山陰日帰り花紀行、その2、道沿いにチャルメルソウ
しばらく川沿いに走ると川本町の道の駅付近にやってきました。川本町というのは町をあげてイズモコバイモやユキワリイチゲの保護に取り組んでいるようです。道の駅で、その保護されているイズモコバイモはまだ見られますかと尋ねたところ、もう終わったとのことです。さて、山に行けば標高が高いのでまだ咲いていてくれるでしょうか。
江の川に沿って、なおもしばらく走ります。橋のたもとに差し掛かりふと山側を見ると、なにやら花が咲いている気配・・。
ラショウモンカズラが早くも咲いています。早いですね。私がいつも見に行っている四国の山ではラショウモンカズラは5月初め頃でないと咲きません。
白い花もボツボツと咲いていて、良く見るとミヤマカタバミのようです。
といっても私は四国の山や北アルプスではコミヤマカタバミのほうしかみたことがないので、ミヤマカタバミを見るのはこれが初めてです。
前夜の雨に打たれて花が開いてないのが残念です。
それにしても道端でこんな花が見られるのですから、なんとも良いところです。
セントウソウは四国でも御馴染みの花ですが、茎をかなり伸ばしています。
大江高山までの道をこの先、どう行こうかと迷ったのですが、結局、「多田」方面と書かれた細い道を走ることにしました。
細い道のほうが野草を沢山見られそうな気がしたからです。
やはり香川以外の県ではタチツボスミレがいちばんポピュラーなスミレなのだということを実感します。
離合の出来ないような細い道をくねくねと走りますが、細い道は四国の山道で慣れているので、特にどうということはありません。
島根の山里でもあちこちで群生でした。
チャルメルソウも道端に普通に生えています。花を見ると、四国で私がいつも見ているのとは花が違います。全体に大きめで草丈も30センチほどあります。
四国で良く見るコチャルメルソウやシコクチャルメルソウはこんなに大きくはなりません。
チャルメルソウは葉っぱはどれも良く似ているので、同定の決め手は花の形です。
調べてみるとどうやらチャルメルソウのようです。
四国以外の場所でチャルメルソウの仲間を見たのはこれが初めてかもしれません。
いつもその時期に本州の山に行ってないと言う事ですね。
シコクのヤマルリソウは白っぽい花が多いのですが、山陰のヤマルリソウはまさにルリという言葉がぴったりです。
四国ではもっと山の中で咲くので、いつも4月半ば頃に来ているように思いますが・・。
キランソウかなと思いましたが、良く見ると花序が立ち上がっています。
数年前に、花の掲示板の書き込みにキランソウみたいな花でやはり花が立ち上がって咲くのがあるという書き込みがあったのを思い出しました。確かジュウニヒトエとキランソウの交雑したものだとか・・。
帰宅してから調べてみると、そのジュウニキランソウに似ているようです。これも初めて見ました。
道はこんな感じで、ところどころで桜が満開の姿を見せてくれます。
道が狭いので、対向車が多いとうっとうしいなと思いましたが、であった対向車は一台だけでした。
まだしばらく、この道を走ります。
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