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2007-10-14

10月の梶ガ森、その3

集落沿いに車を走らせると大きな銀杏の木があって、道はヘアピンカーブになっています。道路上にはたくさんの銀杏の実が落ちていて独特の匂いが漂っています。実を拾いたいと思ったのですが、帰りにしようと思っていたら、帰りには誰かが拾ったか、残ってなかったのです。残念。

この大銀杏を越えるとその先にはもう民家はなくて、鬱蒼とした森の中の車道を登ります。

P1160503

杉の植林の中の車道をしばらく登ると、やがて道沿いにアケボノソウがたくさん見られます。

ずっと下の集落よりまだ下に、アケボノソウを1株見たのですが、多分上に行けばいくらでも咲いているはずと思い、車は停めませんでした。

薄暗い場所ですが、それでも画像いのアケボノソウには日が当たっていますから、まったくの日陰には生えないようですね。

先週、香川の山で見たアケボノソウよりも黒の斑点がくっきりとしていて花は小さめで、なかなかの美人さんです。草丈は80センチぐらいでしょうか。

アケボノソウの花の模様があまりに見事なので、いつもそればかりに気を取られがちですが、この日は全体の姿を見やすい位置だったので、しっかりと見てみます。

P1160506 枝の出方が見事に左右対称になっていますね。

そして上下の枝の関係は丁度90度回転した位置についているのです。

P1160507 全体の姿です。真っ直ぐな枝が規則正しく出ていて、花弁のっ科学的な模様といい、ずいぶん理知的な感じを受けました。花が理知的というのも何かおかしい言い方ですが・・。

P1160508 アキノキリンソウは低山から高山まで語句普通の花ですが、ここでもたくさん見ました。

P1160509 麓ではまだ花が咲いていたマツカゼソウは、5合目以上のここでは実になっています。

P1160712 楽しみにしていたタカネハンショウヅルの花はたった一輪が咲き残っていただけでした。それもあまり綺麗な個体ではありませんでした。

ピンクや白い花が去年は見られたのですが、今年のタカネハンショウヅルは咲きあがるのが早かったようです。

P1160715 その代わりあっちでもこっちでも実がいっぱいついています。

P1160515 ツルニンジンも去年より花の数が少ないのは時期が遅かったからのようです。

高知のツルニンジンは香川のものより花冠の長さが短くて可愛い花でした。

P1160711 かろうじて咲き残っていたオオバショウマの花。

P1160704 これもかろうじて咲き残っていたハガクレツリフネです。

P1160705 そしてこれは去年も何度か見たハガクレツリフネの実です。

黒っぽい縞模様の入った面白い実です。

去年、この山を訪れたのは10月4日でした。一週間違うと秋の花も見頃から終盤へと移り変わっているということですね。

去年は咲いていたキバナアキギリは一輪も見かけませんでした。

コメント

こんばんは。
アケボノソウが綺麗ですね。一度見たいと思っている花ですが、さすがに近所では見つけられません。やはりそこそこの山に行かなければ無理ですね。

多摩NTの住人様、こんにちは。

アケボノソウはさすがにご近所では見られませんか?いつもブログでこんな花まで?と思うような山の花が紹介されているので、可能性がなくもないみたいですが・・。
中国地方では標高300m程度の湿原に咲いていましたから、それほど高山の花というわけではないです。ただ関東ではセンブリやアケボノソウ自体が少ないのかも知れませんね。

keitann様 こんにちは
良い花が沢山並びましたね。
その中で小生的に「一番」はタカネハンショウヅルです。
これを見たことが無いかもしれません。
(見たのか、見ていないのかあやふやになっているのです)
この花を見たくて、いつかは時季を合わせて八ヶ岳に行ってみたいと思っています。
四国で見られるのでしたら、八ヶ岳で空振りに終わったら、四国に繰り出すという手も有りそうですが、四国の山はそういう不純な動機ではなしに、腰を据えてじっくりと正対したいと思います。
ハガクレツリフネも未だ出会えないのですが、これは比較的近場に有りそうな話ですので、ボチボチとお近づきになりたいと思っています。
ツルニンジンのニ態は参考になりますね。

こんばんは~。確かに整然としていて、花のかわいらしさとは対照的な立ち姿ですね~。
最初はもっと小さい花なのかと思いましたよ♪
今年は平地の四季も振り回されていたから、山の方でもそうだったんでしょうか?

種は無事に届いております♪ご報告遅れましてスミマセン。ありがとうございました~!!(^▽^)
どんな芽が出るか楽しみです♪

ぶちょうほう様、こんにちは。
タカネハンショウヅルは梶ガ森では車道沿いにかなり見かけました。あと二週間早かったら見頃だった思います。残念ですが、その代わりセンブリやリンドウは見頃でしたから、良しとします。
私の図鑑では西日本煮分布するように書かれてあって、実際、四国ではよく見かけます。しかし、これが中国地方でははや、見かけることが少ないようです。
9月の末頃に梶ガ森にいらっしゃれば、間違いなくどちらもご覧になれると思います。別に梶ガ森でなくとも徳島の山でも愛媛の山でも咲いていることでしょう。四国には山が多いですから、5座ほどをゆっくりと登られるとよいですね。

ちゃっぴーさん、こんばんは。
アケボノソウの全体の様子はかなり大型の花で、センブリとはだいぶ違います。
でも、花の模様など見ていると、いつまでも見飽きないですよ。
平地は今年は日照りと猛暑がひどくて悩まされたけど、山はその割にはいつもと変わらない花が咲いていました。
今日も県内の毎年、イヌセンブリを見に行く場所に下見に行ったのですが、嬉しいことにちゃんと花芽のついた株が数株生き残っていました。
種、無事届きましたか?うちでも種まきが大幅に遅れているので、どうなることやら?

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