秋の定番、梶ヶ森に登る、その9、最後まで花がいっぱい
この時の梶ヶ森はまだまだ花がいっぱい咲いていて、木の実はぼつぼつという感じでしたが、それでも真っ赤なガマズミの実を見つけました。
↑ガマズミにはミヤマガマズミやコバノガマズミなどもありますが、何もつかないただのガマズミの果実はいちばん小さくて数が多いように思います。
白花のゲンノショウコや赤花のゲンノショウコを見た後に、今度はピンクのゲンノショウコも咲いていました。
下っていきながら、今度は頭のちょっと上にエゴの果実がぶら下がっていました。
これは我が家の庭にもあるので、すぐにわかります。
そういえば梶ヶ森には春と秋しか来てなくて、エゴの花の季節である初夏には一度も来たことがないですね。
そろそろタカネハンショウヅルが咲いている場所に差し掛かったようです。
↑この個体はピンクにも見えますね。
かなり以前には梶ヶ森では白いアサマリンドウやピンクのタカネハンショウヅルも見ていると思いますが、白いアサマリンドウはなくなってしまいました。
ピンクのタカネハンショウヅルも、ちょっと違う場所だったと記憶してるのですが?
まぁ、消えてさえいなくければ、咲いている場所はどこだっていいのですが・・・
色の淡いノコンギク。
下るにつれてタカネハンショウヅルが多くなってきました。
またまた花好きの御夫婦にばったりお会いしました。
今度は鈴なりのタカネハンショウヅルの場所を教えていただきました。
↑こちらは9月半ばに香川の山地で見かけたタカネハンショウヅルです。
どうでしょう?高知の花の方が少し色が淡いでしょうかね?
どこか雰囲気が違う、梶ヶ森のタカネハンショウヅルでした。
その後も数か所で見かけました。
これはヤマイモのムカゴですね。
オオバショウマは葉の形がわかるように上からの撮影です。
そういえば、以前は見られたサラシナショウマも見かけませんでした。
↑ハガクレツリフネは梶ヶ森ではあちこちに咲いていて、下りの車道沿いでも何度か見かけました。
駐車場ももうすぐという頃になって、またまたアケボノソウが咲いていました。
それも1株や2株ではありません。
↑光線の具合なのか、花の周囲にクモが色を張り巡らせているのが見えました。
時々こういう張り方をしたクモの糸を見かけます。
花に集まってくる虫が多いことを本能的にクモは知っていて、こんなわなを仕掛けるんですね。
この日の山行では嫌というほどのアケボノソウを見ました。
9月の山行で高越山で嫌というほど見かけたマツカゼソウは、ここ梶ヶ森では1株ぐらいしか咲いておらず、そうなると撮影しようという気がおこりました。人間って勝手な生き物ですね(^^;)
ヤマジノホトトギスも2輪だけが咲き残っていてくれました。
↑この草むら状に咲いているのはアケボノソウなんですよ。
まさに雑草のごとく生えていました。
なんと、最後にはコウヤボウキまで咲いていてくれました。
登り始めで葉ナガバノコウヤボウキを見て、最後にはコウヤボウキを見たのです。
この二つの花は花の時期がずれていますから、同じ日に両方みられるというのは珍しいです。
ツルリンドウもちょっと高い山ではそろそろ終盤のはずですが、まだ咲いていました。
よく見かけるオトコエシも一応撮影しておきます。
キバナノアキギリは以前は滝の辺りに多かったですが。この日は滝周辺ではあまり見なかったですが、これも最後に見られました。
↑ノブキの果実
ツルニンジンも以前よりは減ったように思います。
下から花冠を覗き込むと、花冠の基部の綺麗な五角形の模様が見えました。
ゆるゆる歩きで、15時18分に駐車場に着きました。
今年は駐車場周辺にもアケボノソウやタカネハンショウヅルが多かったです。
長雨のせいで、野草にとっては過ごしやすい夏となったのかもしれませんね。
駐車場では今回もAさんに冷えたコーヒーを御馳走になり、生き返りました。
いつもの顔ぶれで、たくさんの花を見ることができ、シカが増えているとはいえ、梶ヶ森はまだまだ花の山だな~と実感したことでした。
梶ヶ森って素晴らしい山ですね。タカネハンショウズルやアケボノソウなど初めて見る花が多いいです。画像がまた素晴らしいです。ありがとうございました。
投稿: おみや | 2021-10-08 03:32
おみやさん、こんばんは。
四国には花の山と言われる山がいくつかありますが、梶ヶ森も花の山に相応しい山だと
思います。残念なのはシカが入りだして以前ほどではなくなったことですが、それでも
徳島の剣山系などと比べると、花が多くて、歩いていても楽しいです。
タカネハンショウヅルは四国以外ではあまり見ない花だと思います。
アケボノソウは高知や徳島では半ば草のようなものです。
関東に少ないのは、やはり寒いからでしょうかね。
投稿: keitann | 2021-10-08 21:45