秋の里山散策、その2、センブリ
センブリは意外と適応力のある植物なのか、平野部とそう変わらない低山から標高1400mぐらいまで、さまざまな場所で花を見ます。
今年も10月半ばに、まず高山で見ましたが、10月末には里山でも咲き始めました。
イヌセンブリの自生地から歩いて10分ほどのところに咲いています。イヌセンブリは湿った場所で咲きますが、センブリは乾燥した日当たりの良い場所が好きです。
これは道の真中で咲いていたものです。道といっても勿論、車が通ったり人が一杯通るような道ではなくて、里山の遊歩道です。それもほとんど人が通らないような遊歩道です。遊歩道の真中に30株ほどが自生していました。
まだまだ咲き始めで蕾がいっぱいついていました。これから11月20日ぐらいまでは花が見られそうです。
センブリの仲間の蕾はどれも同じような形をしていて、とても可愛いです。
忘れずに葉っぱも少しちぎって味見をしてみます。勿論、茂名様知ってのとおり、とても苦いんですよ。
香川の里山で咲くセンブリは花弁が細いものが多いです。
友達のお父さんは友達がまだ小学生の頃、センブリを裏山で採ってきては干して煎じて飲んでいたそうです。今では里山でもさすがに減ってきているし、胃薬も手軽に薬局で買える時代ですから、そんなことも少なくなったでしょう。しかし、草ぼうぼうの山地ではセンブリのような小型の花は残っていけないようで、適度に草刈などされている場所のほうがよく見かけるようです。
コメント