ララ、逝く
昨日の夜、飼い犬のララが永眠した。
もう一匹の飼い犬であった姉妹犬のキキは7月の末に行方不明になった。
かなり弱っていたから、恐らく、私たちの目に見えない場所で死んだのだと思う。
ここ1年半ぐらいの間に次々と死んだ兄弟姉妹犬の中で一匹だけ残っていたのだった。つい3日ほど前もまだまだ元気そうにしていた。しかし、えさ係の末っ子の話では、ここ1週間ほどは餌もあまり食べなかったのだという。法事の前日の土曜日には全然食べなかったらしい。
法事が終わってやれやれと言うとき、主人に「ララが具合が悪そうだから、看てやれ」といわれて初めて気付いた。土曜日以降、準備のためにバタバタしていたので、ララが調子が悪かったのに気がつかなかった。それにその前日はまだ元気そうだったのだ。
急いでララのもとに行くとぐったりと横たわっていて動かない。
ララの顔を見るとこれはもうダメだなぁと思った。
死ぬ前は人間も動物も同じような表情だ。
↑画像は1900年に撮影したもの。この頃、キキとララは生後半年ぐらいだろうか。
まだまだ幼犬の面影を残している。前年の冬に我家の縁の下で野良犬が産んだ5匹の子犬をどうしようもなくて、捨ててくるといっていたが、当時小3だった娘が絶対に捨ててはダメと泣くのだった。仕方なく私の友人や親類に頼み込んで何とか3匹を里子に出した。
残った二匹の犬、キキとララ(娘が名づけた)はメス犬で性格も全然違うが、仲が良く、ご近所の人や私の友人、子供の友だち、甥っ子姪っ子などに可愛がられた。
その年の夏のキキとララ。まだ成長期だったのと夏毛のせいで随分痩せているが、その後は毛がふさふさと生えそろってむくむくと可愛かった。
一時は犬2匹、猫5匹と犬猫屋敷だった我家もあっという間に猫が3匹だけに・・。
子供たちの成長を見守ってくれて、子供たちが大きくなると安心したのかなぁ。
ララちゃん、17年近くの長い歳月、楽しい想い出を有難う。
死に顔は安らかだった。
とても幸せなわんこ達だったのですね・・・。
私が飼ってたアホ犬とは大違いです。しかもかわいい~。当時の娘さんの気持ちがわかるなぁ。
17歳だとかなりの長寿、よっぽどストレスもなく今まで暮らしてきた証ですね。
前日まで元気だったというのは犬の習性で、弱っている所は誰にも見せないらしいです。
頑張ったねララちゃん。幸せだったね。(ー人-)
投稿: ちゃっぴー | 2006-03-15 15:11
今日はララのお骨を引き取ってきました。
霊園が山のほうにあったので、ついでにその辺りをドライブしていたら、昔キキとララを連れて高松の南のほうにある森林公園に子供達と犬を二匹積んでいったときのことを思い出して、少し涙が出てきました。二匹とも車が大好きで(小さい頃に車に積んで時々ドライブに連れ出していたので)でも、ララはよく酔うんですけど、それでも車のドアが開いていると、中に入ろうとしたものでした。
そうです、犬は辛抱強い生き物です。特にララはとても辛抱強くて、優しく、子供が大好きで、まるでお母さんにぴったりの性格でした。
投稿: keitann | 2006-03-15 18:24
keitann様 こんにちは
飼い犬に死なれるのは、家族を失うようで辛いものですね。
17年近くも一緒に過ごしたこの時間は娘さんにとって宝物でしたでしょうね。
犬の誕生から、成長、成熟、老齢期、衰弱、昇天と、人の一生の凝縮を愛犬に投影していくのですからこれは貴重な体験でしたね。
可愛がられて一生を過ごすことの出来た、幸せなララちゃんに天の加護あれ!
投稿: ぶちょうほう | 2006-03-16 10:15
ぶちょうほう様、こんばんは。
今日も車で車庫に入ってきて「ああ、ララがもういないんだ」と思いました。いつも車庫の近くに繋いでいたので、帰宅するとすぐに姿が見えていたものですから、余計にそう思うのかも知れません。
私が小6のときから飼っていた実家の犬は大学のときに死にました。それでも随分辛かったです。うちの子供たちはララと一緒に大きくなったようなものです。末っ子に至っては生まれたときからララがいたわけですから・・。死というものは誰にでも平等に必ず訪れるものです。いつかは自分の親もこんな風に死ぬのだということを、子供なりにもわかったと思います。
投稿: keitann | 2006-03-16 23:01