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2008-12-21

初めての室戸散策、その1、タイキンギク

毎年、12月後半にはさすがに野草散策も山歩きもしないのですが、Tさんに年内にもう一度、どこかに行きましょうと誘われて、室戸に行こうということになりました。足摺方面には去年、今年と2度行ったのですが、室戸には今まで一度も行ったことがありません。ノジギクやアシズリノジギクは高地西部の海岸でたくさん見ましたが、シオギクは室戸方面に咲くのだそうで、自生のシオギクは一度も見ていません。それに、これも一度も見ていないヤッコソウなども見てみたいものです。日程は私のほうが18日まで用事があったので、それが落ち着く19日にしました。幸い、天気予報では19日は晴れです。

野草友達のRさんにも携帯メールで声をかけたら、二つ返事でOKの返事が返ってきました。

Pc196920

画像は室戸岬のシオギクの群生です。頭花は黄色の筒状花だけからなります。

集合は12月19日、午前6時半にしました。足摺岬に行ったときは午前5時半集合にしましたが、室戸は足摺よりは近いので集合も1時間だけずらします。

今回は私が車を出します。我が家を出るときにはまだ暗かったですが、さすがに6時を過ぎると走っている車もかなり多いです。集合場所で、Tさん、Rさんに私の車に移ってもらい、いざ出発。高速に乗って、川之江ジャンクションで高知自動車道に乗り換える頃には、辺りもかなり明るくなってきました。南国インターを下りたら、右折、あとは真っ直ぐ南に走れば55号線に突き当たります。55号線を今度は東へ東へと走ります。

高知の喫茶店のモーニングが豪勢だということは今年1月の高知行きでわかっていたので、朝食は室戸に行く途中で食べることにして、それまではひたすら東を目指して走ります。Rさんにはあまり寄り道をしないようにしましょうと言われていたのですが、どうやらタイキンギクが道すがらのあちこちに咲いている様子・・。

とうとう我慢しきれなくなって、車を停めてしまいました。

Pc196598

タイキンギクは11月末の足摺行きの途中でも群生を見かけていたのですが、高知市内では見たものの、不思議と西に行くに連れて姿を消しました。

今回は高知市より東を走ったわけですが、55号線沿いのあちこちで咲いていました。

Pc196606 早いものではすでに綿毛になっていますが、ほとんどの花はまだまだ盛りといった感じです。

さすがにユキミギクの別名があるだけのことはあります。

Pc196593 遠くには金網にぶら下がったハヤトウリが見えています。

ハヤトウリといえば、我が家では今年もハヤトウリを粕漬けにしようと、今は下漬けしているところです。でも、香川では勿論、ハヤトウリは産直市などで買うのですが、高知ではこんな風に野生化しているのです。

Pc196596 アオツヅラフジも身のつき具合がすごく良いですね。

高知に来るたびに感じるのは、高知ではツル性の植物がものすごく元気が良いということです。

Pc196594 驚いたことには、クサギの実がまだ落ちてないのです。

香川の山ではさすがにクサギの実はもう落ちていると思うのですが・・。

クサギの後方に見えているのはビワの葉です。

これも恐らく野生状態のビワでしょう。

Pc196607 私はこの葉が気になっていたので、Rさんに尋ねたところ、「ホソバイヌビワだと思うけど・・」とのことです。

ホソバイヌビワなんて、それまで聞いたことも見たこともなかったので、またまたびっくりです。

でも、後ほど、ちゃんと実のなったホソバイヌビワを見たので、後ほどまたあらためて紹介します。

Pc196608 またまた、車を停めてしまった場所では、シオギクが咲いていました。

生まれて初めて目にした自生のシオギクです。

一生懸命撮影していると、Rさんの「シオギクは室戸岬で嫌というほど見られるから」との声・・。

Pc196609 しかし、初めて見るシオギクに嬉しくて、何枚か夢中で撮影します。

舌状花がなくとも、こんなに可愛い花なんですね。

Pc196611 この葉っぱはキキョウランの葉っぱです。

キキョウランなどというランがあることも、このとき初めて知りました。

暖地の海岸に生える常緑の多年草でランとついていてもユリ科の植物です。

Pc196622 花は4~7月に咲くそうで、残念ながら花は見られませんでしたが、まるでリュウノヒゲの実のような青紫の実もまた美しかったです。

美しい花も見てみたいものですが、春から夏にかけて高知の海岸を歩く機会があるかどうか・・・。

Pc196617 キキョウランの実のアップ画像です。

Pc196612 これも海岸に多い樹木であるシャリンバイの実が、キキョウランの葉のそばに見えていて、まるでキキョウランの実のように見えます。

Pc196626

長細い葉が目に付きます。Rさん、Tさん、私の3人でなんだろう?と話しますが、そのときはわかりません。

Tさんはヤマモモではないかと言いますが、ちょっと違うような気がするし・・。

結局、帰宅してからタイミンタチバナという樹木であることがわかりました。樹木は奥が深いです・・・。特に高知は照葉樹が多く、香川では見かけない種類が多いのでお手上げです。

コメント

とても暖かそうに見えますね。さすがに南国です。
アオツヅラフジも鈴なりで見るのが楽しそうですね。

keitann様 こんにちは
今度は室戸岬行きですか、精力的に動かれますね。
今回も名前を初めて菊? キク科が出てきましたし、キキョウランとかタイミンタチバナとか面食らいそうなものが出てきますね。
今回も珍しいものに出会えるところ巡りになりそうですね。
ヤッコソウにも出会えることになるのでしょうか。

多摩NTの住人様、こんばんは。

そうです、この日も高知はとても暖かくて、ちょっとした散策をしていると汗ばむほどでした。
今年は風のない日が多いようで、12月になっても陽射しがあって、風がなければ、高知はとても暖かいです。
車の外気温表示は13℃でしたが、体感温度は18℃ぐらいでした。
アオツヅラフジでもサネカズラでも、高知では実がよくついていますよ。

ぶちょうほう様、こんばんは。
自分では特に意識してないのですが、やはり誘っていただくと行こうかなという気になりますね。
用事も一段落したので、思い切って行ってきました。
タイキンギクは前回の足摺行きでも見たのですが、高知の東部に多いようで、今回はずいぶんよく見かけました。
同じ四国でも香川と高知では植生がかなり違っていて、高知に行くたびに見たことのない花や木に会えます。
山も冬場といってもまるでジャングルみたいなんです。
ヤッコソウには盛りを過ぎていましたが、一応会えたんですよ。

高知に住んでいても中央部の南国市と東部の室戸の海岸ではまったく
植生がちがいます。
なので先日行って「え~~まだこの花が咲いているの?」と驚いてばかりでした。
香川からきたら当然もっと驚くでしょうね。

照葉樹林が広がっているので青々としているのは確かです。
また機会を作って訪問してくださいね。

流れ星さん、こんにちは。
去年、今年と、高知市内から足摺方面までをドライブしながら花散策したわけですが、それでも
咲いている花が場所によって全然違うことがわかりました。
シオギクも一度は見てみたかった花なのに、調べてみるとどうも高知の東部にしか咲かないということが分かり、
今回の室戸行きになったわけです。
ハマユウなども足摺ではあまり見ませんでしたが、室戸方面ではまだまだ咲いている株が多かったですね。
ツルナやハマゴウなどは香川の海辺にも見られますが、ノジギク、シオギクはやはり高知まで足を延ばさないと
見られません。
まだまだ高知詣での機会はあると思いますので、よろしくね。

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