秋の東赤石を楽しむ、その4、石室越
小屋の裏手には水場があるので、この日は水は持って上がりませんでした。
夏の北アルプス以来で持って上がったプリムスで、インスタントのカレーうどんを作るつもりです。プリムスをセットして、まずはお湯を沸かして持参のカップヌードルのカレー味を二つ作ります。一個は女の子たちに上げて、一個をreikoさんと半分ずつに・・。そして、カレーうどんをコッフェルで作り、それも半分ずつ食べます。
おむすびはこの日はなかったのですが、それでも十分におなかいっぱいになりました。食後にはホットコーヒーをゆっくり飲みます。その間も石鎚のコースや北岳へのルートなど、山の話に花が咲きます。
1時間近くゆっくりと昼休憩したあと、12時40分、いよいよ八巻山を目指して歩き始めます。
東赤石山にはヒロハヘビノボラズの木も多く、初夏には黄色い可憐な花を見ましたが、秋にはこんな赤い実をつけます。メギ科で、メギにもどこか似ています。もう少し下のほうでも見かけましたが、ここでは葉も紅葉していました。
この日は石室越えから稜線伝いに八巻を目指す予定で、石室越には小屋の横手から道が続きます。
そろそろ色づき始めたモミジを見ながら、樹林の中の道を登ります。
今から歩いて行く稜線です。
ここから西はまだ未知の領域です。なんとなく前赤石には尾根伝いに西に行くのかと思っていたら、そうではなく石室越を乗っ越すような感じにルートがついているそうです。←画像がその石室越から前赤石方面を眺めた画像です。
しかし、今では悪路というほど通りにくい道でもないようです。
去年も一度歩いているのですが、そのときはデジカメを忘れてしまい、せっかくの景色を携帯のカメラで撮影するという有様・・。
今回は素晴らしいパノラマをしっかりとデジカメで撮影したいものです。
それにしても、素晴らしい岩山です。あんなところを歩くのでしょうか?いえいえ、あれはおそらく巻道があるのでしょうね。
そして、紅葉もまだ盛りではないようですが、まずまずというところでしょうか。
歩きにくそうに見えますが、ちょうど良い場所に持ちやすい岩があって、それほど大変ではありません。
わざわざ岩を削ってくれているのではないかと思うほど、持ちやすい手がかりもたくさんありました。
岩の付け根に茶色く枯れた葉がみえるのは、シコクギボウシの葉っぱです。
ここは初夏にはキバナノコマノツメ、ユキワリソウ、シコクギボウシなどの可憐な花が咲く岩場でもあります。
稜線付近の岩場にもタカネバラの株はたくさんあって、ここでも赤い実が目立っています。
振り返ると、かなり向こうにチチ山別れ、そして笹ヶ峰がかすかに見えます。
しかし、西のほうはどうも雲が出てきたようです。
また、東赤石の稜線から南は雲ひとつない快晴ですが、稜線から北の海側ではすでにガスが出てきて、この日は海は見えませんでした。
女の子たちがキャーキャー喜んでいます。
この山なみを背景に写真を1,2枚撮ってあげました。
なかなかこんなチャンスはないですよね。
色付いた木々の間に、さきほどお昼を食べた赤石山荘の姿も見えてきました。
小屋の周囲には数人の人も見えています。
keitann様 こんにちは
暫らく不自由して、ご無沙汰勝ちですがどうかお許し下さい。
相変わらず良い景色が繰り出されていますね。
四国にこんな素敵な紅葉があるのですから、頼もしいことですね。
一本の木に近づいてみる紅葉、岩山と共鳴している紅葉、空を見上げて葉裏を透かした紅葉など・・・どれも皆フレッシュで、見る目を楽しませてくれます。
訪問する間隔が伸びてしまっていますが、こんな調子が今後も続いて行くようです。
どうかよろしくお願い致します。
投稿: ぶちょうほう | 2008-10-23 20:11
ぶちょうほう様、こんばんは。
この東赤石山には、今年はなんとこれで5度目の歩きになりました。
よほど縁があったようです。
初夏のキバナノコマノツメやタカネバラから始まって、オトメシャジンやシラヒゲソウなど
たくさんの花が咲く山を、こうして秋まで追っかけできたのは、なかなか良い気分です。
紅葉だけだと石鎚などのほうが素晴らしいようですが、東赤石では展望を楽しみながら
岩場歩きができるのがなんといっても魅力です。
ぶちょうほう様も、アルバイトで充実した時間を過ごされているようで、何よりとお察しします。
なんといっても、ネットもいいですが、現実の行動や人間関係ははるかに素晴らしいものですよね。
投稿: keitann | 2008-10-23 22:48