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2006-10-26

阿讃山脈で秋を楽しむ③シソ科の花々

山歩きのコースは今回は変則的なコースを取った。まず阿波竜王ピーク近くに出て、しばらく尾根伝いに歩き、讃岐竜王の山頂直下で分岐を下る。

つまり普通は下から登ってくるものだが、林道が山頂直下を通っているので、上から下へと下ったわけだ。4合目ぐらいまで下ったら、再び登る。

Dsc01134_3

この見慣れない花は途中の樹林で咲いていた。シソ科の花には違いないが、こんな花は今まで見たことがない。秋はシソ科の花が多い時期で、昨日見ただけでも、ヒメジソ、ナギナタコウジュ、アキノタムラソウ(まだ咲き残っている)アキチョウジ、キバナアキギリ、テンニンソウの6種類を見た。

Rさんがナミキソウの一種だろうか?という。ナミキソウは名前は知っているが、どんな花だったかまでは覚えていない。綺麗な模様があってタツナミソウを大きくしたような感じだ。

Dsc01135 葉っぱも入れて撮影してみた。葉には鋸歯があって数は10個弱ほど。個体数はそれほど多くはない。

Dsc01137_2

全体像を撮影してみたら、花が完全にピンボケになった(^^;)

自宅に帰ってから夜、Rさんから携帯メールが入った。「ハナタツナミソウ」であるとのこと。

私の図簡には記載がないので、ネット検索する。かなり珍しい花のようで画像がきちんと入っていたのはたった一つのサイトだった。

いろいろな県でレッドデータ扱いになっているようだ。

本来はタツナミソウの仲間だから6月頃に作らしいが、よくあることで秋に狂い咲きしていたようだ。

Dsc01129_3 まだまだ咲き残っているアキチョウジ。上のほうでは咲き終わっていたが、下るにつれて咲いている株を見かけるようになった。

これはリュウノウギクと反対に、山の南側の斜面ではあまり見なかったが、北側オ斜面ではあちこちで群生しているようだった。

Dsc01132_1 白花アキチョウジはこの日、ちらほら見かけた。一昨年も同じような場所でみたのだけど、去年は見ることなく終った。それが今年はまた見られたのだ。もっと増えてくれるといいなぁ。

Dsc01142_1 キバナアキギリも少々咲き残っていた。Rさんに「このキバナアキギリは赤い斑点がないね」と言われて、初めて気付いた。ほんとだ、この前からネット検索するとよく出てきたのが赤い斑点のないキバナアキギリだ。私がよく見るのは斑点があるものが多くて、四国で咲くのはどれも斑点があるものばかりだと思っていた。

Dsc01143_2 この花にも、ほら、斑点がない。

Dsc01150_1 ほとんど花が終っていたテイショウソウだが、一輪だけ咲いた株が少し見られた。

Dsc01147_1 ちゃんとピントが合ったと思ったのに、帰宅してチエックしてみたら、見事にピンボケだったアキノギンリョウソウ。花は既に終っていて、実になり始めていた。まるで目玉オヤジだ。花のときに見てなければ、これだけ見ても、きっと何なのかわからなかったに違いない。

Dsc01151_1 4合目付近でのんびりとお昼を食べるが、誰一人として登ってくる人もおらず、静かな山歩きで気持ちよい。

じっとしていると肌寒いくらいだが、登り始めると今度は少し汗ばむぐらい。

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コメント

私の里山でもキバナアキギリは斑点があります
まるで”おてもやん”のようなので、私はキバナのおてもやんと呼んでいます
検索したらコトジソウ(琴柱草)とか、三つ葉琴柱草とか出てきましたが、じゃは葉が違うのかといろいろ調べてみました
このおてもやんも、キバナアキギリ(1000m位の山ではすべて斑点の無いキバナアキギリです)も三つ葉やそうでない葉と色々でした
実際のところははっきりした名前が解りません
キバナアキギリの変種とまでは解っていますが”おてもやん”で通しています

ヨックさん、こんばんは。
今までキバナアキギリは赤い斑点があるものだとばかり思っていたので、それがない花があるなんて思っても見ませんでした。こうして画像に撮ってもあの赤い店が良いアクセントなのに、ないと淋しいですね。
Rさんが植物の会の方にお尋ねしたところ、葉が完全に三裂しているものをミツバコトジソウというそうです。この日もRさんと葉をいろいろと観察してみましたが、完全に3つに分かれれ手要るのはありませんでしたので、一応キバナアキギリとしました。私の図鑑ではミツバコトジソウの学名はSalvia nipponica var.trisectaでキバナアキギリがSalvia nipponicadsですからキバナアキギリの変種ということですね。

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