白髪山から三嶺に登る、その3、霧氷?祖氷?
結局、山頂では岩の陰で風を避けながら小休憩を取りました。
それにしても、今からこの寒さと強風ではカヤハゲ辺りの風の強さが思いやられます。
天気は午後には少しマシになるようなのですが、高山の天候はまったく別ものですから、一日中展望が負かったらどうしよう?南から三嶺の姿を眺めながら歩きたいがために、こんな遠くの登山口まで来たのに、その眺めたい姿が見えなかったら、何のために来たかわかりません。先行きがちょっと不安になってきます。
気を取り直してスマホの地図でこれからのルートを見てみます。
白髪山山頂から、主稜線への分岐へは約1時間程度の歩きのようです。緩やかに尾根伝いに下っていくのですが、途中から登り返しがあります。
歩き始めようとしたら、稜線の北側の木に白いものがついていました。
↑何か白っぽい花が咲いていて、それに霧氷だか祖氷のようなものがついています。
そうそう、この日の目的はあわよくば三嶺の山頂周辺で霧氷が見られるかもしれないということもありました。10年前の三嶺で紅葉と霧氷の両方を見られたのでした。
10月末頃は、うまくすると、両方が見られる時期でもあるようです。
今年は紅葉はかなり遅れているようなので、紅葉は無理としても、この寒さなら霧氷は期待で来るかも・・・こんなに寒いのですから・・・
↑よく見ると、あっちにもこっちにも霧氷の小さのが見えます。
↑後でわかったのですが、見えているのは主稜線との合流点である小ピークのようです。
その手前にもうっすらと霧氷が見えています。
これは・・・・三嶺の山頂辺りは期待ができるかもしれません。
ここから眺めるだけでも剣山系らしいたおやかな稜線ですね。
寒くて風が冷たいのは困るのですが、一方で霧氷は期待できるかもと、複雑な気持ちで白髪の尾根を下っていきました。
下り始めたのは8時50分ぐらいでしょうか。
トップを下るAさんとの距離が30mほどだと思うのですが、ガスがうっすらと出てきて、姿が何とか見えるという感じです。
道は気持ちの良いササの道ですが、残念なことにシカがかなり走り回っていると見え、倒木があちこちに見えます。
針葉樹の樹皮は美味しいのか、シカが好んでかじっているようです。
ナナカマドの実の赤い色だけがガスの中でも目に飛び込んできます。
苔むした岩の上にナナカマドの実が落ちて美しい・・・・
岩にこんな苔が生すなんて、空中湿度が高いんですね。
そのあたりは二重山稜の地形になっていて、最初は東側の稜線を下っていたのですが・・・
↑途中でくぼ地を突っ切って西側の稜線へと移ります。
全体になだらかな尾根で、歩きやすいです。
↑古い道標が出てきました。
主稜線へと合流するのも近そうですね。
それにしても、周囲は倒木があちこちにあって、森が荒れている感じは否めませんでした。
途中で、またまたネットで木の幹を保護している箇所がありました。
どうやら保護している木はイタヤカエデの立派な株立ちの木のようです。
Aさんが何やら撮影されていたので、見てみたら、モリイバラの果実のようです。
つまりローズヒップですね。
さすがに咲いている花はないので、今の季節はこんなものしか被写体がありません。
そして、辺りにはトモエソウの株がいっぱい・・・・
そうそう、10年前に歩いた時も、このルートはトモエソウの株がたくさんありました。
シカがトモエソウを食べないので、テンニンソウなどと同様にトモエソウが群落になっています。
頭上の赤いのはマユミの木でした。
剣山系はマユミの木も多いですが,この山行ではマユミの見事なのはあまり見ませんでした。
↑なんとなく荒れた雰囲気の道を進みます。
道の両側にはトモエソウとツツジ、モリイバラの木が生えてます。
歩く際に、とげが痛いので、最初はメギか何かかと思ったらモリイバラなのでした。
葉や果実がないと、なんの木なんだかよくわかりませんね。
道のわきにモグラの死体?
Aさんが見つけてくれたのですが、あまりに急激に寒くなったので、死んだのでしょうか?
山でモグラを見たのは初めてです。
おはようございます。雨氷、寒いですね。あまりの寒さにモグラも死んでしまったのでしょうか?モリイバラの実、初めて見ました。ありがとうございました。
投稿: おみや | 2021-11-12 05:15
おみやさん、こんばんは。
霧氷が着くぐらいですから、この日はとっても寒かったです。
モグラが山にいるとは思いませんでしたが、夜はきっとマイナス気温になったでしょう
から寒かったんでしょうね。
モリイバラというのは高山性のノバラのようで、四国の標高の高い山で真っ白な花を
咲かせるバラです。野生のバラですから実をつけるんですね。
投稿: keitann | 2021-11-12 22:21