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2006-11-16

八面山~杖立峠②

落ち葉の道を踏みしめて歩いていると、体もぬくもってきた。

私は速乾の半袖Tシャツの上からハイネックの綿の長袖シャツ、その上には登山用のビエラの開襟シャツという格好だ。KさんとHさんは暑いといって、途中で着ているものを一枚脱いで、ザックに仕舞う。その間が私の撮影タイムで急いでその辺を撮影する。

6年近く愛用してきたサイバーショットが流石に寿命なのかシャッターが下りないときが間々あるので、仕方なく前日に慌てて買い込んできたLUMIXで撮影する。一応、サイバーショットも持参していたが、この日は調子が悪く、とうとう、出番がないまま。

P1000048

8時8分、八面神社着。小さな祠のように見えるが、ガイドブックなどによると麓の人たちの信仰は厚いようで、あちこちから登山道が山頂に通じているようだ。

P1000050 神社の手前には小さい鳥居もあって、画像は神社側から鳥居を撮影したもの。付近は平坦地になっていて、草も刈られてあるので、幕営も可能なようだ。

Kさんは熱心にお賽銭を上げてお参りしている。

P1000056 山頂には8時20分着。

考えたら登山口を出てから、休憩らしい休憩は一度も取ってない。学生時代からの習慣で、山に登るときは1時間ごとに一度休憩を取るので、ちょっと面食らったが、涼しい時期なので、特に水分補給する必要もなく、歩けば歩けるものだ。ガイドブックのコースタイムでは1時間55分のところを1時間15分で登ったことになる。

トップを歩くHさんは180センチはあろうかという大きな人で、私とは歩幅が違うので、二番手を歩く私はぴったり付くと少々無理があるので、私は私で自分のペースで歩く。これ以上早く歩くと続かないというのは自然にわかるので、その寸前のペースで登る。

P1000053 山頂はまずまずの展望で、何より剣山方面が思ったより良く見える。

剣山はうっすらと雪をかぶっている。前日の雨が、山では雪になっていたようだ。11月中旬だから、もうそんな季節なのだ。

P1000054 剣山方面をLUMIXで3倍ズームで撮影してみた。ズームはあまり利かないようだが、仕方ない。何しろお手ごろ価格で購入したカメラなのだから。

クリックして大きい画面で見ていただくと一番高い剣山山頂付近の小屋もうっすらと見えると思います。

恐らく画像向かって右に見えるのが丸笹山、剣山と丸笹山の間から姿が見えているのがジロウギュウだと思う。

どんどんガスがかかってきて、この後とうとう、剣山山頂は姿を現すことがなかった。

登ってきた道をそのまま行くと、どうやら穴吹方面へと下る道になっているようだ。そして山頂で初めて聞かされたのだが、この日は八面山だけでなく、綱付山へと縦走するらいい。道理で朝5時出発だった訳だ。八面山だけなら登って下ってもコースタイムは4時間もあれば十分なのだ。

綱付山に続く稜線もよく見えているが撮影するのを忘れてしまった。Kさんにいただいた地図を見る。綱付山へのルートはほぼ稜線伝いについているらしい。アップダウンはほとんどなく距離は幾分あるが、大したアルバイトではなさそうだ。

特に座るでもなくお茶や行動食を摂るでもなく、山頂での証拠写真など撮影しただけで8時35分ごろ出発。綱付山への道は八面神社付近から出ているので、一旦、神社へと下る。Hさんの話では、ルートは八面山の南を巻いて稜線に取り付くようだ。神社付近はまだルートが明瞭だったが、途中でどうもはっきりしなくなる。ともかく稜線は北東方向に見えているので、それを目指すべく進む。しばらく、道とはいえないような道を進んだら、下方に踏み後のようなものが見えた。下ると赤テープなどもあって、これがルートに違いない。しかし、ルートファインディングなどで15分ほど時間をロスしてしまった。

P1000058 ルートが見つかった後はスムーズに歩く。いよいよ稜線に取り付いた。後はほぼ真東にと続く稜線を辿るだけだ。

八面山直下はちょっとした岩場になっており、筒上山の登りを思い出した。「こんな岩場にはよくシャクナゲの木が生えてますよね」と話していたら、直ぐにシャクナゲの木を見つけた。本数は少なくて精々数本というところだろう。

P1000059 ルートの南側にこんな木が現れた。ツツジの仲間には違いないが葉が大きめでまるでシャクナゲそっくりな花芽をつけている。

ミツバツツジは先ほどから何度も見ているが、これは三つ葉というぐらいで葉が三枚だし、今の時期は葉は綺麗な紫色をしていて、間違うはずがない。オンツツジの仲間はすでに落葉しているはずだ。10秒ほど考えて、そうだ、ヒカゲツツジに違いない、と気づいた。

ヒカゲツツジもこんな岩場を好んで生えるのだ。数は少ないが、シャクナゲやヒカゲツツジが見られるなら、春の歩きも楽しいだろうな。

P1000061 岩場は直ぐに通過して、後はなだらかな何という事もないルートを進むだけだ。稜線に沿って、ところどころに境界を示す杭が打ち込まれていて、ルートを外す心配もほぼない。途中一箇所だけ、稜線が二重になっていて、どちらを行くか迷ったが、これも先で合流しているので問題ない。そして二重稜線の間の谷間も精々山稜から5mほど下るだけなので、いつでもルート変更が可能だ。

杭の近くのところどころに○○という氏名が書かれた立て札がありあり、どうやらそれはその山林の所有者の名前らしい。稜腺から南が自然林、北は過ぎの植林と樹相がはっきり分かれている。

↑画像はだだっ広い稜線上で見つけた花の咲き後。暫く観察したが、どうやらムラサキセンブリのようだ。今までアケボノソウ、イヌセンブリ、センブリは見ているが、そのどれとも違う。草丈は約30センチ弱。そして種袋の様子がどうみてもセンブリ属のそれだ。そうなると消去法でいけば、ムラサキセンブリということになる。もう20日ほど早ければ、花が見れただろう。残念だ。

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コメント

keitannも地図を付けたんだね
この方が地図を追っていけるので解りやすくていいね
ムラサキセンブリ見つけたんだね
種は?持ち帰った?

ヨックさん、こんにちは。
今回登った八面山(やつらやま)は四国百山には入っているものの、マイナーな山で四国の人間でもあまり名前は知らないと思います。そこで今回は地図をつけて見ました。
私も剣山には今まで10度以上も言ってるのに、こちらに来るのは初めてでしたね。

ムラサキセンブリだとは思ったんですが、種のことまで頭が回りませんでしたね~。せっせと歩いたので、写真撮るのが精一杯と言うか(^^;)

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