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2006-06-09

女4人で西赤石山へ、その6

西赤石山は前山が邪魔になって本峰が見えず、幾つかの偽ピークを越してようやく本物のピークに辿り着くと言う具合だ。

二年前にうちの末っ子が「もういや」とごねたのは、眼前のピークが目指すピークではなくて、まだその先があると知ってがっかりしたからだった。こういうときは気持ちをゆっくり持って、まだまだしばらく歩くものと思っていたほうが良いものだ。一ヶ月前に歩いたばかりのRさんが、まだかなりあるのではないかな?と言うので、地図を出して今まで歩いたルートと照らし合わせる。その時は平坦部を歩いていたが、すでに山頂手前の登りの少し前と思われた。

Dsc00150_2 

先ほどからこの針葉樹が時々出てくる。

針葉樹は四国の高山ではシコクシラベやコメツガなどを見かけるが、樹皮から言って松に違いないと思う。Hさんが葉っぱに触って「柔らかい」と叫んだ。普通、松の葉っぱは触ると硬くて葉先が当たると痛いものだが、この松の葉はほんとに柔らかくて、触ると気持ちよいほど。しばらく、あれでもない、これでもないと考える。稜線の下を眺めると同じ木が下のほうにも植えられている。西赤石には住友が植えたカラマツの植林があるという記載がどこかにあったことを思い出した。そうだ、これはカラマツに違いない。

カラマツは松の仲間では珍しく落葉する松で、漢字では「落葉松」と書く。秋には黄葉し春には芽吹きの色が綺麗だと言う。黄葉は去年の飛騨高山からの帰り道に見かけたのだった。新緑もとても綺麗なのだそうで、その綺麗さは信州出身の義妹からいつも聞いている。今まで知識として知っていたものを実際に見ると言うのはある種の満足感を覚えるものだ。

Dsc00155_2 先ほどからこの白っぽい緑色の葉っぱを見かける。ホソバノヤマハハコだろうか?もしそうなら、花は8月に咲くとある。

Dsc00157_1 道の両側になんとセンボンヤリの群生が現れた。ここは標高およそ1500だ。5月初めに登っているRさんの話では、その時に花が満開だったとか。今まで私が見たセンボンヤリの仲ではいちばん高山で見かけたものだ。うっすらと花の名残の紫色を残した株もある。

Dsc00161_1 蕾をつけた花の前でRさんが考え込んでいる。どこかで見たような気がする花だ。しばらく歩いた後でRさんが「キリンソウかな?」と言う。そうだ、それに違いない。自宅に帰ってから、二年前に剣山で見たキリンソウの画像と見比べる。ちょっと小さめだがキリンソウの仲間には違いないようだ。

Dsc00168_2 先ほどのツルギミツバツツジとは少し色の違うミツバツツジ。アカイシミツバツツジというものだろうか?ミツバツツジにはほんとにいろいろな種類があり、シベの数で見分けるそうで、素人にはとても見分けがつかない。わかるのは色合いの違いぐらいだ。

Dsc00173_2 山頂までずっと、コメツガなどの小潅木だけが生えている稜線歩きかと思ったが、そんなことはなくて、むしろ樹林帯の道が半分ほどある。そんな樹林帯の中にまるでクスノキのような広葉樹を見つけた。こんな高山でこんな葉っぱをした木は珍しい。しかも緑色の花が咲いている。

帰宅してから調べても、今のところ不明のまま。葉っぱや花の雰囲気からクスノキ科でないかとは思うのだが・・。なかなか美しい花だった。この頃には少しガスが出てきて、展望がなくなる。

Dsc00176_5 登山道わきに小さな白い花が出現。

ウツギと似ているが、低山で見かけるウツギとは違う。これがヒメウツギというもの?帰宅して調べたら、やはりヒメウツギだった。今まで様々なウツギを見たが自生のヒメウツギは初見だ。よく春先に花屋さんの店頭で鉢植えで並んでいるのもヒメウツギとなっているが、あのヒメウツギと同じ物だろうか?それにしてもウツギの花って、沢の近くなど水気の多い場所でしか咲いてないと思っていたが、ちょっと意外だった。

花は小さめで、普通のウツギに比べるといかにも高山の花らしい。

Dsc00184_3今度はマイヅルソウが登山道わきに咲いていた。

Rさんが小躍りして喜ぶ。登山道の岩場の縁に生えているのがいかにも絵になる。

去年は笹ヶ峰の丸山荘の少し下で蕾は見たが咲いた株は見つけられなかった。ここで会おうとは思っていなかったので、びっくり。

Dsc00187_1 花も白くて可憐だが、葉が独特で綺麗だと思う。それほど大群生しているわけではないけど、一昨年の八幡平、去年の北沢峠や小仙丈のピーク付近、案外、いろいろなシーンで見かける花だ。

Dsc00188_3 いよいよ岩場の登りにかかってきた。これが地図で見た最後の登りらしい。特に危険な個所はないが、山に慣れてないHさんとKさんには両手を開けるように言う。昔言われた三点確保という言葉が頭をかすめる。こういう岩場では必ず、両手が使えるようにしておかないといけない。その登ろうとしている岩場の眼前に、まるで撮影してくださいと言わんばかりに咲いているツガザクラ。こういうロケーションで咲いている花にはからきし弱いワタクシメ。カメラをまたまた取り出す。

Dsc00189 岩場を回りこんで、ちょっと怖そうな崖の上をかろうじて通過すると、その向こうはもうピークだった。通過する岩の壁にこれも張り付くように咲いているツガザクラ。

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コメント

こんばんは。
若い頃、白馬にスキーに行った時、唐松岳という名前を知りました。登山はしないので遠くから見るだけでしたが、きっとカラマツが綺麗だったんでしょうね。もっと若い頃、そう、小学生の頃は、漫画おそ松くんに、から松くんが出てきましたね。

多摩NTの住人様、こんにちは。
唐松岳は五竜岳と白馬岳に間にあって、4年の夏合宿で鉢ノ木~雪倉岳を歩いたときに登りました。しかし天候が悪かったのかあまり記憶がはっきりしません。カラマツは信州辺りでは植林も多いようですが、自生しているのもあるのでしょうね。信州の人からはよくカラマツの話を聞きます。偶然ですが私が所属していた大学の山岳同好会の会誌の名前も「落葉松」なのです。ですからいつかはカラマツをきちんと見てみたいと思っていたのが、思いもかけず四国でその夢が果たせました。
そうそう、私もエゾマツ、トドマツ、オソマツ・・・と順番にあげていきましたよ。同年代でいらっしゃる?

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