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2006-07-02

オトギリソウの仲間とオカトラノオ

植物の会の方達とご一緒して勉強になったのは、私みたいに直感で見分けるのではなく、きちんとした知識に裏打ちされた同定をされているということだった。

例えばオトギリソウが咲いていたのだが・・。

Dsc01146

オトギリソウを見つけるとルーペを取り出した植物の会の方たち。私も「覗いてみて」と言われて覗く。「点がありますが、透明ですか?黒いですか?」とNさん。え~~、そう言われれば、透けているように見える

Dsc01198_2  、

しかし、私たちにはこの黒点、明点と言うものがわからない。帰宅して検索すると、油点というものがあって、油店とはミカン科・オトギリソウなどの葉にみられる半透明の小さな点とある。その油店が黒いと黒点、透明だと明点と言うらしい。

画像をクリックしていただくと葉の中にたくさんの点があってそれが白っぽいのがおわかりいただけると思う。一方、葉の縁のほうには黒点がある。

葉に明点が多いのはサワオトギリとナガサキオトギリだそうだ。Nさんは「ナガサキオトギリとして置いてください」と仰ったが、帰宅して図鑑と画像を嫌と言うほど見比べても私にはどちらかわからない。

Dsc01216 こちらはやはり近くに咲いていたオトギリソウ。草丈がサワオトギリよりも大きく葉の形も違うのでこれはすぐににそれとわかる。葉には黒点があるのが画像でも見える。

今までは植物の同定も見た目や花弁の数など肉眼のみでしていたが、きっちり見分けるにはルーペも必要なのだと言うことを今更知った。

Dsc01200 オカトラノオは低山では6月初めから咲いているのを良く見たが、この標高700辺りでは今からが見頃。

それにしても二年程前にオカトラノオの開花がまだかまだかと待ち遠しく、何度も讃岐富士に通ったが何のことはない、この山にはいたるところで大群生が見られた。

しかし、メモリー不足でその大群生が撮影出来なかったのが心残りだ。

これは林の縁で咲いているもの。

Dsc01201_3 一つ一つの花はサクラソウ科らしく美人さんだ。

同じ場所で葉日当たりの関係か、決まったように同じ方角に穂がなびいているのが微笑ましい。

Dsc01221 同じくサクラソウ科のコナスビ。ちょっとした山地では必ずといっていいほど見かける花だが、この花を見るとほっとする。

Dsc01222_1 帰りがけに草丈一mで咲いているハンカイソウに気付く。行きはどうしてこれほど大きな花に気付かなかったんだろう?と皆で訝る。

この山でハンカイソウを見たのは初めてだ。

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コメント

こんばんは。
植物の同定は難しいですね。私はウォーキングのついでの植物観察なので、あまりこだわらないようにしていますが、一旦気になるとのめりこんでしまいます。まあ趣味の世界ですからマイペースで勉強していきます。

多摩NTの住人様、こんばんは。
植物の同定はほんとに難しいです。特にオトギリソウ、ショウマ、スミレなどは種類が多いので、まだまだぱっと名前が出ないものが多いです。
私も分からないものはそれほど気にもしてないのですが、山のそういう歩き方もあるんだなぁということで、参考になりました。
私などは、まだまだ山に登る限りはピークを目指したい気持ちが大きいのですが。植物が目的の人たちはピークなどはどうでもいいのですね。
まぁ、出来たらその両方を満たせる山歩きがしたな、とは思っています。
それにしても今まで知らなかった世界を垣間見るというのは面白いものでした。

keitann様 こんにちは
人間には物忘れという極めて大事な能力があります。
この物忘れのおかげで、毎日を楽しく暮らせるわけでもありますが、こと植物の分別作業に限ると物忘れのおかげで随分時間の無駄をしています。
先日のツルアジサイとイワガラミの分別、カキツバタ、ノハナショウブ、アヤメなどの分別の仕方を毎年何十回覚えて忘れることか。
オトギリソウでもそのような世界があるのですね。
小生はもう物忘れの世界に安住するように決めました。

ぶちょうほう様、こちらにもコメントをいただきましてありがとうございます。
物忘れ・・・そうですね。若いときは別として、この年齢になると忘れることのほうが多いですね。しかし、興味のあることとなるとまた別のようで、好きなことは例え園芸種の横文字の名前でも、結構頭のどこかに入るようです。
野草についても図鑑(私の図鑑ですが)に載っている種類のうちすでに半分ほどは今までに見てるのではないかと思います。ですから、後の半分をぼちぼちと憶えたら良い訳です。花の名前だけでなく、すべてについて言えると思うのですが、7割方できるようになれば、あとはそれを忘れない程度の努力でいいのではないかと思います。つまり、自動車でも同じですが、加速している間は負荷が大きいですが、ある程度以上のスピードに達したら、後は惰性である程度まかなえるのではないかと楽観しているのです。
勿論、今から植物学の権威を目指すわけではないので、楽しく山歩きできるのが一番ですよね。

今晩は、皆様
本当に物忘れの良いこの頃です
(老人力がしっかりついてきた?)
こんなに忘れてばかりなのに、植物のことだけは不思議と忘れないのよね~ と夫に言ったら 「頭の中が純化されていいんじゃない」と言われて 納得
うん、それでいいんだ、と慰めてます

オトギリソウの、明点、黒点のことは図鑑に書いてあるけれど、どういうことか分かりませんでした
keitannさんのお陰で見えてきました
この辺にはトモエソウが沢山あります
あの葉を 明日は見てみます

yuukoさん、こんにちは。
なるほど物忘れも老人力がついてきたと思えばよいのか~、なんて。
確かどなたかが本で書いてましたね。
私たちの年代になったらそれほどあれもこれもと欲張らなくても、人様に迷惑を掛けない範囲ならば自分の好きなことをしてても良いんじゃないかしら。
私なんて、オトギリソウの明点、黒点なんて、図鑑を持っていても初めて読みました。
いかに図鑑をちゃんと見てないかということですね。
トモエソウ、同行された植物の会の方もその名をあげていましたね。私はまだ知らない花だったので、早速図鑑で見てみたんですよ。


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