遅くて恐縮ですが、今年も海と桜を、その1、
4月12日、実家にほど近い山に40年来の親友と桜を見に行きました。
去年は咲き始めと満開の時の2度、この山に行っています。桜の時期はスミレ散策なども忙しいのですが、たまたま、親友がお母様の様子を見に、市内の実家に帰省していたのでした。前日に話がまとまって、12日朝、彼女の実家に迎えに行きました。
展望台から半島の突端を眺めた様子です。この日は朝から快晴で、ぐんぐんと気温が上がり、海も春霞がかかって遠くはぼんやりとしか見えません。でも、それがまた春らしくて良いです。
去年は実家のお父様がなくなって、彼女にとってもお母さんにとっても、いろいろと大変な一年だったようでした。
2月に彼女のお父さんの一周忌も無事に終わって、今回はなんとか彼女をお花見に連れて行ってあげることが出来ました。
朝早く出かけてきたので、まだ花見客も少なくて、桜の木の間を散策している人もほとんどいません。
山頂の石畳は散り始めた桜の花びらで桜色に染まっていました。
上を向いても下を向いても桜色・・・。なんてゴージャスなんでしょうね。
桜の木の向こう側は瀬戸内海で、粟島がぼんやりと霞んで見えています。
いつもは桜の花の枝越しに見る我拝師山もこの日は手前の桜に花がありません。
でも、まだ咲き残ったヤマザクラと、ぼんやり霞む山の形がまるで墨絵のように素敵です。
敷物を草原に敷いて、お弁当を食べ、四方山話を2時間もしたでしょうか。
昼過ぎにそろそろ帰り支度をしている頃、花見客がぼつぼつとやってきました。
どこもかしこもピンク一色に染まった山頂です。
満開の頃もいいけれど、桜の散り際はいちばん美しいと思いました。
桜の花びらって咲いているときは淡い色なのに、散ると色が濃くなると思いませんか?
遊歩道を下っていくと、午後からお花見に来た人が上がってきます。
木陰で咲く桜はまだまだ綺麗です。
駐車場まで下ってくると、車の上にも桜の花びらが舞い落ちていました。
年老いていくお母さんを遠く離れた地で心配する親友の気持ちも、少しは晴れたでしょうか。
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