずササユリを見ることになりました。

Nさんもいつもは8月上旬に登られるそうで、ここでササユリを見たのは初めてだそうです。

やっぱり山は季節を変えると、別の顔を見せてくれますね。

P7200534

こちらは色の淡い個体。

P7200535

ここまででようやく別当出合から2キロ歩いたことになります。

つまり、これで本日の行程の3分の1を歩いたということです。

先はまだ長いですね。

コメント

keitann様 こんにちは
随分暑い思いをされているようですね。冷たい飲み物の美味しさについては良くそのことが理解できます。
山の相当上部ではササユリが咲いていましたね。それも極めて色の濃いものが混じっていて、とてもうらやましく思いました。
これから残り3分の2に取り掛かるわけですが、雷鳴の来る前に小屋に入れるかどうか気がかりです。

ぶちょうほう様、こんばんは。

こちらの記事にもコメントをいただきましてありがとうございます。
白山登り始めの最初の2時間は暑かったです。

丁度こちらでいうと東赤石の登りが最初は暑いのとよく似ています。
北アルプスや伊吹山で熱中症寸前の経験をしたので、熱中症にだけは気を付けて
いまして、最初はポカリやアクエリアスばかりを意識的に飲んでいます。

今回は那須方面ではヤマユリを、そして白山ではササユリと、日本を代表する
自生種のユリを見ることができてよい経験でした。
那須をご一緒した先輩のお話では会津方面ではヒメサユリが咲くそうなので、一度は
ヒメサユリも見てみたいものです。

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ