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2009-03-18

黒戸山~見立不動院、その2、

山頂から賑やかに赤テープなどが見えていて、そちらの方角に歩きます。方角は北東の方向で、稜線歩きのような感じです。

P3162804

道もしっかりしていて、おまけに賑やかに赤テープがぶら下がっていて、迷う心配はまったくありません。

しばらく歩くと小ピークに出ました。後方を振り返ると、黒戸山の山頂が見えています。

P3162805 標高はそれほど変わらない感じです。

P3162806 ウバメガシの生えている広い尾根を、緩やかに下ると、今度は少し登りに差し掛かります。

P3162807 南方面に天霧山山頂と弥谷山山頂と思われるピークが見えます。

少しだけ登って、岩場っぽいコブをもう一箇所、越えます。

その後は本格的な下りになっているようです。

P3162809 左に踏み後がついているので、行ってみたら、そこが展望台のようで、庄内半島が綺麗に見渡せます。

ただ、この日は、黄砂が飛んできたようで、海も山もベールをかけたような感じで、くっきりとは見えませんでした。

見えている港は詫間港でしょうね。

P3162810 足元に目をやるとこんな岩場になっていて、この付近の低山でちょくちょく見かける植物が生えていますが、アサギリソウのようなこの植物の名前をいまだに知らないのです。

P3162811 今度は、多度津の見立方面を見下ろせる場所に来ました。

気温は高目で、先ほどから上着のウインドブレーカーは、暑いので腰に巻いています。

P3162812雨が最近多いのと、落ち葉が積もっているのとで、滑りやすいのですが、トラロープが張ってくれています。

ありがたいですね。

P3162813 傾斜が急なところは地面に階段状にステップを切ってくれてあって、それも助かりましたが、ロープをしっかりと張ってくれているのは、とても有り難かったです。この日は里山歩きだったので、ウオーキングシューズで来ていたので、特にそう思いました。

ロープだけでなく、しっかりした木にも掴まりながら下ります。

P3162815 やがて、滑りやすい斜面は終わり、大きな岩場の下を西に向かって歩きます。

P3162816 岩場の前を通り過ぎると、再び下り坂ですが、今度は大きなアベマキやヤマザクラが多くなりました。

大きな木があるということは、もしかしたら、不動院が近いかな?などと思いました。神社やお堂の近くの木は人の手が入らないので、かなり大きくなっていることが多いのです。

P3162819 案の定、15時17分に見立不動院の裏手に下ってきました。

山頂のコースタイムでは35分となっていましたが、実際は27分ほどで下りました。

しかし、下りは滑りやすいので、膝の弱い人などは、もう少し時間がかかるでしょう。

建物の西側を巻いて、正面に回ります。

あまり人の世話が行き届いてないような感じのお堂でした。

P3162820 不動院の横の祠です。同じ祠が弥谷山や、黒戸山の西すそにもあります。

P3162821 不動院のすぐ下にはセメントで固めたような農道がついています。

歩いていくと、黒戸山の山すそを反時計回りに巻いているようなので、こちらを歩くほうが早いと思って、歩き始めます。

その辺のブドウ棚は放置されていて、放置されたところに、たくさんのアケビがツルを這わせています。芽出しが始まったばかりのアケビです。

P3162829 中にはもうほとんど咲いているアケビの花も見えました。

P3162834 クサイチゴの真っ白な花ももう咲いています。

P3162830 放置されたブドウ畑はアケビが巻きついていて、繁茂しています。

里山のすそはこういう場所が多くなっています。

5分ほど歩いたら、それ以上は道が消えてしまいました。藪漕ぎをするのも大変なので、Uターンします。

P3162840 農道から眺める、穏やかな瀬戸内海です。

中央に鯉のぼりが翻っています。

P3162849 農道を下っていると、黒っぽい花を咲かせrヤブツバキが植わっていました。

他にもヤブツバキらしき木がたくさん見えていたのは、集落の人が植えたようです。

それとも、もともと生えていたヤブツバキを残しているのでしょうか。

P3162852 鯉のぼりが段々大きく見えてきました。

P3162871 やがて、山すその民家のところまで下ってきましたら、1人の地元の方に会いました。

70歳ぐらいの男の方で、私が「黒戸山から見立不動院まで下ってきました」というと、すごく驚かれました。

道が荒れてしまっているので、不動院からは登れないものと思ってらっしゃるようでした。

私が、最近、道が整備されたことを話すと、喜ばれました。今では不動院のお世話もあまりする人がいないのだそうで、地元の人も黒戸山に登ることがないそうです。私はてっきり、登山道の整備は地元の方がされたのだと思っていましたが、そうではないとか・・。

となると、山の好きなボランティアの方が整備されたのでしょうね。

その地元の方の話では、今はブドウを作るのをやめて、ビワを主に作っているそうです。この付近は見立とか白方とかいう集落ですが、昔からデラウエア作りが盛んな土地柄ですが、デラウエア作りは採算が取れないそうです。

画像は黒戸山を借景に、綺麗に整えられた庭です。話をした地元の方の家の庭ですが、向こうに見える黄色い袋をかけたのがビワの木です。黒戸山を背に、前には瀬戸内海が広がった風光明媚な土地で、暮らすにはとても良いところだと思いました。

P3162880 見立から眺めた黒戸山です。

向かって一番右が山頂で、左二つが小ピークというかコブです。いつも車から眺めているあの稜線を、初めて歩いてきたわけです。

下り道は一番左のコブを下っており、不動院の屋根は大きな木の陰になって、見えませんが、場所に寄ったら、ところどころ、かすかに不動院の屋根が見えているところもありました。

帰りは一旦、浜街道まで下り、車道を歩いて、車を停めたところまで帰りました。

車の場所に着いたのは15時20分頃でした。

山の花はまだまだ咲いていませんでしたが、山すそではツクシや椿、アケビなどが咲いていて、春浅い今頃の季節は、里山の山すそ歩きも、遠足気分で楽しいものです。

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