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2006-10-27

阿讃山脈で秋を楽しむ④ツクバネ

この山に去年も10月20日頃にセンブリとアサマリンドウを見に来ている。

そのとき偶然にもツクバネの実を見つけたのだった。

今回も季節が同じだからツクバネを探しながら歩く。9月末に来たときは雨が降っていたこともあって、ちゃんと探せるような状態ではなかった。

しかし、今度は天候も良くて、直ぐに探すことが出来た。

Dsc01165_2

ツクバネの木は樹高1mほどの目立たない木なので、このツクバネのような実がなっているときでないと、なかなか見分けられない。

花葉初夏に咲くらしいが花もツクバネのような形をしているらしい。しかし、多分、実よりももっと小さくて、色も緑色をしているそうだから、よほど気をつけていないと見過しそうだ。

Dsc01155_2 ビャクダン科、ツクバネ属。

半寄生植物で寄生樹がないと生きていけないそうだ。雌雄異木で、実際、近くにも数本あったが実をつけているかぶとつけてない株があった。よく見ているとこの山の所所で見かけるようだ。

Dsc01166 全体像はこんな感じだ。実は枝先に1個つくようだ。

Dsc01130_1 モミジガサもすっかり花が終っていたが、まだ綿毛にまではなってない。

Dsc01152_2 同じキク科だが低木のコウヤボウキ。香川の山ではお馴染みの樹木だ。しかし、今年はまだ飽きるほどのコウヤボウキを見ていない。後少しすればコウヤボウキの綿毛が初冬の山歩きでは目を楽しませてくれるに違いない。

Dsc01138_2 とうとう今年は花を見ることなく、花の直前と実の時期だけを観察することになったオオナルコユリ。

規則正しく一列にぶら下がったまん丸の実がユニークだ。

Dsc01174 ツルシキミは阿讃山脈の稜腺にはとても多くて、斜面一面に群生しているのを良く見かける。既に春の花の準備が整っていたが、赤い実は花よりもよほど目を引く。

Dsc01154_2 シラキの紅葉が始まっていて、赤い色は見事だった。シラキの紅葉は3大紅葉木と言われていると、どこかで読んだ記憶がある。

紅葉してないときは全然目立たない木だけど、この色では嫌でも目につくだろうね。

トウダイグサ科、シラキ属。

標高1000mでも既に紅葉が楽しめる。

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コメント

ツクバネの実は茶花で使うそうだ
よ~し、それなら探してきてやろう
と行ったまではよかったけど、探し出すのに大苦労
幸い鉢植えのツクバネを始終見ていたので葉の形状は解っているものの・・・・
一日中捜してやっと一本見つけた
中々見つからない物だ
四国には多いのだね
こちらではお正月飾りに使うツクバネは一本1千円もするんだよ
実も四、五個はついているけどね

ヨックさん、こんばんは。
ツクバネの実はほんとうに造詣の妙という言葉がぴったりですね。
この実を羽子板の羽にするのが早かったのか、羽子板の羽根からこの木がツクバネという名前になったのか?
ツクバネを鉢植えにしてらっしゃるんですか?育てるには何か寄生樹が要るそうですね。ネット検索すると、ツクバネを売っているサイトも出てきましたが・・。
中国地方には少ないのですね。
四国でもそれほどは見かけないですよ。ですが、葉っぱの形を何とか覚えたので、今度からは実がなくともわかるかも知れません。実が熟したら種まきしては如何でしょうか?

ツクバネ、初めて図鑑で見て知った時 こんな形の実が出来る事に感激しました
実物を見ることが出来たら どんなに嬉しいだろう。。。
強く願って四国へ行けば会えるかしら

木も葉も 華奢な感じがしますね

yuukoさん、こんにちは。
ツクバネは私も去年か一昨年か、どこかの掲示板で見せてもらったことがあって、それで、その後間もなくして実物を見たのでした。それでなければ、見てもなんだったのかわからなかったに違いありません。
本当に羽根突きの羽根にそっくりで、面白いですよね。
ですが、ツクバネの株自体は小さくて、見栄えのしない木なんですよ~。
「見てみたい」と強く念じていたら、いつか願いは叶うと思います。
ブナの黄葉にしても落葉松の黄葉にしてもわざわざそれを目的で言ったのではないですが、思いがけず見られるものです。

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