高越山で秋を見つける、その2
高越山は他の四国の山々同様に、その大部分は杉やヒノキが植林されていて、一部、自然林が残っているという感じでした。例年ですとこの時期には標高500mあたりにくれば車内の冷房は要りませんが、今年は猛暑もいいところで冷房が入ったままです。Sさんがまた車をとめてくれました。
ヤマジノホトトギスです。今年の初見ですが、私がいつも良く行く山でも、そろそろ咲いている頃です。香川のものより、花色が白っぽく感じました。個体によって、小豆色の斑点が多いと黒っぽい花に見えます。この山のものは総じて白っぽい花が多かったです。
Sさんの話では高越山で見られるホトトギスはヤマジノホトトギスだけだとか・・。
再び車に乗り込みます。車窓から綺麗な紫色が目に飛び込みました。クサフジです。付近は船窪ツツジ公園になっていて、車をとめるスペースも十分なので、少し散策してみます。今年はマムシが多いという話をSさんから聞いたばかりなので、草むらに入る前には棒切れで確かめてから入ります。
クサフジの近くに寄って撮影します。平地で見かけるのはナヨクサフジなど外来種がほとんどですが、この場所のは標高1000m近くでもあり、咲いている時期から考えても在来種のクサフジであるような気がします。
在来種は以前、信州の山すそでも見たことがありますが、7月のことでした。それに外来種は広い範囲で繁殖しますが、このクサフジは数株咲いているだけです。外来種ほど繁殖力がないようです。
先週の剣山でも見かけましたが、クサコアカソでしょうか。この仲間は同定に自信がありませんが、花は思いのほか綺麗で、つい撮影してしまいます。
しかし、ちょっと離れたところでは、こんな具合にまだ咲いています。草刈された株が遅くに咲き始めたのかも知れません。
Sさんの話では、以前はこの付近でツリフネソウが割いていたそうですが、今年は全然咲かなかたっとのこと。赤い花を咲かせるツリフネソウは私は比叡山でしか見たことがなく、図鑑には四国にも分布となっているのですが、この目で確かめられず残念でした。
樹林に入ると、足元にはツルリンドウが這っています。蕾をたくさんつけていて、すでに咲いている花もかなり見られました。
ここのツルリンドウは色が淡くて、少し緑色がかっているようです。全日陰に咲いているからかも知れません。
それにしても、8月末には暑くとも必ずツルリンドウやホトトギスが見られるものですね。
船窪つつじ公園と書かれた案内板を先ほどから見かけるな~と思っていたら、ここがそうだったのです。
こちらを参考になさってください。今まで何度も話には聞いていたのですが、私はてっきり船窪山というのが別にあって、そこにオンツツジが綺麗に咲く公園があるとばかり思っていたのですが、このツツジ公園、高越山にあったのでした。今の季節は葉っぱの緑があるだけですが、5月には一面真っ赤になり、剣山頂からもわかるそうです。しかし、Sさんの話では昔は山全体がオンツツジで埋められていたのに、それを切ってヒノキの植林をしてしまったそうです。もし、ツツジを残していれば、今以上にツツジの名所として名を馳せたでしょうにね。
おはようございます。
ヤマホトトギスって、ポツポツっと咲くイメージがありましたが、めっちゃてんこ盛りで咲いてますね。
この暑さで少し山から遠ざかっていたので、久しぶりに行ってこようかなぁ。
投稿: あすかちち | 2007-08-27 08:51
あすかちちさん、こんにちは。
コメントのお返事が遅くなってしまい、すみません。
ヤマホトトギスとヤマジノホトトギスは名前も花もよく似ているのですけど、別物で、こちらでよく見かけるのはヤマジノ・・・のほうです。
こちらでも草刈に遭うことが多くて、たいていは一輪ぐらいがぽつぽつ咲いてますけど、本来は30センチぐらいの草丈のようですね。
山は、思いのほか秋が進んでますよ~。
投稿: keitann | 2007-08-28 13:25