タカネバラ咲く東赤石山へ、その3
タカネバラの咲いている辺りから上は通称ロックガーデンと呼ばれているところで、7月末から8月にかけて固有種のオトメシャジンやシモツケソウ、コカラマツ、 シコクギボウシなどが咲き乱れるところです。今まではそれらの花盛りの頃に来ていましたが,丁度一ヶ月早いのでオトメシャジンなどは花芽も上がってなく、代わりによく目につくのはシライトソウです、
シライトソウは他の山ではそれほど見かけないように思うのですが、ここ東赤石山一帯では雑草並みによく見かけました。それも草丈が10センチ~20センチと小ぶりでとても可愛いです。画像の右のほうに見えている羽状複葉はタカネバラの幼木のようですね。
ピンぼけで申し訳ありませんが,イヨノミツバイワガサも山の斜面のあちこちで咲いていました。バラ科の落葉低木で愛媛のレッドデータブックに記載されています。ここ東赤石山ではごく普通にいっぱい咲いていますが、寒風山と東赤石にしか自生しない固有種のようです。このイヨノミツバイワガサもいつも登っていた7月末にはすでに咲き跡しか見られなくて、いつか花盛りの頃を見てみたいと思っていましたから、一つ夢が叶ったわけですね。
足元に何やら小さな黄色い花が見えます。もしかして・・・と思ったら、やはり、そうでした。キバナノコマノツメです。キバナノコマノツメもこの時期の東赤石に登りたかった理由の一つです。花の見頃の時期には少し遅かったようですが、稜線上にはもっと咲き残っているでしょうから,気持ちも高ぶってきますね。
こちらは去年、北岳で見てきたキバナノコマノツメですが,場所は違っても同じ顔をしています。本州の高山と同じ花が見られるのは、どう言うわけか嬉しいものです。
これも以前の撮影ですが、このシライトソウやイヨノミツバイワガサを見たロックガーデン付近に分岐があって、ここから東に進めば東赤石山,権現越え方面へのトラバース道になっていて、歩きやすい道です。
反対方向に進むと赤石山荘経由で西赤石山方面へと行くことが出来ます。もっとも、山荘まではこの分岐から5分とかかりません。
その5分の道のりを花を見たり撮影したりで15分ほどもかけて歩き、11時17分、ようやく山荘に到着しました。歩き始めから3時間20分ちょっとですが、撮影タイムがなければ3時間ほどの行程です。
萩生の森さんのHPでキバナノコマノツメを見かけたので、会えたらいいなと思っていました。夢が叶って良かったですね。
投稿: KOU-YOURAKU | 2007-07-05 15:25
KOU-YOURAKUさん、こんにちは。
キバナノコマノツメが四国で見られたのは、ちょっと嬉しかったですよ。
特に稜線上にユキワリソウとともに咲いている姿は可憐そのもの。
東赤石山はやはり歩きは長目でも、登る価値がある山ですね~。来年はごいっしょできるかな?
投稿: keitann | 2007-07-06 10:40