黒戸山~見立不動院 その1
黒戸山に登ったのは3年ほど前の冬が初めてでした。標高が300mほどと低いので、夏にはさすがに登らないものの、秋から春にかけては、私が良く登る山の一つです。植生も興味深いものがあります。
いつもは弥谷山や天霧山方面へ縦走したり、その逆コースでこちらに下ってきたりが多いですが、今回は山頂から多度津の見立不動院へ下る道が整備されたというので、歩いてみました。
登りにはいつもの四国電力の保守路を利用します。
瀬戸内海からほんの数百メートルしか入っていない谷あいは、今では田んぼや畑になっていて、よく耕されています。しかし、昔はその場所は山と山のまさに谷になっていた場所で、今もツリガネニンジンやワレモコウ、マユミの木などが、その辺には何気なく生えています。
車は邪魔にならないように、道路の片側にぎりぎり寄せます。
登山口に咲いていたのは、オオイヌノフグリやナズナなどの草の花です。
タンポポはこの辺りに咲くのは、さすがに黄色い花のタンポポです。
登り始めは13時55分です。
ワレモコウの芽出しは去年ぐらいに憶えたばかりなのです。
登り始めの頃から、どこからともなくウグイスの鳴き声が聞こえます。
これだけ暖かくなると、ウグイスもあちこちで鳴いています。
先日は自宅にもウグイスが来ましたが、カメラを取りに家に入っているまに、いなくなっていました。
そういえば、ツリガネニンジンの新芽って「トトキ」といって、山菜として珍重されているのでした。少しいただいてきて、食べてみても良かったですね。よく、サカタやタキイのカタログに記載されてますよね。
何か目の前に長いものが・・・・。ヘビかと思ったら、カナヘビのようです。やれやれ・・・。暖かくなって、人間も動き易くなると、必ず野山ではヘビも出てくるのです。
例年、3月末か4月初めには良く出会います。(^_^;
ここで、もしものとき用に、木の枝を拾いました。万一出あったら、追っ払うのです。
ムベがイヌビワに絡んでいるのです。
アケビも多かったですが、また出会うだろうと、このときは撮影しませんでした。
望遠レンズに付け替えるのが面倒だったこともあります。
咲いているだろうと楽しみにしていたナガバノタチツボスミレの群生に出会いました。
いつもこの付近にたくさん咲いているのです。
コバノタツナミの群生もありましたが、花はまだまだです。
今日の目的の一つはシュンランの偵察ですが、まだ花芽の状態です。
標高100mのこの付近から、地質が変わってきます。したがって植生もがらりと変わってきます。
もう春だというのに、まだ茶色い葉っぱをたくさんつけたままのヤマコウバシです。
夏の間は多分何の変哲もない木なんでしょうね。
一度、ちゃんと花を見てみたいものだと思いながら、まだ叶いません。
三番目の鉄塔の下あたりからヒメハギが多くなります。しかし、今回は残念ながら花がまだ咲いていません。
ヒメハギが咲いている頃でなければ、シュンランも咲かないのです。
花にはまだ早いようでした。
でも、赤味を帯びた芽だけでも十分綺麗です。
花後でこれだけ綺麗なのですから、花の時期にはさぞや、でしょうね。といいながら、毎年、花の時期にはもっと高い山にばかり登るので、いまだに見てないのです。
一年ぶりのあの匂いは懐かしいような・・。
いつでも見られるものではないです。
全国的には珍しいそうですが、この辺りの山ではごく普通に見かけるイワカラマツの新芽が出ていました。
14時44分、稜線に出ました。そして、稜線伝いに5分も登れば、そこは黒戸山山頂です。14時49分、山頂通過です。
1月に登ったときに、この表示を見たので、一度は見立不動院方面に下ってみようと思っていたのでした。
なお、今日は撮影し忘れたので、この画像は1月に撮影したものです。
ここから先は、まだ歩いたことのない道です。
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