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2006-07-20

北岳に登る、その5、白根御池小屋

15時50分二股を通過後。トラバース道に入ると、今までの雪が嘘のようになくなり、辺りは針葉樹などの樹林帯に変わる。地図上では等高線とまったく平行についている道で、アップダウンはほとんどないようだが、それでもまったく平坦な道というわけではない。二俣からのコースタイムはわずか30分なので、そのまま休憩を取らずに行くことにする。Oさんも、幸い、その後は体調も戻ったようだ。

Dsc01536_1

樹林帯の陰になるような場所にはマイヅルソウや、ときに、キバナノコマノツメも咲いている。

画像はサンリンソウ。

キンポウゲ科イチリンソウ属。

所々でこじんまりとまとまって咲いている。目が慣れてないとイチリンソウやニリンソウと区別がつきにくいかも知れないが、慣れれば花も葉もどちらとも違うと言うことがわかる。

Dsc01538_1 再び、ツマトリソウが出てきた。ツマトリソウは四国の山や仙丈ケ岳でも見かけるが、小さな群落で咲いているのをたまに見かけるという程度。個体数としてはそれほど多く見ないので、やはり見かけるとどうしても撮影したくなる。画像下方に写っているのはマイヅルソウ。

Dsc01539 ツマトリソウを後ろから撮影してみた。

クリックしていただくとほんのり赤味を帯びているのがおわかりいただけるはず。

リンドウ科ツマトリソウ属。

Dsc01542 道の傍らの倒木にマイヅルソウが群生している。なんともいえないほど可愛い。

広河原から歩き始めてしばらくのところでも葉は見えていたのだけど、すでに実をつけた株ばかりだった。しかし標高2200のこの樹林の中では今が花盛りらしい。

八幡平でも四国でも、そしてここ南アルプスでも変わらぬ花を見せてくれる。

ところどころで、ゴゼンタチバナの葉っぱも見かけるようになった。

Dsc01543

約40分の巻き道歩きの後、16時25分、白根御池に到着。思っていたより小さな池だ。

ここまで来れば小屋に着いたようなものだ。

Dsc01544_2 6月半ばに出来上がったばかりの白根御池小屋だ。学生時代は一気に肩の小屋まで登ったので、こんな場所に小屋があることなど知らなかった、今回の一日目の歩きはバスの時間上、どうしても午後からの歩き始めなので、どこか途中で止まれる小屋は?と地図を見たらこの小屋があったと言うわけだ。

受付を済ませてから、付近を少しだけうろうろしてみた。

Dsc01545 水場のすぐ横の岩の裏にはゴゼンタチバナが可愛く咲いている。去年北沢峠で見たのはもっと背が高かったけど、ここのはどれも草丈が4センチほどでとても可愛い。

Dsc01546 小屋の前から見る鳳凰三山方面。

ここからだと左の緑色の小ピーク赤抜沢の頭に遮られてオベリスクが見えないのだった。

小屋は寝具もトイレも真新しくて清潔で、何より大部屋の真上の灯りが明々としているのが、まるで山小屋とは思えない。山小屋がこんな風に快適になれば、南アルプスを訪れる人も、より多くなるだろう。管理人の方の話では建設費用は4億、うち、ヘリの費用が1億だそう。トイレなども最新の技術を駆使しているそうだ。因みにトイレは入ると自動的に点灯、消灯するという、下界以上のもの。

食事をした食堂では窓際に座ったので、この鳳凰三山の眺めを楽しみながら食事することが出来た。遠くだけははっきり見える私は、白鳳峠というのだろうか、広河原方面から鳳凰三山の少し西にある鞍部に至る山道まで見ることが出来た。夕食時には寝つきを良くするためと称してビール350mlを飲む。(^^;) 500円也。

就寝は8時前。前夜はフェリーで2時間ほどしか寝ていなかったので、横になるなり爆睡。

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コメント

keitann様 こんにちは ここはかつて浩宮様が泊まられたそうですね。
いまは皇太子になられていますが、泊まられた時は小屋の一部を新築してそちらに泊まっていただいたようです。
小生はそのあとにここを通りましたが、その様子が良く残っていました。
彼が通るルートはどの山も皆整備されて、特にアプローチの車道などはあとから通ると随分ラクチンだったという話を聞きます。
小生の近くに北岳の絶巓で、そのとき宮様に行き遭い、記念写真を所望したら、快く応じて頂き、一緒に収まった幸運なおばさんが見えました。
宮様は自分の荷物はきっちりと自分で背負われるそうですね。
五竜岳の小屋番さんが言っていましたが、「失礼ながら土方にしても通用するようなガッシリしたお体」とのことです。

話が横道に逸れて申し訳ありませんが、その小屋も全面的に改築されたのですから、また時代が替わったという事ですね。

ぶちょうほう様、こんばんは。
この小屋に(勿論建て変わる二代前でしょうが)浩宮様がお泊りになったのですか?それは初めて知りました。
一つ上の肩の小屋には写真が貼ってあって、中に、浩宮様が肩の小屋の前で写った写真がありましたので、「北岳に登られたのだな」とは思いました。
あの宮様は確か登山がお好きだったようですね。自分の荷物は自分できっちり背負われる・・・戦前ならそうはいかなかったでしょうが、当時の皇太子様と美智子様のご教育の賜物かも知れません。
ぶちょうほう様はやはり中部山岳の事情にお詳しいですね。私などは昔と現在しか知りませんので、1980年代~90年代については浦島たろこ状態です。(^^;)

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