念願の矢筈山に登る、その2、シマカンギクとマツブサ
この日は一応登山するつもりなので、登山口まではあまり寄り道しないほうがいいのですが、紅葉あまりにも綺麗で、止まらずにはおれません。もし、天候があまり悪くなったり、時間的に無理なら、山頂を諦めても良いよね、などとTさんと話します。
道端のとある場所に4WDの軽四がとめてありました。車の中は誰もいなくて、こんなところから山にでも登ったのでしょうか?キノコ狩りにはもう遅いはずです。ちょっと様子見しようと私たちも車から降りてみます。
ほんの小さな沢があって、沢に沿って踏跡がついています。さて、この踏跡を辿るとどこにいくのでしょう?
アサマリンドウの花がえらく紫色を帯びて咲いています。葉っぱも緑色ではなくて赤くなっています。
思うに、ここのところの冷え込みが厳しいので、紅葉しているようです。アサマリンドウの株はここでもたくさん見かけました。もうここまで寒くなると、花はこのまま開くこともなさそうです。
辺りはうっすらと紅葉し始めています。地図を見ると石堂山への登山道のようなものがあるので、もしかしたら石堂山に通じる道?
多分スイカズラの実でしょうね。紅葉をバックに黒い身の画像を撮ってみます。
車で再び走り始めます。紅葉はこの辺りからどんどん綺麗になってきて、ため息をついたり歓声を上げたりで忙しいです。今日はTさんが運転してくださってるので、珍しく私は助手席できょろきょろしてばかりです。
すると目の中に黄色い花が飛び込んできました。
道端にかなりの数の花が咲いています。
これはノコンギクとのツーショット。
香川の低山でもよく見かける野草ですが、低山で見頃になるのは11月も後半です。
今度はなにやら黒い実がぶら下がっているのが目にとまりました。ヤマブドウみたいな房になった実です。またまた、Tさんに車をとめてもらいました。
↑画像のような実です。Tさんのストックで実のなったツルを引き寄せてもらいました。
撮影してから、おもむろに一粒を齧ってみました。しかし、有毒なのかどうかわからないので、まずは舌で味を感じるだけにします。舌先でぴりぴりするようなこともなく、酸味もそれほどなく、むしろ美味しいと思いました。今年の秋に味見したばかりのヤマブドウの実やナツハゼの実のように酸っぱくもなく、穏やかな味です。
ツル性の植物で、実の一粒一粒はヤマブドウよりほんの少し大きめです。
葉っぱはヤマブドウの葉っぱとは形が違い、切れ込みのない普通の葉っぱです。
黒い実がたくさんなっているのが見えますでしょうか?
株もとの様子です。ずいぶん大株のようで、たくさんの枝というかツルを伸ばしていました。
こちらの画像でも実がたくさんなっているのがおわかりいただけると思います。
何かわからない植物の場合は全体の様子や葉っぱの様子、茎の様子、何枚も画像を撮らないと、帰ってから調べようとしても、調べられないのです。
この6年間で何度も失敗しましたので、さすがに今ごろはそういう失敗はなくなりました。
で、肝心のこの植物なのですが、帰宅して調べたところ、マツブサというものだとわかりました。マツブサで検索しても実の画像はあまりヒットしません。それよりも秋に綺麗な真っ赤な実をつけるサネカズラがマツブサ科だというので、そちらがヒットします。
ホワイトリカーに漬け込んで果実酒にするとよいそうです。また、私はまだ見たことがないのですが、真っ赤な実がなるというチョウセンゴミンも同じマツブサ科です。
この付近で標高1200~1300だと思いますが、紅葉はまだ少し早そうです。
この後の紅葉がまた素晴らしくて、シロモジの黄葉の只中を通り抜け、ブナの紅葉も堪能します。しかし、これ以上とまって道草していると山にたどり着けないということで、我慢して落合峠にまっしぐら進みます。
それまでずっと山の西斜面を走っていたのが大きくカーブしたと思ったら、まもなく落合峠です。
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