石鎚山系で小さな花のお花見、その9、西ノ冠岳のシャクナゲ
お腹もいっぱいになったことなので、13時丁度に、西ノ冠岳ピークを目指して出発します。
二ノ森方面への巻き道との分岐点にザックを置いて、そこからピストンしようということになりましたが、結局、分岐はお花畑とほんの10mか20mしか離れていないところでした。
丁度、西ノ冠岳のピークから単独の男の人が1人下ってこられましたが、山頂付近にはシャクナゲがあるそうです。
分岐に各自ザックを置いて、笹原の道を今度は稜線に向かって登ります。
左下を見下ろすと、笹原の急斜面が見えて、ここから転落するとやばそうだなと、思わず緊張します。
危なそうなところは用心のために笹を掴んで登ります。
もし足を滑らせても手で体を確保するためです。
後ろを振り返るとRさん、Kさん、そしてTさんの順でそれぞれ慎重に登ってきています。
初心者の人はいないので、こういうときは心強いですね。
稜線まで達した後、しばらく登ると、ルートは稜線の北面の樹林帯についていて、もう転落の心配はありません。北側を見ることはあまりないですが、こんな眺めなんですね。
ガスがなければ、海まで見えていたことでしょう。
運良く、青空が少し覗き始め、向こうにピンクのシャクナゲが一輪見えてきました。
手箱でも稜線上でシャクナゲの木を見ましたが、ここの稜線の木も、やはり風が強いからか、どれも丈が低いです。
目の前にピークらしきのが見えますが、それは偽ピークで、そこから少し登ったところに本来のピークがあるというのは、先ほど会った単独の男性が教えてくれました。
13時13分、西ノ冠岳山頂に着きました。
山頂表示は単独の男性が言っていたように、えらくみすぼらしい文字の消えかけた小さな板切れでした。
西ノ冠岳に登った私たちのためを思ってか、私たちが山頂でいる間、弥山がガスから顔を出してくれました。
結局、展望もほとんどないし、狭いしということで、山頂にはほんの数分いただけで、直ぐに下り始めました。
下り始めで見かけたシャクナゲですが、これはすごく綺麗な花でした。
痩せ尾根を下るときも、足を滑らせないように慎重に下ります。
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