ダルマギクを見に行く、その4、角島でダルマギクに会えた
下関インターから角島までは約40キロと思っていたのに、途中で寄り道したりしていて、角島に着いたのは14時半を回っていました。
九州を出るときからすでに弱い雨が降り始めていたのですが、幸い、北に向かうほど雨は気にならなくなりました。この日は太平洋に近いほど雨が強かったようです。
角島大橋という標識がその前から見えていましたが、私は今回も角島については何の下調べもせずに訪れたのでした。橋のたもとについてみるとびっくりするほど立派な橋が、島に向かって延びています。
三連休とあって、観光目当ての車も多く、次々と橋を渡っていきます。
通行料金など要るのかなと思いましたが、無料のようで、すんなりと渡ります。
角島に入って直ぐに展望所などがあって、そこに島の案内板があります。
それを見ると、ダルマギクは灯台付近に咲くようです。車を灯台に向かって走らせました。
灯台が見えてきたので、なおも走ると、途中で車道が狭くなり、浜辺をぐるりと回りこむようです。ゆっくりと走っている私の目に、ダルマギクの淡い紫色の花が飛び込んできました。
↑画像は車から最初に見えたダルマギクの株なのです。
ガードレール代わりのロープの向こうに1株咲いているようです。しかし、車道は狭く、「駐車禁止」と書かれているので、しばらく走ると駐車場がありました。
駐車場に車をとめてから、今度は徒歩で引き返します。
海岸は勿論、「花の採取禁止」と書かれていますが、撮影禁止とか立ち入り禁止ではなさそうです。
嬉しいことに、ダルマギクはあちこちで群生していました。
白花もたくさん咲いていて、この画像には植えのほうには白花、下のほうには淡いブルーの花が写っています。
花の時期には残念ながら遅いようですが、今回は娘の用事を済ませるついでの花散策ですから贅沢は言えません。
場所がわかったので、また次回は花の最盛期に訪れる機会もありましょう。
たまたま曇りの日だったので、鉛色の海と空という日本海のイメージにぴったり重なる光景でした。
たまたまこの10日間で太平洋、日本海、瀬戸内海の3つの海を見ることになりましたが、それぞれの海の様子はまったく違いますね。
こちらはたまたま3日ほど前に立ち寄った、自宅から車で20分ほどの海岸なのです。
瀬戸内海は小島が多くて、晴れてさえいれば暖かく、のどかという言葉がぴったりなんですよ。
画像は再び、角島に返って、こちらは日本海をバックに撮影した白花のダルマギクです。
たまたまなのかも知れませんが、白花より青花のほうが花の時期が早いのか、青花のほうはすでに花が終盤のものが多かったようです。
中では比較的まだ綺麗だった花ですが、風のためぶれてしまいました。
この場所は白花が多いようで、見かけたダルマギクの半分近くは白花のようでした。
海岸は並みと一緒にゴミも打ち寄せられるので、白花のダルマギクの直ぐ傍に何かのアンテナが捨て置かれたりして、残念な光景も見てしまいました。
高山の花はさすがに最近の登山者のマナーがよくなっているので、ゴミの中で高山植物を見ることはないですが、海となるとまだまだ、このようにゴミのない海辺を見ることは難しいようです。
この綺麗なダルマギクをゴミなどと一緒に見ずに済むようになって欲しいものです。
ダルマギクに夢中になりましたが、ホソバワダンも岩の上に咲いています。
ダルマギク自生地を去る前に、自生地の全体の様子を撮影しました。
車道沿いの草むらの中ではシマカンギクも少しですが咲いていました。
この個体は葉が丸っぽいですね。
角島の灯台付近はハマユウの自生地としても知られているようで、花は終わっていましたが、ハマユウの大きな株も群生しています。
これが高知の室戸ですと、12月でもまだまだ花が咲いているのですが、さすがに日本海側では花はすっかり終わっていますね。
海から吹く風の強さを証明するかのように、陸の方向にたなびいている木の枝・・・。
この木は一体何の木なんでしょう?
瀬戸内や太平洋岸ではあまり見かけない木のようでした。
海をひとまたぎで、また本州に戻ります。
その前に、画像はとりそびれましたが、産直市場のようなところで、有名なノドグロの干物と、カレイの干物、それに生のイカを買って帰ります。
この辺りは魚介の美味しいことで有名ですね。
車に積んだ生のイカのために、帰りはずっと車に暖房を入れず、ダウンコートを着たまま運転する羽目になりましたが(^_^;
こんにちは。
ダルマギクがたくさん咲いていて良かったですね。
わたしもじっくり拝見させていただきました。
海はとても綺麗ですが、最後の樹の曲がり方を見ると、厳しい自然ですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2009-11-28 18:10
多摩NTの住人様、こんばんは。
ダルマギクが自生するということを知ったのは、ここ数年のことなんですよ。
鉢花などになってHCでも売られているので、見たことはありましたが、自生の
姿は鉢花とは一味も二味も違っていました。
野草は咲いている環境で見るのがやはりいちばんですね。
そうなんです、この島は冬場はとても風が強そうでした。
よりによって、こういう厳しい環境で咲くということは、何かしら理由があるのでしょうね。
投稿: keitann | 2009-11-29 00:14