« エリンジュームとバーベナ・ハスタータ | メイン | 木の実いろいろ »

2006-06-29

ウメガサソウとイチヤクソウ

昨日はいつもの野草友達Rさん、そして初対面の野草関係の方3人とで今の時期の野草を観察してきた。

RさんのHPの掲示板に最近書き込みをされ始めた方が、ウメガサソウの花が咲く場所に案内してくださると言うのだ。

しかもRさんと私以外は植物関係の会に所属されていると言う。いつもとは一味も二味も違う散策となった。

場所は私がよく行く山だが、同じ山でもいつも行く場所とはちょっと違う場所。

Dsc01171_1

初めて見るウメガサソウは草丈わずか10センチほど。

イチヤクソウ科ウメガサソウ属。花の雰囲気はイチヤクソウと似ているが葉のつき方や葉の形はイチヤクソウとは違うようだ。

Dsc01165_1 茎が長く頭頂部に花を一つつけるという、撮影し難い花の常で、帰宅して画像チエックしてみると全体像を撮影したものがことごとく失敗していた。中で一番ましと思われるものをアップしてみた。全体はこんな感じなので、花の部分だけはトップ画像でご覧下さい。

小さな花姿で樹林の影になるようなところに咲いているので、そうと言われなければ見過してしまうかも知れないような花だ。可憐そのもの。

Dsc01148_1 同じ場所にイチヤクソウも生えている。

イチヤクソウは不思議と数本で固まって生えていることが多い。それも木の株もとなどでよく見かける。

5月から

花穂が上がっていて蕾がついた状態を何度も見てきたが

ようやく綺麗に開花しているものに出会えた。

またイチヤクソウを見た場所にもう一度ぐらい通おうかなと思っていたところなので、ほんとにラッキーだった。

それにしても美しい花だ。

Dsc01210_2 花に近付いてみた。まだ蕾が少しの残っている状態なので、最高の時期に見られたようだ。

イチヤクソウ科イチヤクソウ属。「全草を乾かし薬用とするところからこの名がある」とあるが、昨日伺った話では、薬効はそれほどでもないそうだ。

しかしセンブリと同じで可憐な上に薬効もあるということでますます好ましいイメージがある。

Dsc01219 大きな木の株元に数本が群生していた。

群生する姿はまた格別、愛らしい。

Dsc01230 こちらは別の場所に自生するマルバイチヤクソウ。

勿論これも案内していただいたもの。コバノイチヤクソウというものがあるのは何とか知っていたがマルバイチヤクソウの名は初めて聞いた。もう何年も株だけはあるものの、花が咲いていないそうだ。葉脈の模様がイチヤクソウとは全然違う。花は咲いてもまばらで、イチヤクソウのように花をたくさんつけることはないそうだ。

Dsc01187 そうそう、イチヤクソウと同じ場所で見かけたギンリョウソウの画像もアップしておこう。

姿かたちはまったく違うけれど、このギンリョウソウもイチヤクソウ科でギンリョウソウ属。同じイチヤクソウ科の花が4種類も一日で見られたという訳だ。

もっともギンリョウソウのほうはいろいろな山でよく見かけるので、それほど珍しいものではないようだ。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/1251/5046194

ウメガサソウとイチヤクソウを参照しているブログ:

コメント

keitann様 こんにちは
イチヤクソウ科の豪華なオンパレードですね。
ところでウメガサソウを木本と捉えている学説もあるのですね。
牧野図鑑では明快に多年草としていますが、小生は木本かと思う気持ちが55%程度ありました。
これはどうしてなのか推量してみましたが、ネットの記述を読んでいて、ある程度は刷り込まれていたのでしょうね。
イチヤクソウはどういう風に見ても好ましさは増すばかりです。
スッキリした良い姿ですね。

ぶちょうほう様、こんにちは。
ウメガサソウを検索すると小さいながらも木本と書いてあるサイトもありました。多分何かの図鑑を参考に書いてあるのでしょうね。私の図鑑は二冊とも多年草となっていました。
しかし、茎の感じや葉の感じがどことなく木本のようにも見えました。触ってみれば良かったと思います。
ギンリョウソウは一ヶ月も前に見たのでもう時期的には遅いのではと思いましたが、きのこと同じで雨が降ると出てくるようですね。

今晩はkeitannさん、ぶちょうほうさん

ウメガサソウは寒いところが好きなのかもしれませんね  こちらではトド松林に行くと大体見られます
私が住んでるここでは、笹の密生を切り開いたら(開墾ですね、、)ウメガサソウやイチヤクソウ、他 色んな植物が現れました

ウメガサソウは小さいけれど木本です
初めて見たとき “小さい木!!”と驚きました
イチヤクソウの仲間は 根で横に広がるのでまとまって生えることが多いと思います

こんばんわー。可憐で神秘的なお花ですね~。
ギンリョウソウは一回子供の頃見て、すごく不思議に思った記憶が・・・。でも子供だからプチッとお花摘みしちゃって(^^;)今思えばかわいそうなことをしたっす・・・。
イチヤクソウ科、すごく良いですね♪
うつむき加減で白い花ってのは共通しているんでしょうか?
ギンリョウソウ以外の他の花達はちゃんと自活しているんですね。

yuukoさん、こんばんは。
ウメガサソウ、そちらには多いんですか?
そう言えば、朝、そちらのブログにお伺いしたら、ベニバナイチヤクソウの綺麗な画像がアップしてありましたね。
そう言えばこちらでも赤松の多い話の中に生えていましたよ。松と仲がいいのですかね?
イチヤクソウは根で広がる・・・そうそう、必ずまとまって葉っぱを見かけるのでそうなんでしょうね。
ウメガサソウはやっぱり木本ですか。
う~~ん、やはり直ぐ近くで観察してる方ならではのお言葉ですね。私ももう一度ぐらい見に行きたいですね。

ちゃっぴーさん、こんばんは。
ギンリョウソウを子どもの頃に見たの?それはすごい。
私も父についてよく山に行きましたが、そう言えばギンリョウソウの季節はワラビもキノコもない端境期なので、あまり山には行きませんでしたっけ。
イチヤクソウもウメガサソウも野草の中では美人ですよね。
春はキンポウゲ科の可憐な花が多いけど、この時期の可憐な花ってあまり思い出せません。ですから、この時期にはお花見に行きたい花の筆頭ですよね。

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ