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2009-06-19

タカネバラ、下見 その1、瀬場から登る

6月17日、東赤石山にタカネバラの下見に登ってきました。

去年は6月15日に東赤石に登っているのですが、去年はまだ咲いてなかったタカネバラですが、今年はいったいに花が早いようで、咲き始めていました。

下見と書いたのは、実は今年はネット知人の方が二人、タカネバラをご覧に東赤石においでになる予定なのです。

私自身も、まだキバナノコマノツメなども咲いているこの季節に、一度は登っておきたいこともあって、今年も単独で登ってきました。

しかし、来週ぐらいにここ数年来のネット花友さんと東赤石に登る予定なので、今回は簡単にアップしておくことにします。

P6171586

  自宅でもタカネバラを育てていて、今も咲いていますが、山で咲く花の色とは全然違います。

やはり高山で咲いてこそ、なんともいえない濃いピンクが映えますね。

東赤石の登山口である瀬場には我が家から1時間半で着きますので、出発は6時ごろでした。

法皇トンネルを越えるとコンビにも何もないので、川之江のコンビニでお昼ご飯と飲み物を調達です。この日は暑そうだったので、自宅でお茶を凍らせて持参、さらにスポーツドリンクを凍らせたアルミパウチを1袋買います。結局、用意した1,3リットルの飲み物をほぼ飲みきりました。

P6171261

法皇トンネルを越え、別子ラインに入ります。

この道はまたの名をアジサイ街道というぐらいですから、アジサイの花が道の両側に見事に咲きはじめています。

畑でもタチアオイなどの初夏の花が綺麗に咲き、毎年、夏に走る飛騨路や信濃路を思わず、思い浮かべました。

そして、登山口に急いでいても、この花だけは撮影しないといけません。

マタタビの花です。この前までは蕾でしたが、この日は綺麗に咲いていました。清楚な白い花は、意外と知られていませんが、可愛くて好きな花です。

P6171280 沢の対岸やこちら側の樹林に中にも白い花を全体に咲かせた大きな木が見えてきました。

去年、野草友達のRさんに教えていただいたユクノキ(ミヤマフジキ)です。

P6171267道路沿いに丁度咲いていた花が見られる場所があって、望遠で引き寄せて撮影しました。

珍しい木なのだそうですが、別子ライン沿いではかなり見受けられます。

P6171287 これもいつもの道端で咲いてるイワガラミですが、今年は梅雨と言っても雨が極端に少ないので、花が乾燥して茶色くなっていたのが哀れでした。

途中の金砂湖の水も悲しいほど干上がっていました。

P6171291

登山口の瀬場には7時35分ぐらいの到着だったでしょうか。

すでに愛媛ナンバーの車が一台とめてありました。

身支度をして歩き始めたのは7時47分です。

去年の10月以来、8ヶ月ぶりの東赤石です。

P6171312 8時9分、筏津からの登山道と合流します。

P6171314 合流点は昔は集落があったといわれる豊後と言う場所で、石垣などが見られます。

ここからはほんの少し開けた場所を通過します。

真っ白な花は、今の時期どの山に行っても咲いているウツギです。

P6171316 道端にクマイチゴが見えたので、2つ3つお味見します。

この前も思いましたが、なかなかいけるお味ですね。

晴れている日には、この付近で東赤石の山頂が見えるのですが、途中に繁っている竹が伸びすぎて、今年は山頂が竹の葉に隠れて見えませんでした。がっかりです。

P6171319 再び、道は樹林の陰になって、山肌を巻いて進みます。

こんなところにギンバイソウの花芽のついた株を発見です。今まで、ここでギンバイソウを見た記憶がありません。

P6171322 最初の水場を越したところで、トチバニンジンが咲いていました。いつもこの場所でトチバニンジンを見ますが花が咲いてるのは、なかなか撮影できません。

というのもこの時期は普通、梅雨時なので、暗くて撮影できないか、花がまだ咲いてないのです。今年は運良く、花の開花も早く、またお天気が良いので、明るくて撮影が可能でした。

こうしてみると、地味ですが綺麗な花です。

でも、トチバニンジンは何と言っても秋の赤い実が綺麗ですよね。

P6171328 小さな小さな白い花も見つけました。

これもいつも見かける花ですが、あまりにも小さな花で、曇っていたりすると到底撮影が無理なのです。

どうやらヒメヨツバムグラのようです。

P6171330 ヤマツツジが向こう側の山肌の緑に映えて、鮮やかです。

去年は雨の中を登ったので、晴れていることが嬉しくてなりません。

P6171333 南の方角には大座礼山もしっかり見えています。

コメント

keitann様 こんにちは
タカネバラがいきなり出てきたので、これには驚きました。
しかし、垢抜けた色ですね。颯爽として見えます。

じつは小生も、林道歩きで見ているのですが、往きには見落としてしまっていました。
林道管理のおじさんが後から車で登ってきて、「タカネバラを見たか?」小生に聞くのです。
「No」と返事すると、「あんな花をどうして見落とすの?」と冷やかされます。

帰りに確認しましたが、最近動態視力が相当減退しているようですね。
それだけ歩くのに骨折っていると言うことなのでしょうね。

林道で見たタカネバラは花が草臥れてしまっていて、欲求不満が残りましたが、こちらの花は素敵な姿に咲いています。
これで溜飲が下がりました。

家の周りで、咲き出したネジバナを見るようになりました。季節が進んで来ていますね。

こんばんは。
情報ありがとうございます。
タカネバラはほんとうに濃いピンクが映えますね。
ますます楽しみになりました。
中国地方は余り高い山がないのと、
最近登山をしていないので一抹の不安があります。
もし遅くなるようだと、月曜日も休みを取っているので温泉に泊まって帰ろうかと思っています。

ぶちょうほう様、こんばんは。
今回の山登りの目的は何と言ってもタカネバラの開花の時期を見極めることだったのです。
ラッキーなことに、開花株が何株か見られましたので、遠方からいらっしゃる方にも自信を持って、「いらっしゃいませ」
ということが出来て、良かったです。
スーパー林道沿いにもタカネバラが咲くんですね。
北アルプスや尾瀬などでも咲くようですね。

ここ東赤石は、標高こそ1700mとあまり高くはありませんが、橄欖岩と言う独特の地質が良いのか、タカネバラが実に
多いですよ。全山で数百株はあると思います。
濃いピンク色ですし、小さな山野草と違い、どなたでもぱっと目にとまる花だと思います。

でも、1人ですと、どうしてもすべての方向を見ながら歩くわけではないので、見落とす花も出てきますよね。
私も、よくありますが、一旦、ここに咲くと憶えれば次回からは見落とすことはありません。
むしろ、そこに咲くはずのランがなくなっていて愕然とするということもありますが・・。

ここに出した画像以外のタカネバラもほんとに素敵でしたよ。
また後の記事で出したいと思います。

滝花さん、こんばんは。

開花していたと言うお知らせをすることが出来てほんとに良かったです。
咲いてなかったら、私もちょっとがっかりでした。
タカネバラだけはかなりの数が東赤石のある程度高い場所、いたるところで咲きますので、盗掘の心配もなく
こうしてどうどうと記事に出来るのは嬉しいことです。

色もとても高山の花とは思えないような素晴らしい色です。
早朝から登られるとのことですので、多少長い行程ですが大丈夫だと思いますよ。

たった今、天気予報を見てみると、日曜は降水確率が50%ですね。
明日のうちに、せめてタカネバラが咲いている場所までだけでも登ってみるのも良いかもしれませんね。

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