初めての室戸散策、その4、センリョウ
先ほどからトゲのある小低木が目に付いていて、たぶんアリドオシでは?と話していたのですが、初めて実のついたアリドオシが出てきました。株数自体はたくさんあるのですが、実がついた株はわずかなのです。アカネ科、アリドオシ属・・・いつかは白い花も見てみたいものです。
今までツルアリドオシは見たことがあったのですがアリドオシを見るのは多分これが初めてなのです。赤い実はセンリョウ、マンリョウ、ヒャクリョウといろいろありますが、アリドオシがたぶん一両の実なのです。この日は後に、センリョウ、マンリョウ、ヤブコウジ=ジュウリョウも見ることができ、結局、見ることができなかったのはヒャクリョウ=カラタチバナだけというラッキーさでした。
エキゾチックという言葉がふさわしい姿ですね。
センリョウは今年1月にやはり高知の林で見かけましたが、それ以来です。
よくお正月の切花で売られているものは、実が異様に多いのですが、自生のセンリョウはいかにも自然の姿をしています。
ヤブコウジなどもお正月の寄せ植えように売っているのは、まるで造花かと思うほど実が多くて、山での姿を見慣れてい身としては驚きます。
鬱蒼とした林の中ですが、それでも上からわずかに日が射して、センリョウの実を照らします。
花は終わっていますが、アケボノシュスランの花後の姿です。
初めて見ましたが、花は確か9月ごろだったはず・・・。ミヤマウズラとどことなく似ています。
11月末に足摺岬でも見て撮影したのですが、名前がわからなくてアップしなかった花です。
Rさんがモロコシソウだと教えてくれました。
花はまるで造花のように白い小さな花なのですが、これは花後数ヶ月経っているからで、咲いて直ぐは黄色も愛らしい花のようです。
モロコシソウは花の時期は7月らしいです。サクラソウ科で、全草に方向があるようです。
近寄って撮影しますが、何しろ薄暗い樹林の中で、なかなかピントが合いません。
先ほどからクネクネとものすごい樹形の木が目に付くのですが、これもなんという木なのかさっぱりわかりません。
とにかく香川ではほとんど見たことのないような木が多いのです。
勿論、常緑で、紅葉でもしていれば、紅葉の色などから樹種もわかるのですが・・。
帰宅してからRさんからタブノキだと連絡を頂きました。
暖地の海岸沿いに多い木で樹皮は八丈島では黄八丈の染色に使うそうです。
そうと知れば、名前も覚えられそうです。
何しろ樹形が独特だと思いました。
花もですが、見たことのないような樹木も、室戸の植生の大きな特徴だと思いました。
keitann様 こんにちは
凄いですね、此処まで出、見たことも無い植物が沢山出てきています。
その中で、タブノキのクネクネは面白いですね。
愛知県の海岸沿いでは決してこのようにクネクネになってはいません。
どうして、こんな樹形になってしまうのでしょうね。
投稿: ぶちょうほう | 2008-12-25 23:02
ぶちょうほう様、こんにちは。
この記事でアップした植物はおそらく香川では見られないものばかりでしょうね。
高知に来ると、まったく知らない花や樹木ばかりなので、見るもの見るものが珍しくて仕方ありません。
高速利用で、1時間ちょっとで高知市には着くわけですが、同じ四国の中で、これほど植生がちがうと
いうのも珍しいです。
タブノキは愛知県の海岸にも見られるのでしょうか?
検索すると、新潟あたりの海岸でも見られるとのことですが、瀬戸内では見たことがありません。
なんでも水分を必要とする木だそうで、乾燥した瀬戸内では育たないのかもしれません。
変わった樹形は風が強そうな室戸独特のものかも知れません。
投稿: keitann | 2008-12-26 12:22