タカネバラ咲く東赤石山へ、その5
稜線に出てからしばらくは樹林の中の歩きです。悪路と言うにはちょっと大げさですが、それでもメインルートに比べると、木の枝に引っかかったりすることが多く、快適とは言いがたいですね。
やがて、八巻山に近づいてくるといつのまにか岩場歩きに変わります。稜線の南側はそれでもある程度視界が利いて、赤石山荘などが時折見えます。反対に北側はガスが濃く立ち込めていて,ほとんど何も見えません。この稜線はいつもこんな風です。
S君が「咲いてるよ」と言う声に近寄ったら、岩陰でユキワリソウが可憐に咲いていました。日当たりの良い場所のはほとんどが咲き終わっているのですが、岩陰などの日当たりの悪いところや北側のはまだ何とか咲き残っています。実は6月にずっと東赤石に登りたいと思っていたのは、このユキワリソウが見たかったからなのです。念願の花が見られて、思わずきゃーきゃーと騒いでしまいました。四国に自生するサクラソウはシコクカッコソウ,イワザクラとこのユキワリソウの3種類だけです。このユキワリソウだけはまだ見ていなかったのですが、これで四国に自生するサクラソウをすべて見ることが出来ました。出きることなら来年は5月末~6月初めの最盛期に来てみたいですね。
草丈は10センチ~15センチほどで、稜線北側から吹き付ける風のために一瞬の間もじっとしてくれず、これも撮影がなかなか難しそうです。
キバナノコマノツメもあちこちで群生しています。これはシライトソウとのツーショットでした。
撮影はしませんでしたが、シコクギボウシもいたるところに自生しており、縦走路を歩くには踏まずに歩くのが至難の技というほどでした。
こちらも咲き残ったのユキワリソウ。後半月早ければな~と悔やまれますが、そうするとタカネバラは咲いてなかったでしょうし、・・・花を見るためには結局何度も足を運ぶことになるのですね。
画像のユキワリソウの株もとに切れこみのある葉っぱが見えますが、そのときはなんだか分らなくて、帰宅してから去年の画像を見ていたら、どうもウバタケニンジンのようです。
八巻山まではほんとに短い距離なのですが、花を撮影しまくったのと、岩場で足運びを考えざるを得ないので、なかなか進まないものです。
それでも行く手に八巻山が迫ってきました。
なかなか迫力のある眺めです。四国では珍しいです。
今度はキバナノコマノツメとユキワリソウのツーショットです。
ここも風があって、なかなかじっとしていてくれません。
風は海側から絶え間なく吹き付けていて、そのせいで歩いていても暑さはほとんど感じません。
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