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2008-05-28

土小屋~筒上~笹倉湿原、その9、下山

笹倉湿原への下りはブナなどの樹林の間に笹が生えた斜面をまっしぐらに下るだけでどうということはありません。要所要所に赤テープもあるので、まず道を外すことはないでしょう。14時50分、笹倉湿原到着です。ほんの15分ほどの下りです。

P5187022

笹倉湿原はなんだか2年前に見たときよりも小さくなっているような気がしました。

Dsc00054_1_06 06年5月撮影の笹倉湿原です。カメラや撮影ポイントが違うせいもあるかもしれませんが、2年前に見たのより乾燥化が進んでいるように見えました。

実際、笹の侵食が年々ひどくなっているとかで、発見された頃から比べるとかなり小さくなっているとか・・。

笹倉湿原で10分間の休憩の後、15時丁度に下り始めます。ここからは下りのみでルートもわかりやすく危険なところもあまりありません。とはいえ、道標があるわけでなく、一旦、道を外すと周囲は原生林なので、山に慣れない方がハイキング気分で歩くのは危険です。

P5187026 笹倉湿原の近くにはこんな綺麗なヒメシャラのちょっとした林もあります。

ヒメシャラがこれだけまとまって生えているのは珍しいです。

P5187039 ワサビの花が咲いています。葉っぱを失礼して一つだけいただいて、丸ごと齧ります。ツーンとしたワサビ独特の辛味が口の中で清涼感を与えてくれます。疲れた体には気持ちよい刺激です。

P5187029 ヤマエンゴサクもあちこちで咲いています。

P5187031 2年前には見頃をちょっと過ぎた感のあったヤマシャクヤクは残念ながら、ちょっと時期が早かったようです。あと3日もすれば満開だったでしょうね。残念!

P5187041 この日はエンレイソウもまだ蕾の状態ばかりを見てきましたが、ここまで下ってくると咲き終わった姿に会いました。

この山系では普通のエンレイソウではなくすべてシロバナエンレイソウもしくはムラサキエンレイソウのようです。

P5187044 急ぎ足で歩いているので、ゆっくり画像が撮れませんでしたがイシヅチテンナンショウのようでした。

P5187046 二年前にも画像を撮っているブナの巨木です。下から見上げて撮影します。すでに若葉をかなり展開していました。

P5187048_2 ガスの中で見る新緑はひときわ柔らかな緑です。

P5187049 コチャルメルソウの群生です。白く桜の花びらが散ったのが見えるので、上を見ると山桜の木があるのでした。

コチャルメルソウはこんな風に群生した姿を、よく見かけます。

沢の音がしないとS君が言います。

かすかに沢の流れる音は聞こえますが、確かに二年前に来たときより、沢の水量が少なそうです。通過した小さな沢もほとんど流れがありません。この春は下界では雨が多かったのですが、石鎚山系に限って言えば、雨が少なかったのでしょうか?そう言えば、二年前にはスカイラインからみえる沢はどこも水量が豊富で、あちこちから水が流れ出していましたが、今回はそんな光景も見ませんでした。

P5187050 絶滅危惧扱いのオモゴウテンナンショウです。

草丈は30センチほどとあまり大きくはありません。

仏炎包が緑色なのが特徴で、茶色をしているのはイシヅチテンナンショウということです。

P5187056 もう1株、オモゴウテンナンショウを見ました。こちらの株のほうが咲き進んでいる状態のようです。

時間はまだ4時頃なのですが、曇っているのと樹林の陰になっているのとで、相当暗く、ISOを上げて撮影しますが、やっとシャッターが切れるという程度です。画像は帰宅してから修正して明るめにしました。

P5187052 S君の話ではオオイタドリだそうです。確かにいつも良く見ているイタドリとは全体の感じや葉っぱも全然違います。もともとここで自生していたのか、それとも何かの機会にここにもたらされたものかは、尋ねるのを忘れました。

P5187057 てっきり普通のウツギと思って撮影したのですが、この記事をアップするに当たって、画像を良く見ると、ヒメウツギの花でした。

そうと知っていれば、もっと丁寧に撮影したのですが・・(^。^;)

まだまだ修行不足ですね。

P5187058 16時4分、スカイラインまで帰ってきました。

撮影に時間を食ったことや県境尾根でロスタイムしたのと笹コギに時間がかかったりで、予想より時間がかかってしまいましたが、そのつけが回って、後半はかなり飛ばしました。

S君の車で再び土小屋にとって引き返したのが16時半頃でした。

帰りは朝と同じ黒森峠越えにするか、瓶ヶ森林道経由にするか、それとも松山まで出て高速に乗るか大いに迷いましたが、S君の忠告に従い、松山から高速に乗ることにしました。

途中まで近道を案内してくれると言うので、ついて走り、インター付近には6時ごろ着きました。ガソリンが少なくなったので、インターに乗る前にガソリンを補給して、その後は高速を休憩することもなくまっしぐらに帰宅しましたが、不思議と睡眠不足にも関わらず、運転中は全然眠くなかったです。これはクライマーズハイというものでしょうか?

帰宅は19時半、石鎚山系はやはり、朝は暗いうちから出発し、夜は夜で暗くなってから帰宅ということになりますが、この日見られたアケボノツツジとヒカゲツツジ、シャクナゲ、ブナなどの新緑はその労力を補って余りある収穫だったのでした。

コメント

筒上山~笹倉湿原を一気に拝見しました。すっかりお気に入りのコースになったようですね。昭文社の地図に
このコースが点線で記入されているのは清家先生の監修だからでしょうね。私も行きたいと思いながらも
結局今年は行けませんでした。車の回収を考えたら一人では行きにくいコースですね。

おいわさん、こんばんは。
このコースは、ほんとに良いコースですね~。近ければ、もっとしょっちゅう行かせてもらうんですけど、何しろ遠い(^。^;)
ゴヨウツツジが咲いてなかったのだけが心残りですが、それでもアケボノがそのぶん見事だったと言うことで満足です。
この日は筒上以後は誰にも会いませんでしたよ。やはり滅多に人が歩かないコースなんでしょうね。
ネット友達のreikoさんがこのコースを非常に歩きたがっているようですので、また機会があれば、ご案内して差し上げてください。いきなりぶっつけで歩くより、一度ぐらい歩いている人と一緒のほうが心強いコースですね。

笹倉湿原が乾燥化と笹の浸食で小さくなっているとのこと、残念です!
湿原の回りの笹を刈り取って湿原を保護したいとの考えが頭をよぎりましたが
はたして人間の手はどこまで加えても良いのでしょうか?考えさせられました。
笹の『浸食』と書きましたが、笹倉は笹が増えるのが自然かもしれません
自然の植生は不変ではなく変化するものですしね
湿原のコケの風景は絵になるのですが、ドカドカ自然に分け入って見る人間の勝手な
考え・・・
どうすればいいのかの答えは持っていないのですが、貴重な自然を人間は大切にしたいですね。


アコモさん、こんばんは。

この春は香川は雨が多くて助かりましたが、愛媛の山々は意外と乾いていましたね。
冬には雪も多かったので意外でした。
ブログの記事中にも書いてありますが、2年前にこのコースの逆コースを歩いたときは、いたるところがしっとりと湿っていて、沢なども水量が豊富でした。
27日に金砂湖のほとりを走ったときも、金砂湖の水量が少ないのにびっくりしました。

どうも石鎚山系や法皇山系に降る雨が、最近少なくなっているのかも知れません。

笹倉はもともとは笹の多い場所のようですから、ウマスギゴケだけが栄華を誇るわけにはいかないのでしょうね。
植物はだいたいにおいて、増えるだけ増えたら、あとは衰退の一途を辿るのが普通だとも言われるようです。

シャクナゲなどもこのコースのシャクナゲだけは花つきが良かったのは、人があまり入らないからだろうかなどと考えてしまいました。赤星などでは登山者に根を踏まれるので咲けないのかも?

30年前の四国の山を登ってた頃は、鬼ケ城山系のシャクナゲが見事でした。
帰省では訪ねていないので、今はどうなんでしょうかね・・・
気候変動などの気球規模の事は手におえないので指をくわえているだけなのですが
せめて遠慮がちに自然に楽しませて頂きたいですね
これからも素敵な花の紹介を楽しみにしています

アコモさん、こんばんは。
30年前には四国の山に登られていたんですね。シャクナゲはどちらかというと南の山に多いですよね。
私は逆に学生時代はアルプスや上越国境の山にばかり登っていたので、シャクナゲと言うとキバナシャクナゲやハクサンシャクナゲをイメージしていました。
本シャクナゲやツクシシャクナゲをイメージするようになったのは最近のことです。
そうですね、山の花を撮影するときには、絶対に株を踏んだりすることのないように気をつけたいものです。いつもそう思いながら画像を撮っています。

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