念願の矢筈山に登る、その5、剣山が見えた
後ろを振り返ると、烏帽子山方面にガスが流れています。
烏帽子山というのは落合峠をはさんで西に位置する山で、形が烏帽子の格好をしています。丁度矢筈山とは反対側になります。標高は1669mで落合峠からはやはり二時間足らずで登れるようです。また登ってみたい山が増えました。
よく見ると落合峠の駐車場が見えていて、Tさんの車がはっきりと見えます。
直線距離にして2キロぐらいです。その後も誰もきていないとみえ、車は相変わらず一台だけ。右に白っぽく見えているのはプレハブの作業小屋で、後で私たちがラーメンを食べることになった小屋です。
登山道の傍らの木はほとんどが葉を落としているのですが、珍しく黄色い葉を残したのがありました。アケボノツツジか何か、ツツジの仲間のようです。
ナナカマドの実がようやく手の届きそうな高さで実っていました。葉の紅葉はもう終わって葉っぱはくしゃくしゃに、実だけが目立っています。
7月に一緒に北アルプスに登った後輩に「四国にナナカマドがあるんですか?」と言われたことを思い出しました。四国には結構高い山も多いからこれこの通り、ナナカマドも多いのですね。
しばらく登っているとサガリハゲへの分岐を示す道標がありました。分岐通過は11時52分です。
Tさんがサガリハゲへの分岐はわかりにくいと言っていましたが、確かにこの道標がなければ見過ごしそうです。
赤布を結んであるのがサガリハゲへの道ですが、笹に覆われていて、藪こぎがひどそうです。
直ぐ横には矢筈山へのルートを示す道標もありました。矢筈山まで0.8kmとなっています。後一息です。
この頃から雨がぽつぽつし始めました。
しかし、たいした雨ではないので雨具はまだ着ません。折り畳み傘を出します。
Tさんとあれが石堂山かな?なんて話します。
稜線上に大きな岩が見えますが、「石堂山にも矢筈山にも大きな岩が山頂近くにあるから、あれがそうかな」とTさん。
岩の辺りをズームしてみます。
ふと、何気なく南側を見てびっくりしました。、なんてことでしょう!剣山とジロウギュウが見えているではないですか。
といううことは三嶺や天狗塚も見えるのでは?
案の定見えています。
位置から考えるとこれが三嶺ですね。
しかし、高知側から見るのと、ずいぶん山容が違っていて、北から見るとなんとも平凡な山です。
天狗の前に見えているのがサガリハゲに違いありません。
それにしても、雨を覚悟で登ってきた山でこれほど展望があるとはなんという幸運でしょう。その後20分ぐらい夢中でシャッターを切ったり、地図で山の位置を確認したりしました。
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