8年ぶりの夏の石鎚、その5、タマガワホトトギスとシラヒゲソウ
雨のほうは歩き始めも大して降ってはいなかったのですが、歩き始めから10分ほどでほぼやんでくれました。おかげで撮影にも支障はそれほどなくて、展望はないものの花散策としてはまずまず恵まれたほうかもしれません。
ミソガワソウやオオマルバノテンニンソウ(トサノミカエリソウ)が群生で咲いているのを実ながら歩いていると、ようやくタマガワホトトギスの花が咲いているのに会えました。
ここまででも、タマガワホトトギスの花後の株はたくさん見ていましたが、どれもこれもすでに実をつけた株ばかりでした。今回は花の時期には遅すぎたのかと、ちょっとがっかりしていたところでした。タマガワホトトギスは花芽だけは四国の山でも、南北アルプスでも何度も見ているし、花後の姿も四国では何度も見ているのに、今まで咲いている花を見たことがなかったのです。
今回の石鎚では、私としてはタマガワホトトギスの花に会えるのをいちばんの楽しみにしていたのでした。
この後は数箇所でタマガワホトトギスの花に出ゥことが出来て、念願がかなったのでした。
この株などはまだ花芽を持っていますね。
7月の蓮華温泉から白馬大池への登りでもミソガワソウはほんの少し見かけましたが、石鎚ではいたるところで群生で咲いていました。
四国でも私は石鎚以外ではミソガワソウを見てないだけに、石鎚ではこれほど群生しているのがちょっと不思議ですね。
先ほどから花芽はあちこちで見かけていたサラシナショウマですが、少し登ると咲いている姿も見ることができます。
サラシナショウマは秋の花ですから、8月半ばとはいえ、石鎚はもう開きに突入しているのです。
ガスの煙っていてぼんやりとしか見えないのが残念です。
ミソガワソウ、メタカラコウヒヨドリバナなどのお花畑です。
岩場にはシモツケソウも見えていますが、これもガスのせいでぼんやりとしか見えません。
シコクフウロの一際大きくて綺麗な花が咲いていたので、近付いて撮影します。
この辺りから、だんだん岩場が多くなってきて、道の山側は岩壁になってきます。
小さなダイモンジソウがそんな岩壁についていました。
私が普段登る山ではジンジソウのほうが良く見かけるますが、石鎚や寒風山といった岩場の多い山にはダイモンジソウも結構咲いているようです。
12時19分、表参道との合流点である二ノ鎖小屋下に着きました。
ここで休憩することにします。
ここまでにreikoさんやRさんがすでにブヨにやられたようで、通りすがりの方がマキロンを貸して下さったので、reikoさんはマキロンを塗ります。何しろ目頭を刺されたので、翌日の顔が心配です。ブヨは刺され易い人とそうでない人に分かれるようで、私は特に何もしなくてもブヨにはあまり刺されないのですが・・・。
この日はガスっているおかげで、水分はそれほど欲しくないです。
ミヤマヒキオコシの花に接近して撮影しましたが、どうも上手く撮れていません。
向かって左側が「おのぼりさん」と書かれていて、登りの人専用です。
先を歩くreikoさんと山道沿いに咲いているのはミヤマノダケでしょうか。ノダケとミヤマノダケの区別が私にはまだつかなくて・・・(^_^;
この辺りではサワオトギリと思えるオトギリソウの仲間が咲いていました。
枝分かれが少なくてすっきりしています。
先ほど見かけた枝分かれの多いのがナガサキオトギリだったと、これでようやくわかりました。
花もナガサキオトギリより少しだけ小ぶりのように思いました。
こんなに小さな花だったの?と驚くTさん・・。
私は8年前に末っ子と表参道経由で登ってるのですが、鎖場を登るときに、丁度目の前に咲いていて、撮影したものです。
勿論、その頃は花の名前に疎かったので、帰宅してやっとの思いで調べたものでした。あの頃は、ほんとに見るもの見るもの名前がわからず苦労したものでした。
周囲の光景も一緒に写すと、大きさがわかっていただけると思います。
草丈は10センチほど、花径は1センチほどでしょうか。
ウメバチソウと同じぐらいの大きさですが、花はウメバチソウよりもこぶりかも知れません。
四国では東赤石にもたくさん咲くので、東赤石に好んで登っている私には、わりと馴染み深い花です。
ミゾホオズキも咲いていますが、ここではシラヒゲソウよりミゾホオズキのほうが少なかったです。
これで四国に自生するホトトギスでは見てないのは、もうトサジョウロウホトトギスだけとなりました。
実物はなかなかシックな花で、私のお気に入りの花です。
岩壁側にはいろいろな野草が次々と現れるので、見ていて飽きません。
これも岩壁に咲いている小さなダイモンジソウです。
シラヒゲソウもそれほど途切れることなく、ずっと見ることができます。
先ほど咲いていたオオトウヒレンよりも小ぶりなミヤマトウヒレンも咲いています。
オオトウヒレンよりかなり小さく、草丈は50センチほどでした。
花の見た目も全然違うので、見分けは簡単です。
こちらはオオトウヒレンのほうですが、草丈も1mほどありますし、茎にはしっかりとした翼がついています。
絡まっているのはクロヅルのツルです。
二人とも虫除けネットをかぶっていますが、私はこの日は何もなしです。
ホソバシュロソウも数株見かけましたが、花は終盤のようで、すでに実がなっているようです。
こちらのホソバシュロソウの周囲にはミヤマダイコンソウの葉っぱが見えていました。
花が散った後の黄色いガクだけが見えていますが、咲く場所はこれでわかりました。
もっとも、ミヤマダイコンソウは毎年のように、アルプスで嫌というほど見ていますので、無理に石鎚で見ることもないですが・・。この画像にはシラヒゲソウもぼんやりと写っていますね。
こんばんは。
タマガワホトトギス、ナガサキオトギリ、ハガクレ、トウヒレン属など見たことがありません。
明日は土小屋から花巡りします。
天気もまずまずみたいで楽しみです。
keitannさんも早慶戦楽しんでください。
投稿: 滝花 | 2009-08-21 19:55
滝花さん、こんばんは。
明日、滝花さんが石鎚においでになると仰っていたので、大急ぎで石鎚の花をアップしました。
ほぼすべての花がここまでに出ていますが、後は山頂付近で咲くイシヅチボウフウと所々で
見かけたフクオウソウぐらいでしょうか。
あ、キレンゲショウマが咲いている場所もありますが、これはあまり出したくないので、ご存知に
なりたければ、お電話ででもお尋ねください。
晴れて展望があることを祈ってますよ。
投稿: keitann | 2009-08-21 22:35
いろいろ御気遣いありがとうございます。
キレンゲの自生地は知っています。
投稿: 滝花 | 2009-08-22 01:17
今から家を出発します。
投稿: 滝花 | 2009-08-22 01:21
滝花さん、昨日のお山はガスがかかっていたようで、松山からもぼんやりとしか
見えませんでした。
今日あたり、ピークを踏まれている頃でしょうか。
投稿: keitann | 2009-08-23 10:06