« 雲早山までドライブ、その4 | メイン | 雲早山までドライブ、その6、シコクスミレなど »

2007-05-11

雲早山までドライブ、その5、サイコクサバノオ特集

登山口には4台ほどの車がとまっています。

平日だというのに、なかなか人気のある山ですね。そういう私も2,3年前に県境の山から雲早山の姿を眺めてから、いつか行ってみたいという思いを抱いていました。雲が早く流れるから雲早山という名がついたのでしょうか?名前もどこかロマンを感じさせ、しかも登山口がスーパー林道沿いにあるということも憧れを募らせたようです。

P1080816

登山口には鳥居があって、雲早神社と書かれています。検索するとどうやら頂上に雨乞いの神をまつる神社があるようです。ここまでずいぶん道草をしたので、すでに時間は13時20分。山頂までは行かないつもりで、花が咲いているところまで見てこようと決め、山靴に履き替え、リュックを背負って歩き始めます。登山口付近には木製のいすとテーブルが置いてある休憩所があって、2,3人の人がゆったりと時間を過ごしているようです。「今から登るんですか?」と訊かれたので「途中まで少しだけ歩いてきます」と答え、歩き始めました。

片道1時間半ほどの登りらしく、登山としてはたいしたことはないのですが、何しろ登山口から自宅までが3時間がかりなので、山頂までは無理です。

P1080803 歩き始めてすぐにいろいろな花が咲いているのに気づきます。ヒメエンゴサク、コミヤマカタバミ、ネコノメソウノ仲間など・・。

しかし、何より嬉しかったのはサイコクサバノオが咲いていたことです。実はこの日、剣山にも登って見ようかと思っていた一番大きい理由はサイコクサバノオが見たかったからなのです。雲早山には初めてなので、どんな花が咲いているかまったくの白紙状態でしたから、これは思いがけない出会いでした。

この山のサイコクサバノオは、去年、皿ガ嶺で見かけたサイコクサバノオよりも花弁(実はガク片)にある紫色の筋が短いですね。皿ガ嶺で見た花の画像を貼ってみます。因みに皿ガ嶺のサイコクサバノオの記事はこちら

Dsc01130

  ↑去年皿ガ嶺で撮影したサイコクサバノオです。縞模様が顕著です。徳島のものは縞模様がかなり控えめです。いったいにシロカネソウの仲間はその土地によって変異が多いのではないかと思います。

P1080807 花の内側もやはり縞模様が短いです。そして、今までは4月にこの花を見ることが多かったので、種を見たことがあまりなかったのですが、この日は初めて種をつけているのを見ることが出来ました。果実の形が魚の鯖の尻尾の形に似ているので、サバノオなどという面白い名前がついているのです。

そして本当の花弁は黄色い密腺状のが見えますが、それが花弁です。この辺の作りはセツブンソウなどと同じですね。さすがに同じキンポウゲ科だけのことはあります。

P1080806 もう一枚上から撮影してみました。それにしてもこの日が風もなく晴天の日でほんとにラッキーでした。サバノオの小さな花は風があったり日陰だったりするとうまく開かないし、撮影も難しいのです。

そういう意味では明るい沢筋の道を登る雲早山はサイコクサバノオの撮影にはうってつけでした。

コメント

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ