6月中旬に見た花、その2、ヒメフウロ
Tさんの車の助手席に乗っていたら、視界にピンクの小花が飛び込んできました。
梅雨時の今時分に、あんなピンクの花って何だろう?フウロソウのように見えたけど・・・。Tさんに急いで車を止めてもらいました。
ピンクの花が咲いていた繁みに近づくと・・・。
それはなんとヒメフウロだったのです。
ヒメフウロは私は剣山でしか見たことがありません。
山渓ハンディ図鑑「山に咲く花によると「別名シオヤキソウ。塩を焼いたような臭気がある。石灰岩地に生える高さ20~60センチの一年草~越年草。分布は本州中部、四国剣山」となっています。まさしく、私が毎年、このヒメフウロに出会うのはキレンゲショウマを見に剣山に行ったときなのです。ですから花を見るのは7月下旬~8月上旬が多いです。
今回見つけた山は標高もかなり低いので、咲く時期がこれほど早いのですね。
剣山ではシコクフウロやほかの花とともに、ぽつぽつと咲いていますが、ここでは固まって咲いていました。
花に臭気があるといっても、蝶には関係ないようで、吸蜜にきた蝶がしっかりとまっています。
葉っぱは全裂します。この切れ込みのある葉っぱもヒメフウロの特徴です。
それにしても石灰岩地に咲くとありますが、この山が石灰岩地という話はあまり聞いたことがないのです。
地質の難しいことまではわからないですけど、比較的身近な山に咲いていてくれて、びっくりするやら喜んだやら・・。
まだ熟してはいませんが、フウロソウの仲間の特徴のある種をつけ始めていました。
近くに咲いていたナルコユリです。ちょっとした山地でよく見かけます。
実はまだ黒くはなっていませんでした。
気をつけてみていると、意外と多い木ですね。
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