大川山(だいせんざん)その3
夏に来るとあれほど緑陰の濃い尾根道もこの時期は見事に葉を落とした木々だけになっています。青空が見えればいいのですが、少し曇ってしまいました。
このあたりはシロモジやオンツツジ、アベマキ、リョウブなどの生えている雑木林です。
見上げると、大きな木には必ずといってよいほど、ヤドリギがついています。
道の傍らにヤドリギが落ちていたので撮影してみました。まるでプロペラのような葉をしています。たいていは頭上何メートルものところに」あるので、こんなに近くで良く見たのは初めてです。
そのまま尾根道を上がれば直ぐに山頂なのですが、途中で左に曲がって木道の遊歩道に入ります。この木道を真冬に歩くのも初めてですが、鬱蒼とした緑に覆われた季節とはまるで違う印象を受けます。
ツルシキミがたくさん群生しているのですが、真っ赤な実はもうついてなくて、春先に咲く花の蕾がついていました。ツルシキミは冬場はよく花の蕾と真っ赤な実の両方をつけていることが多いのですが、今年の実はえらく早くなくなったものですね。確か、ツルシキミの実は有毒で鳥も食べないと思いましたが・・。
遊歩道から5mほど離れた場所にいつもの大木がすっくと立っています。
枝のあちこちにヤドリギがたくさんついています。
この大木には名札がついていてエンコウカエデとあります。その下に小さくイタヤカエデともあります。株の周囲には確かにカエデの葉っぱらしいのがたくさん散っています。
エンコウカエデはイタヤカエデの別名かなと思っていたのですが帰宅して検索してみると、エンコウカエデはイタヤカエデの変種のようです。葉の切れ込みが深く猿の手に似ていることから猿猴楓と言われるとか。一度、紅葉の時にも見てみたいものですね。
子どもの頃はそれでも霜柱を見ることもありましたが、私の住むところは暖かいところで、我が家の畑には霜柱の出来ているところなど見たこともありません。
一体、何十年ぶりで見る霜柱?
ヤドリギの実のようです。これも間近で見たのは初めてでした。
直径は5~6ミリというところでしょうか。実が潰れたのもあって、確かにねばねばとした粘液が出ています。これが野鳥に食べられて運ばれ、枝にくっつくくという仕組みですね。
いつもは春から秋に掛けて歩くことが多いルートも冬に歩くと冬にしか見られないものが見られますね。自然林の素晴らしいところです。
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