1年ぶりの冬の弥谷山、その2、ナガバノコウヤボウキの実
花もナガバノコウヤボウキとコウヤボウキとでは少し違うのですが、実の形も違います。
↑画像はナガバノコウヤボウキですが、コウヤボウキのように球状にはなりません。
↑のナガバノコウヤボウキの株の直ぐ横にコウヤボウキの綿毛が合って、こちらがコウヤボウキです。
ちゃんと球状になっているでしょう?
どうしてこんな違いが出るのかよくわかりませんが、花のほうもナガバノコウヤボウキのほうは筒状花の数が多いような気がしますが、そのためでしょうか。
もう少し歩いたところで見かけたナガバノコウヤボウキの実です。
ものすごい数でしょう?
去年、来たときにはこれほどすごくはなかったのです。
コウヤボウキのほうはこんなに実が多苦なることはありません。
花の着き方が違うから、これほどの差が出るのでしょうか。
この日は黒戸山まで歩いて、久保谷方面に下ることに決めました。
14時40分、弥谷山山頂へ向かう尾根道と、鉄塔保守路との分岐を通過します。
保守路は弥谷山東斜面を巻いています。
保守路のほうは今まで一度も歩いたことがないので、良い機会です。この日は保守路を歩いてみることにしました。
道の傍らにはコバノタツナミがちょっとした群生を作っています。
尾根道のほうはウバメガシなどの樹林帯なので、植生はこちらの保守路のほうが面白そうです。
こちらから見るとドーム型をしています。
讃岐の里山はこういう格好をしているのが多いです。
しかし、この日も黄砂が飛んでいたのか、風景はぼんやり霞んだようにしか見えません。
ヤブコウジは山では良く見かけますが、株数の割には実をつけた株は少ないです。
弥谷山周辺は特にナガバノコウヤボウキが多いですが、それでもコウヤボウキもちらほらと見かけました。
たぶん白方の海岸線だと思いますが、一箇所、よく見える場所がありました。
この保守路はピークを通らないので、楽勝コースだと思っていましたが、時間的には決して短縮にはならないようで、乙物道に合流するまでが長く感じられました。
この時期ともなれば、サルトリイバラの実も真っ赤に色づき、その存在を主張しています。
15時18分、ようやく黒戸山との分岐に来ました。
ここからはいつもの道です。
分岐から弥谷山のピークまではほんの50mほどなので、ついでに立ち寄ってみました。
15時29分、弥谷寺へのショートカットの道への分岐を通過です。
この道を利用して帰ることも考えましたが、ここで実家の母に電話して見ました。
もし、母が久保谷まで迎えに来てくれれば、車道歩きの手間が省け、17時ごろには車まで帰れるからです。
ラッキーなことに、母は丁度、実家にいてくれたので、返してもらう予定だったもろぶたを持って迎えに来てもらえることになりました。
そうと決まれば、黒戸山まで縦走しても時間的な心配はありません。
16時4分、久保谷への分岐を通過します。
16時8分、黒戸山のピークに着きました。
ここからは下山にかかります。
久保谷への鉄塔保守路はもう、何度も歩いているので、勝手のわかった道です。
イワカラマツの黄葉がこの時期になってもまだ綺麗でした。
去年登った貴峰山(とみねやま)の格好の良い姿が見え、その向こうには三豊平野が広がります。
黒戸山に来ると、植生ががらりと変わります。
イブキシモツケ?
色づいた葉っぱが綺麗です。
でも、何年か前に登った時に比べると、この赤い実も減ったような気がします。
かなり下って、コバノタツナミやナガバノタチツボスミレが群生する辺りまでやってきました。
今まで冬にこの場所でコバノタツナミが咲いているのを見たことはなかったのですが、今年の冬はやはり暖かいのでしょう。
数株が花をつけていました。
登り口のマユミの木がまだまだ鈴なりの赤い実を見せてくれたのにはちょっと驚きました。
下山して直ぐに母が迎えに来てくれたので、弥谷寺の駐車場にはおかげで、17時には帰ってくることが出来ました。
70代も最後に差し掛かった母ですが、いまだに現役ドライバーで、不出来な娘の頼みを聞いてもらえるのには感謝ですね。
思い立って午後からの軽い山歩きでしたが、ヤブツバキの綺麗な姿も見ることが出来、何より気持ちよい汗をかいて身も心ももすっきりしたことでした。
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