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2009-05-22

石鎚山系ツツジ街道、その6、手箱へ

手箱越で行動食を少し食べた後、12時10分に手箱山に向けて出発です。私たちが手箱越に着いたときに、手箱のほうから夫婦連れの方が下ってこられましたが、この日、土小屋から手箱に向けて、まともに山歩きされていたのは、私たち以外ではこのご夫婦だけのようでした。あとは岩黒辺りでアケボノツツジを撮影されている方、数人に出会ったきりです。

P5167997

  筒上山のドームの東面に咲くアケボノツツジを振り返りながら、鳥居をくぐって最後の目的地、手箱山へと向かいます。ここからは私が歩いたことのないコースです。

P5168005 最初は稜線の北側をトラバースしているので、筒上方面が良く見えるのですが、直ぐにガスが流れてきました。

P5168003 稜線直下に生えているブナはまだまだ芽吹きすら始まっていません。

無理もありません。ここは標高がおよそ1800もあるのです。

P5168010 しばらく歩くと、今度はダケカンバの見事な林です。四国の山でこれだけダケカンバが生え揃っているのは珍しいです。

これもまだまだ芽吹き前でした。ダケカンバは剣山でも芽吹きが遅かったと思いました。

P5168011 やがて、道は稜線に出てきます。ここからは高知側の眺めを見ながらの笹原の稜線漫歩です。

このときだけは晴れていてくれたらな~と思いましたが、ソウ都合よくはいきませんね。

P5168012

標高1800近くの稜線上にもスミレが咲いています。

ここは山のふもとではないですが、どうやらフモトスミレでしょうか?

P5168014

稜線直下の東側の面にもアケボノツツジが数株固まって咲いていました。

P5168020 途中に恐らくオオマルバノテンニンソウが群生するだろうと思われる場所があって、エンゴサクが咲いていました。この日見た中ではいちばん青みの強い綺麗な色のエンゴサクでした。

P5168023 恐らくオオマルバノテンニンソウの枯れた後らしい中から無数にエンゴサクの芽が出てきています。

エンゴサクはこんな場所が好きです。

このエンゴサクがヒメエンゴサクといわれるものか、それともヤマエンゴサクなのかは私では判断できませんが、草丈はわずか10センチほどの小さなエンゴサクです。この付近ではエンレイソウなども見かけました。

P5168025 道は再び、稜線の北側を巻きます。

南面は笹原ですが、北面にはブナなどの樹林が多いです。

P5168026 もう一度、稜線上を歩くと、はるか眼下に高知側の杉の伐採地が見えました。

高知側というか、手箱山そのものは完全に高知の山です。

筒上山は愛媛と高知の県境になっています。

この稜線から下の伐採地を見下ろすと、標高差がかなりありますね。

P5168031 やがて岩場が見え始め、見事なアケボノツツジが目の前に現れました。

P5168040 続いて、今度は縦走路の直ぐ横にシャクナゲの花が咲いています。

風当たりが強いせいか、樹高が低いので、花を間近で撮影できます。

ちょっと色の淡いピンクの花でした。

P5168049 ガスがかなり立ち込めているので、はっきりとはわかりませんが、山頂も近そうです。

P5168052 シャクナゲに続いてアケボノツツジも間近で撮影できる場所を通ります。

標高が高いからか風当たりが強いからか、この稜線上の木はあまり大きいのはありません。

P5168056 このごつい幹がゴヨウツツジの幹です。

ゴヨウツツジの花にはまだ早かったですが、手箱山はゴヨウツツジの名所としても名高いようです。

次回はゴヨウツツジの見ごろに是非来てみたいものです・・・。

P5168057 12時46分、手箱山頂に着きました。

距離は長いように見えても、アップダウンがほとんどないので、楽に歩けます。

P5168058 手箱山頂にも小さな祠らしきものが建っていました。手箱も筒上と同じく、やはり信仰の山です。

ここで、お昼ご飯にします。

持ってきたプリムスでお湯を沸かしなおしてカップヌードルを作り、食後はホットコーヒーを入れました。

それほど寒くてたまらないというわけではないですが、それでも暖かいものが美味しく感じられます。

そして食事中に、いつ降り始めるかと心配していた雨が、とうとう降り始めました。

それでも、登っている間は降られなくて、ラッキーだったと言うべきでしょうね。

コメント

keitann様 こんにちは
しばらく失礼していました。
山の神様が旅行に行っていて、不慣れな主夫業に勤しんでいましたので、少々余裕がなくなっていました。

こちらに伺い、相変わらず、豊かな山行を重ねて見えるので、凄いことだと思いました。
今回はツツジ科の素敵な花達がおもてなしをしてくれて見ごたえがありますね。
今年はまだ、シャクナゲを見ていないので、こちらで拝見した途端、俄然見たくて仕方がなくなってきました。
さて、どちらの山に出かけようかな・・・・・。

ぶちょうほう様、こんばんは。

10日ほども主夫業を立派に勤められたのですね。
一日の最後に包丁を研がれるというお話、先ほど読ませていただきました。
素晴らしいですね。私など、包丁砥ぎは苦手なので、穴があったら入りたいぐらいです。

今回の山行は、決して私がすごいのではなく、四国の山がまだまだ自然が残っていて、特に
ツツジの仲間が素晴らしいということの表れだと思います。
シャクナゲは本州の高山ではキバナシャクナゲやハクサンシャクナゲといった素晴らしい花が咲きますが
四国の山のホンシャクナゲの艶やかなピンクの花も、本州の高山のシャクナゲにも劣らず、綺麗ですよね。
今回も地元の山の再認識が出来て良かったです。

ぶちょうほう様も、シャクナゲのお花見、どちらの山にお見えになるのでしょうね。
楽しみです。

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