高越山で雪を楽しむ、その4、下山
高越寺には休憩所があって、今までにも訪れたときには休憩所でお昼ご飯を食べさせてもらったものですが、この日は高越寺の庫裏でしょうか、寺守りさんのいらっしゃる台所のような場所で、休憩させていただきました。
いつもお茶を出してくださっていた若い寺守りさんの姿が見えないと思ったら、ご病気だそうです。
ストーブの上でシュンシュンとたぎっていたお湯をいただいて、カップヌードルを作ります。さすがに動くのをやめると汗が冷えて寒いので、熱々のものが美味しいです。
13時50分、そろそろ下山にかかることにしました。
支度が終わって先に下られるKさんと奥様を見送ります。
私たちと同じく、下山されたらふいご温泉で汗を流されるそうです。
歩くのが速いお二人がまだ温泉でいらっしゃる間に、私たちも下山できるでしょうか?
私たちも13時53分に高越寺を後にして、下山にかかりました。
来たのと同じルートを下ります。
この鳥居は山門から少し下にある鳥居です。
何の花の咲き跡なのか、ちょっとわからなかった、不思議な植物です。
下り道でかろうじて花芽が膨らんだヤブツバキを見つけました。
狂い咲きのモチツツジを除けば、この日高越山で見かけた、唯一の花です。
尾根筋まで下ってくると、阿讃山脈の南麓がはっきりと見えています。
下界もこの日はまるで春を先取りしたような日なんでしょうね。
14時44分、中ノ郷まで下ってきました。
丁度、中間地点なので、ここで休憩します。
10分ほど休憩した後、再び下り始めますが、このとき、登ってきたのと違うルートを下ったのでした。画像で道標が見えている道です。
恐らく先のほうで登りに使った道と合流するのだろうと思い、しばらく下ったのですが、どうも様子がおかしいと気付きました。
地図で確認すると、どうやらこの道は昔からの参道のようで、高越山の北斜面を下るようです。これを下ってもいいのですが、車までかなり歩かないといけないので、引き返すことにします。
それほどのタイムロスではなくて幸いでした。
車道を少しやり過ごしたところに覘き岩と言うのがあるというので、立ち寄ることにしました。
断崖絶壁のようなところに梯子が日本取り付けられていますが、梯子は垂直にかかっているし、岩がすべり易くて、怖くて覘くこともできませんでした。
肝試ししたい向きにはぴったりかもしれません。
断崖絶壁の岩場の上にはヒトツバが着生していますが、これも危なくて近寄れません。
恐らく絶壁の高さは数十メートルあるのだと思います。
後は登ったのと同じ鉄塔保線路を下るだけですが、陽射しもあって、雪の消えた道はまさに日溜りハイキングです。
冬の山の定番であるコウヤボウキのピンクの実など撮影しながら下ります。
来たときと同じように、5つの鉄塔の横を歩きながら下ります。
車を置いた場所には16時20分に下ってきました。
1000mの下りですが、道が緩やかなので、同じ1000mの下りである東赤石より楽なように思いました。
下山後は楽しみにしていたふいご温泉で汗を流して、暖まったのでした。下山口にこんなに近い温泉も珍しいですね。
帰り道は私の運転で帰りましたが、ゆったりと流れる吉野川が夕焼けに染まる景色は、香川ではちょっと見られない光景で、ちょっと感動しました。
それにしても、冬の高越山は気軽に登れる割に、山頂は雪もそこそこあって楽しめる山だと思いました。
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